第十三話 情報を制する者
しばらく、山根 舞子偏が続きます。
異世界の中の日本
転移して3日後、山根 舞子はステータスが見れるのを思い出して見ていた。
実際にはステータス内に有った地図を見ていた。
能力数値等を見ようと思ったが、先に気になった。
自分がどんな世界のどこにいるのか?が
確か、アーベン神は星の大きさは同じくらいって言ってたな、これ、世界地図か・・・
縮尺が大きく違うが、日本に見える。
北海道が北米大陸くらいで、本州がユーラシア大陸、九州がアフリカ大陸、四国がオーストラリア大陸、沖縄が日本って感じだな・・・世界が日本そのままの形って適当過ぎんだろw
まぁー、わかりやすくていいか
沖縄と北海道の間が日付変更線かぁ・・・赤道は沖縄本島の少し上って所で、南半球は海だらけか、南極大陸はあるな・・ん、なんか北極大陸もあるぞ
全体的に日本列島の中心を右下、左上に寝かせた感じで、鹿児島、高知、和歌山や伊豆半島や房総半島が赤道に近く、上下の極に大陸と言った地図である。
フムフム、で、あーしがいるのが沖縄に見えるトコ、オーキナーゼンの地で、ウマルチャン国ね。
何か、黄海の南部に北方領土の択捉島あるんだが・・
この世界ってやっぱ、アーベン神が作ったのか?
怒気を含めて言う、アーベン神のヤローにはマジでワンパン入れねぇと気がすまねぇーな!あんのヤローと、右の拳を左手のヒラにパンパンっと入れて音を出す。
すると後ろから、流石は姉さんっす、天地創造の武神、アーベン神にワンパン入れるとかって、マジ、パネェっす。尊敬します。と、話しかけるのは、現地でパシリにした農家手伝いのカニマイカンと言う70cm位の10才の宿無し少女である。
三日前の転移直後に物珍しそうに見てたんで、なんだ、ゴルァ!っと、言う訳で、力は正義であった。
カニマイカンのおかげで、色々と情報も手にし、自分の目でも見て取れた。
まず、大まかに12の事がわかった、下の通りである。
1、今の所、食べ物は同じで魚や肉、穀物や果物の味は同じだった。
2、自分の様な転移者の伝説が有り、過去にも何人か存在した。が、今もいるかはわからない。
3、重力の違いからか、ガタイや力やスピード、肌や骨の硬さが段違い。また、その為、転移者は伝説者と称されて、神や悪魔に匹敵すると考えられている。
4、オーキナーゼンの地に住む人々はアラブ系を小柄にした感じに見えるが服装や建物等の文化系統は昔の沖縄っぽい。
5、ギルドの様な組織があり、正式名称は探究者共済組合で略称を探共とよばれている。
6、この世界では黒い色は神聖視されており、「黒の女王様」の話しを聞くが興味が無く、フーンで終わった。
7、縮尺の違いからか、日本での市はヤポーネでは国になっており、都道府県は〇〇の地と言われていて、地名が微妙に似ており、北海道や四国等は大陸扱い。
8、魔法が有り、モンスターもいて、ダンジョンがある。
9、通貨や重さ、長さ等の単位は同じで、エン、キロ、メートル等であり、文字も同じで平仮名、片仮名、漢字、ローマ字、数字である。また、暦も同じで和暦と西暦の二種類だった。
10、機械文明は無く、大航海時代の前のレベルで和暦も西暦も同じで令和2年5月上旬、数年前から世界規模でイザコザや争いが・・・うーん、ゲームねぇって事か!マジか!
11、名前や地名はヤポーネでは皆、何故かカタカナで識字率はバラバラだが、カタカナは最低限、読み書き可能
12、紙幣は無く、千円札の代わりが銀の小判で二千円札の代わりが金の小判でどちらも千円、二千円の表記が刻まれている。
五千円札の代わりが銀の大判バージョン、1万円札の代わりが金の大判で、やはり額面が刻まれていた。
色んなヤツに一円から一万円の硬貨を見せてもらうと、ヤポーネでは日本国ってところがヤポーネに変わっていた。どこで、だれが作ってんだ?
世界統一通貨は便利っぽいな、ただ、紙幣が無いと財布が重くなるのが欠点に感じた。が、山根には重力が1/10なので他人事である。
それと、貨幣を見せてもらう時、何故か、皆、涙目で金を出して、返すと驚いていた。
まぁ、いきなりデカイのが、ヒャッハーな格好で現れて、ジャンプして見ろよ!で、ジャラッて聞こえたら、金持ってんなぁ!ちょっと貸せよ!だしw
それと、後日談になるが、気付くと自分の所持金がヤポーネ仕様になっていた。
仕様変える時に増やしとけよ!と、山根は思いつつ、二人で目的地を目指すのであった。
ちなみに現在の所持金
山根 舞子 ¥36,786-
カニマイカン ¥127-
R2.6.15に一部、加筆、修正致しました。
参照
沖縄県
https://www.pref.okinawa.jp/
うるま市
https://www.city.uruma.lg.jp/
 




