第百十五話 聖爆
聖とエロと恋心
声を掛けられセンガワは目を覚ます。
肩をほぐすので、胡座座りになってください。
心地よい疲労感を感じつつ、座りなおすと、背後から肩を腕を使用したマッサージが行われる。
マッサージ師
かなりお疲れみたいですね。
この後、お食事券をお渡ししますので、食堂でお食事されてください。
岩盤浴場や大部屋で仮眠も出来ますので、お試し下さいね。勿論、再入浴も出来ますので、お時間の許す限り、当施設を満喫して下さいね。
仕上げに首のマッサージが始まると、目が覚めてきた。
マッサージ師
では、最後にフェイスマッサージに入ります。
私の膝に仰向けに寝てください。
センガワ
年甲斐も無く照れつつ、両膝の間に頭を置く、その時、初めてマッサージ師の顔を見る。
えっ!?、黒の女王様!
マッサージ師
はい、そうですよ。
そのまま、リラックスしてください。
そう言うとフェイスマッサージが開始される。
胸には「サワット チュアム」と書かれた名札が付いている。
目の前で揺れる名札が、冷静な判断を奪う。
正確には推定Fクラスの爆乳がバインバインと揺れ、センガワの思考をバインドする。
センガワ
〔いかん、聖なる爆乳が、枯れかけた自分を惑わす!あっ、えっと、そうだ、さっきの話し!〕
ちゅ、チュアム様は亜里沙様と面識があるんですか?
サワット チュアム
えっ!亜里沙ちゃんを知ってるの?
予期せぬサプライズな情報に、フェイスマッサージが、フェイスロックになる。
「ゲコっ!痛い、痛い、女王様、痛い!」
サワット チュアム
あっ、御免なさい。
驚いて、力が入ってしまいました。
ホントに御免なさい。
謝るチュアムの爆乳がゲコタの・・センガワの頭を包む。
センガワ
あっ、あの、お胸が・・
サワット チュアム
あっ、御免なさい。
あの、それで亜里沙ちゃんはどこで会ったのですか?
センガワは聞いた話しをチュアムに伝える。
サワット チュアム
亜里沙ちゃんも黒の女王様なんだ。
ヨンコク大陸かキューシンズ大陸に居るんだ!
遠いなぁ・・
センガワ
旧知の間柄なのですね。
ナールトン国に教団本部がある様ですので、お手紙をお出ししては如何ですか?
サワット チュアム
あっ、そうですね、そうします。
5分後、マッサージが終わり、立ち上がったセンガワに食事券を渡す。
亜里沙ちゃんの事、教えてくれてありがとう御座います。
「カエルさん、有難う」と、抱き付かれ、ほっぺにチューをされた。
定年退官前のセンガワ海将59歳独身、恋に落ちる音がした。
褐色の可愛い爆乳聖少女に、笑顔で手を振られて、見送られる。
後ろ髪を引かれ、何度も振り返る。
センガワの胸をキューンと何かが、締め付ける。
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センガワは食堂で、ボーっとしていると、副官が見つけ、話し掛けてきた。
副官
どうでしたか?
センガワ
可憐だ、胸キュンだった。
副官
?・・えっ?
センガワは何故、生まれ、今まで生きて来たのかが、わかった。
我が使命は、世界の平和を守る為?
否!
絶対的エロかわ聖少女を守る為だと、気付いたのだった。




