表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第七章 提督の決断
134/958

第百三十四 新たな仲間(ニューフェイス)

見つかった



センガワ一行の三人衆は、昨夜のチュアム式トレーニングでヘトヘトになり、良い子は寝る時間に温泉健康センターの無料仮眠室で就寝してしまい朝を迎える。


自警隊員の朝は早い、さらに海の者は尚更、朝は早く、夜明け前には起床してた。


三人共、寝起きに軽く自警隊体操をし、温泉に浸かり、体を目覚めさせていた、贅沢な休日の朝を迎えていた。


ツカーンヤーマン

ふー、朝からたまりませんなぁ!センガワさん、オチアインさん、この後、少し走ってから、軽い朝食でどうですかな?


センガワ

ツカーンヤーマンさん、素晴らしい!若い隊員達にも見習って欲しい。

〔本当に事務官にして置くのが惜しいね。〕


オチアイン

正にその通りですね、先輩は走るのが好きですね。〔事務官に先輩の様な方が居れば安泰だ!〕


風呂から出ると、汗を流したのに、又、汗をかく為に走る。だが、コレが彼等には堪らない。

運動し放題で、直ぐに汗を流せる設備がある。

スポーツリア充には最高である。さらに夜は旨い酒が待っている。


談笑しながら、ゆっくりと走っていると、後ろから声を掛けられる。


お早う御座います、皆さん、仲がよろしいんのですね!


いきなりのブックシーマンだった。


ツカーンヤーマン事務官は思わず、あっ!っと声に出てしまう。


オチアインは抜かった!とばかりに顔に出る。


センガワ

ぬあ?ぶ、ブックシーマン君、き、奇遇だね!


ブックシーマン

昨夜から居るのですが、皆様、いえ、センガワ殿は、女王様と「か・な・り」懇意にされてる様ですね。


センガワ

うっ、そうでも無いのだが・・


ブックシーマン

タオルで汗を拭いてもらって、ギュッと抱きしめられて、懇意では無いと?


オチアイン

〔あちゃー、見られてるのか、話題を逸らすか〕

ブックシーマン副司令は、よく来られるのですか?


ブックシーマン

無粋ですよ、外で官職、階級呼びは、止められたい。


オチアイン

あっ、申し訳有りません。


ブックシーマン

ここは初めての利用になります。

隊員割引契約が結ばれて、隊員への福利厚生の一環として、どの様な施設なのかを見に来たのです。


ツカーンヤーマン

うーん、センガワさん、女王様に拝謁して頂きましょう、それしか無いでしょ?


センガワ

ブックシーマン君、この後、時間は有るかね?


ブックシーマン

女王様に拝謁させて頂けるのですか?


センガワ

全てを君にも話そう。

〔我が青春の日々を〕

朝食は昨夜から約束をしてあり、チュアムが同席する。


その前にセンガワ達は全てをブックシーマンに話す。

センガワの恋煩い、チュアムから見てセンガワを気に入ってくれた事、遠方より飛ばされてる事、友達に会わせてあげたい事、職員採用試験の事、あちこちに協力を求めた事、等等


ブックシーマンの前には、それらの話しをかき消すモノが目に映る。


女王様がセンガワに「あーん」とスプーンで食べさせていた。

介護には見えない、どちらかと言えばペットを可愛がる感じだ。

センガワは赤面で鼻の下を伸ばしながら、ニマニマと食べていた。


ツカーンヤーマンとオチアインは苦笑を浮かべながら朝食を取っている。


ブックシーマン

なんだコレ?


チュアム

あっ、今日の夕方、焼き鳥屋さんに行くんですよ、ブックシーマンさんも誘いましょうよ!

カエルさん、良いでしょう?


センガワ

ゲコ、ハイ、勿論です。


チュアム

ヤッター!ブックシーマンさん、一緒に行きましょうね?


ブックシーマン

はい、喜んで!

〔女王様を焼き鳥屋に連れて行くって、ダメだろ、お前ら〕

あのー、チュアム様、カエルさんは可愛いですか?


チュアム

最高です、一緒に散歩したいし、お風呂も入りたいし、一緒に寝たいです!


ブックシーマン

〔マジか、じじいだぞ〕


呆れるブックシーマンと喜ぶセンガワだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ