表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第七章 提督の決断
129/957

第百二十九話 探り合い

吉報



チュアムは、丸山から届いた手紙を読んでいた。


さて、(わたくし)、事、丸山(まるやま) 岬丸(みさきまる)は、アサヒンカワ国に飛ばされ、色々有りまして、現在は陸上自警隊アサヒンカワ駐屯地で、良くして頂き、お世話になっております。

そこで、偶然、アオーン・モーリンの地からの転属者や出張者から、サワット チュアムさんの噂を聞き、ペンをとりました。

まずは、無事と所在をお伝え致します。また、我々、7人以外にも日本から飛ばされた方が、おられ、情報を交換致しました。

この方は、藤井(ふじい) 智美(さとみ)さんという若い女性です。

出会った後ですが、藤井さんが、オーキナーゼンの地、ウマルチャン国へ向かわれ、そこで山根(やまね) 舞子(まいこ)さんに会われて、話しを聞いた山根さんから、手紙を頂きました。

山根さんも元気で過ごされているとの事です。

チュアムさんは、黒の女王様として、激務の中、大変だと思いますが、お身体にご自愛ください。

時間が出来れば、ご返信くださいます様、お願い致します。


敬具

丸山(まるやま) 岬丸(みさきまる)


チュアム

良かった、他の人の無事がわかって!

トヨコーンさんも良ければ、お読みください。


トヨコーン

はい、拝読させて頂きます。

・・この方は自警隊では、何をされているのでしょうかね?


チュアム

この文からはわからないですね。

返事を書く時に聞いてみますね。

マサンヒトンさんにも、私の仲間が見つかった事をお伝えくださいね。


トヨコーン

まずは、離れ離れのお仲間が見つかり、おめでとう御座います。

吉報をマサンヒトンさんにも伝えておきます。

自警隊の繋がりが、有るかも知れ無いので、ツカーンヤーマンさんにもお伝え致しましょうか?


チュアム

あっ、私から直接、お伝えしておきます。


トヨコーン

わかりました、では、マサンヒトンさんの所へ行ってきます。

失礼致します。


トヨコーンは、マサンヒトンに手紙の内容を伝える。


マサンヒトン

お仲間が七人おられるのですが?それとは別に同郷の女性が一人、問題は陸上自警隊と丸山氏の関係ですね。


トヨコーン

チュアム様がご返信にてお聞きすると仰ってますが、まさか、我らの様に自警隊の力を・・


マサンヒトン

まだ、わかりませんので、今は沈黙を守りましょう。

何はともあれ、チュアム様の夕食(ゆうげ)に赤飯の御用意をお願い致します。


トヨコーン

わかりました。

しかし、これがオオミナトン基地にどう言った影響を及ぼすのやら、互いに吉報になれば良いが・・


そして、夜にはツカーンヤーマン経由でセンガワの耳に入るのだった。


ツカーンヤーマン

たしか、アサヒンカワ駐屯地の司令(トップ)は陸将ですね。


センガワ

ツカーンヤーマン事務官、明日、その陸将、防大何期とか、経歴、人物等を調べて貰えますか?


ツカーンヤーマン

わかりました、明日、直接、報告に向かいます。

しかし、自警隊が伝説者(レジェンダー)を囲いこんでいるとは初耳ですね。

どう言った経緯かも、わかる範囲で探ってみます。


センガワ

頼みます。

協力関係が築けるか、敵対するのか、アサヒンカワの考えがわかれば良いのだが・・

翌日の昼下がりに、アサヒンカワ駐屯地の通信隊へ、第二師団長宛てに魔術電文がオオミナトン地方総監部より届くので有った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ