第百六話 女王降臨
ザ・トリオ
二人は港で船を見ていると船が接岸作業に入る。
船乗りや船着場の人々が慌ただしくなる。
点検や積荷を乗せて数時間後には出航する為である。
旅人達が何やら噂をしていた、船が運休になるかも知れ無いと言っている。
水崎 叡
どう言う事ですか?運休になるかもって!
旅人
戦ですよ、サエッキン国での戦で、サツマアゲン連邦が勝利し、そのまま南の隣国、ツクツクミン国でも戦闘が始まったみたいですよ。
それだけでは無く、南西の隣国、ブブンゴオーノでも始まったって言うじゃ無いか!下手したら船が止まりかねないって話しだよ。
水崎 叡
そんな、出航してもらわないと困る!
仕事で渡らないといけないのに!
旅人
あんただけじゃ無いよ、俺も他の人も船が出てくれなきゃ困るよ・・まったく、あっちこっちで戦争ばっかりだ!
水崎 叡
そう言えば林田さんってサツマアゲン連邦軍なんだよね?
林田 蒼楽
えっ?ちょっと、声でかいよ、潜入してるって言ったじゃん!
気付くと周りを連合兵が囲みだした!
林田 蒼楽
あー、もう!バカ!、何で言うかな?
もう、あんたも巻き込まれてるよ、手を貸しなさいよ!
水崎 叡
あっ、ごめん、つい・・
〔クッ、今まで、極力戦闘をかわしてきたのに、ヘタこいた〕
林田 蒼楽
戦闘ってしてた?
水崎 叡
いや、ほとんどして無いよ
〔チーギューン戦だけだな〕
林田 蒼楽
知ってると思うけど、私達って強いからね。
手加減して、気絶させれると思ってね。
落ち着いて、冷静に手加減ね。
水崎 叡
うん、わかった。
林田 蒼楽は、他の遊撃隊員へは首を振り、アイコンタクトで知らない振りをさせ、離れさせる。
連合兵の一人が、あっ、コイツ知ってると言う、たぬき獣人が、かなりの強者だから、2、3人でかかれと言う!
水崎 叡は、木の棒を握りしめ、カッスンガーから教わったタイ捨流の足元への攻撃をメインで行こうと腹をくくると、先に仕掛けた!
林田 蒼楽
うわ!いきなりいったー!
つられて林田 蒼楽も攻める。
水崎 叡が敵の脛を軽く打つと折れたのか、押さえて転げる。
それを皮切りに林田 蒼楽が様々な技で意識を刈って行く。
小一時間で粗方の敵を倒すて、そこで声をかけられる。
アビィン 亜里沙
あっ!二人共、久しぶり、何暴れてるの?
船からアビィン 亜里沙が下船した所であった。
水崎 叡
えっ?あれ?空手の子だ!
アビィン 亜里沙
はい、空手の子です。
林田 蒼楽
えっと、お久!ヨンコク大陸に居たんだ。
アビィン 亜里沙
気付いたら、ヨンコク大陸にいたんだよw
二人はキューシンズ大陸?
林田 蒼楽
私が南で、彼が北
ヨンコク大陸に居たのなら、黒の女王様って知ってるんじゃ無い?
アビィン 亜里沙
はい、黒の女王様ですが?何か?
林田 蒼楽
えっ?誰が?
アビィン 亜里沙
空手の子が黒の女王様って言われてます。
受けるよねw
林田 蒼楽
えー!黒の女王様なんだ。
マジッすか!受けるんですけどw
水崎 叡
何でと言うか、どうやって黒の女王様になったの?
アビィン 亜里沙
なんかね、肌が黒いからだってw
水崎 叡&林田 蒼楽
へー、そうなんだ、へー・・・
林田 蒼楽
とりあえず、どっか、座って話しをしない?
あっ、乗船待合室に行こう
アビィン 亜里沙
うん、うん、そだね。
色々と聞きたいしね。
行きましょう!
水崎 叡
何か、みんな、跪いてたり、土下座したり、両膝付いて祈ってるんですが・・
アビィン 亜里沙
しょうがないよ、黒の女王様だから!
水崎 叡&林田 蒼楽
へー、そうなんだ、へー・・・
三人で乗船待合室へ向かうのであった。




