第百三十二話 布教
相撲VS空手道
共済組合職員採用試験の勉強をしていた夜の話しで有る。
ツカーンヤーマン
はい、では、本日はここまでに致しましょう!
しかし、チュアム様は本当に計算がお強いですね。
伝説者の方々は皆さん、そうなんですか?
チュアム
えっ、四則演算や分数、方程式辺りは最低限出来ると思います。
私と亜里沙ちゃんは商業の勉強をしていたので、他の人よりは計算には強い筈w
ツカーンヤーマン
商業?仕入れや販売とか商いの勉強ですか?
チュアム
そうですね、あっ、貸方、借方の簿記ってわかりますか?
そう言いつつ簿記の教科書を渡す。
ツカーンヤーマンは、拝借いたしますね。と、ぺらぺらページをめくる。
〔ん、コレは!経理の予算管理なんかに便利だな?〕
これは初めて見ますね、チュアム様、この本、お借り出来ますか?
チュアム
はい、どうぞ〔簿記ないんだ〕
ツカーンヤーマン
あっ、そう言えばですよ!
チュアム様、相撲ってご存知ですか?
チュアム
はい、知ってますよ。
相撲がどうかしたのですか?
ツカーンヤーマン
相撲なんですが、この簿記と同じように我らには未知の物なんですよ。
チュアム
えー、相撲が無いんですか?
ひょっとして、アマレスやムエタイとかも?
ツカーンヤーマン
いえ、アマレスやムエタイ位は分かりますよ。
チュアム
わかりました、終わった事ですし、少し、外へ出ましょう。
二人は外に出ると、チュアムは石を拾って大きく円を描き出す。
チュアム
相撲は最初に立ち合ったら、足の裏以外をつけると負け、円から出ても負けです。
シンプルでしょ?
実施にやってみましょうね。
ツカーンヤーマン
なるほど、確かにわかりやすいですね。
しかし、チュアム様、私は男の鬼種で背も高く、力も強いですよ。〔そう言えば、チュアム様って強いのか?と、話題になったな〕
そこにマサンヒトンが通りかかる。
マサンヒトン
チュアム様、ツカーンヤーマンさんに手解きをされるのですか?
ツカーンヤーマン
マサンヒトンさん、チュアム様が怪我をされても困ります。
煽らないでください。
マサンヒトン
ツカーンヤーマンさん、いかに鬼種と言えどもチュアム様には傷一つ付けれませんよ。
一度、体感されて見ればわかります。
チュアム
マサンヒトンさんこそ、ツカーンヤーマンさんを煽らないでくださいよ。
ツカーンヤーマンさん、私は伝説者ですので大丈夫ですよ。
思い切ってやってみてください。
ツカーンヤーマン
わかりました。
こう見えても、幼少の頃より空手道をやっております、現在も自警隊員として走り込みも欠かさず、体力には自信があります。
〔ちょっと、脅かしてやるか!〕
そして、二人は何度と無く相撲をとる。
ツカーンヤーマンは、何度やっても勝てない。
円から出されてしまう、終いには空手の蹴りや突きを出してしまっても軽く否されてしまう。
ツカーンヤーマン
いやー!、まいった。
本当にお強い!
肩で息をし、汗だくになる。〔これは、実力がどうのこうののレベルでは無いな!〕
マサンヒトン
ね?、お強いでしょ?
チュアム様のムエタイとアマレスはさらに凄まじいんですよ!
自分自身の事の様に嬉しそうに伝える。
ツカーンヤーマン
〔あっ、面白い事思いついた、2人にもやられて貰おうw〕
チュアム様、明日、センガワさんとオチアイン君も連れてきますので、一つ、教えて頂きませんか?
ムエタイとレスリングも、是非、一緒に!
チュアムの目が光る!
是非、是非!レスリングとムエタイの素晴らしさがわかる筈です。
明日、来てください。
マサンヒトンさんもトヨコーンさんを連れて来てくださいね。
マサンヒトン
はい、明日は楽しみですね。
チュアム
ツカーンヤーマンさん、汗だくですね、温泉どうぞ!
服は新しく出来た、クリーニング部門へ出しておきますから、施設の短パンとTシャツを来てくださいね。
後で、マッサージをサービスしますね。
ツカーンヤーマン
はい、有難う御座います。
クリーニングと言うのは?
マサンヒトン
チュアム様、考案の洗濯屋の様なものです。
大好評で、利用件数は温泉を上回ってるんですよ!
ツカーンヤーマン
へー、流石はチュアム様だ!
これも商業の勉強の賜物ですか?
チュアム
えっ、いやそれほどでも
〔日本に有る店を真似ただけw〕
色んな意味で明日が楽しみになる三人だった。




