表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第七章 提督の決断
133/957

第百三十三話 完全武装(フルメタルジャケット)

偵察



翌日、オオミナトン基地


ツカーンヤーマン

と、言う訳でチュアム様が直々にセンガワ海将とオチアイン3尉に相撲とレスリング、ムエタイを教えて下さります。

拍手ー!、ぱちぱち


センガワ

チュアム様がお呼びなら、課業後、直ぐに出よう。


オチアイン

そうですね、明日は休みで焼き鳥ですし、いい汗を出して、温泉の仮眠室でステイしようかな?


ツカーンヤーマン

あ、それ頂き!

俺も泊まってみよう、昨日のチュアム様のマッサージ、良かったなぁ!アレ、癖になる。


センガワ

ツカーンヤーマン事務官、あまり、チュアム様のお手を煩わすのは如何なものかと・・


ツカーンヤーマン

センガワ海将、わかっております。

ちょっかい出しませんよ。


センガワ

いや、そう言う意味では・・ごにょごにょ


オチアイン

たっぷりと汗を流して、上質の水分と食事を取りましょう!

それが、心身共に健康に繋がります。


ツカーンヤーマン

うん、そうだな、明日に備えて今日は休肝日にしておこう!

今日はうっちん茶、しじみ汁だな、全ては旨い酒の為に!


センガワ

よし、今日から飲食を少なくして、明日の焼き鳥屋へは、薄っすらと飢えた感じで行こう!

空腹は最強、最大のスパイスでも有り、調味料って言うしな!


三者三様に飲食への拘りが出ていたが微妙に言ってる事が噛み合っていないが、心は一つ、焼き鳥屋である。


何時もの三人での会話を隣室から盗み聞く、もう一人の者がいた。

オオミナトン基地のNo.2、海将補のブックシーマン女史であった。


ブックシーマン

何やら三人で怪しい事をしている様だが、黒の女王様が絡んでいるのは会話で明白、その背後でセンガワ海将や女王様に影響を与えるボーイフレンドとは?


探ってみましょう、健康温泉センターへ先廻りしておこう。


ブックシーマンは、ノックをすると、同時に入ります、センガワ海将!と入室する。


三人共、ビクッとする。


センガワ

な、何かね、副司令〔びっくりしたぁ!〕


ブックシーマン

本日、1500(ヒトゴマルマル)よりアオーン・モーリン地本の本部長と会同がありまして、その後、急遽、役所へ寄る案件が有り、帰隊時刻が遅くなる為、直帰を願いたいのですが?


センガワ

あぁ、勿論、結構だとも、後は、任せてくれたまえ。

何時も外回りを任せてしまっている、これ位はお安い御用だ。


ブックシーマン

はっ、では、失礼致します!


ブックシーマンは退室していく。


当然、急遽の役所廻りは有って無いようなものである。


ブックシーマン

早めに出て、先に役所に寄り、地本経由で先廻りさせて頂こう。


夕方、先入りしたブックシーマンは魔術師の様な被り物の姿で入店すると回りが見渡せるベストポジションを見つけた。


彼女は健康温泉センター内の植込みの雑木の中にいた。

被り物をとると、陸自顔負けの完全武装(フルメタルジャケット)である。

デジタル迷彩服、ライナー(ヘルメット)に双眼鏡、顔面もドーランを迷彩に塗り、じっと入り口方面を見つめ、刻を待つ

来た!

三人同時にジャージ姿で、仲良く談笑しながら・・

そこに教団幹部のマサンヒトンとトヨコーンが何やら話しかける。


端の方の空き地に移動していくと、チュアムが合流する。


円の中でオチアインと戦っている様に見えるが、幾度と無く投げられ、押し出されている。

続くセンガワも同じ様にやられている。


次にムエタイが始まる。

チュアムの手足がブレて見える程に早い!しかも、力強い。

ツカーンヤーマンが立ち会っているが、話しにならない。


ブックシーマン

たしか、ツカーンヤーマン事務官は空手の本場、オーキナーゼンの地が出身で子供の頃からやってると聞くが・・確かに動きはかなり物だが、しかし、チュアム様のあの動きは別次元!


その後、レスリングがあり、六人中五人、チュアム以外は汗だくになっていた。


その時、海将補は見た!

センガワがチュアムに汗を拭いてもらうと、抱き付かれ、胸の谷間に顔を埋め、鼻の下を伸ばして赤面しているのを・・


な!何をやっている・・これではセンガワ海将がBF(ボーイフレンド)ではないか?


ブックシーマンは自らの言葉で全てを悟った。

あー、そう言う事か、あーあ、馬鹿らしい!

温泉でも入ろう。


浴場で木椅子に座り、鏡を覗き見ながらドーランを落とすブックシーマンで有った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ