第百十六話 収束
人事
ドドサンコ大陸 中央部 北 シーベッツン国 シーベッツン探共
巨大なハムスターの餅太郎は依頼の、報告をしていた。
Tカードと端数の小銭を首からぶら下げた、巾着に入れて貰う。
何か、良い依頼がないか見ていると声を掛けられる。
受理課長の小柄なトロール種族、メグミンルンだった。
餅太郎
あっ、メグミンルンさん、何か依頼でしゅか?
メグミンルン
いえ、転勤になるんで、ご挨拶をしようと、思いまして。
餅太郎
えっ、転勤、いつ?どこに行くんですか?
メグミンルン
キタンキュウシンに転勤で、来月の30日に着で、こちらの仕事は今日で終わりです。
栄転なんですよ!
餅太郎
栄転!おめでとうごさいます。
キタンキュウシン国、寂しくなるでしゅね。
メグミンルン
そうですね、地元のこの辺りが良いのですが、私も幹部ですので、転勤、しょうがないです。
餅太郎
今日から移動ですか?
メグミンルン
いえ、明日の朝、でます。
西南西のルモモイ国まで、徒歩で移動し、探共が同乗の手配をしてくれた魔法高速北前船に乗ります。
あっ、丸山 岬丸さん、カミヤンリョさん達にも、宜しくお伝え下さい。
餅太郎
わかりました。
あの栄転って、探共長になるんでしゅか?
メグミンルン
いえ、副探共長です。
流石に探共長は無いですよ、それにキタンキュウシン探共長は、かなり、優秀な方なので、ここで経験を積んで、どこか、ポストが空いたら転勤しないと無理ですね。
餅太郎
ヘケっ!中々シビアでしゅね。
メグミンルン
そうですね、「そうそう、甘いモノでは無い!」と、言った所ですね。
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シーベッツン国より南のアサヒンカワ国 陸上自警隊アサヒンカワ駐屯地
自警隊員のミヤショーとキシモーンは丸山 岬丸を探していた。
いつも居る、当直室には居なかった。
当直に聞くと、大分前に外周を走りに行ったそうだ。
丸山 岬丸が、建物の裏で走り終えて、整理体操をしている所に二人がやって来る。
丸山 岬丸
おっ、ミヤショー殿にキシモーン殿、お疲れ様ですじゃ!
敬礼をする丸山に返礼をし、二人は話しを切り出した。
キシモーン
丸山さん、サワット チュアムと言う名前、ご存知ないですか?
丸山 岬丸
なに!サワット チュアム?
どこで、その名前を聞いたんじゃ?
ミヤショー
それと、貴方宛ての葉書が来てますので、どうぞ。
丸山 岬丸は、手紙の差し出し人を見る。
「山根 舞子」と、書かれていたのであった。
参照
留萌市
https://www.e-rumoi.jp




