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武格者(ぶかくもの)   作者: 空銃(からづつ)
第一章 -武格者-
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第十話 食いしん坊、万歳!

語り継がれる伝説


ムッツンに着くと家の外にいる者達が注目していた。


口々にあの褐色の肌のお方は!と騒ついていた。


トヨコーンは大きな声で言った。


こちらにおわす方は「黒の女王様」

御名をサワット チュアム様と言われる。「一同、ご無礼なき様に!」

広場の真ん中に祭壇を急ピッチで作りなさい。


顔役と言われる人の家に招かれた。


家の主は背が1m位の男性で「マサンヒトン」と名乗った。


サワット チュアムは高い椅子に座らされ、トヨコーンとマサンヒトンは立ったままだった。


VIP待遇にビックリしつつも、まず、気になっていた「黒の女王様」って何ですか?と、トヨコーンとマサンヒトンに言う。


マサンヒトンは伝説通りだと驚嘆した。


トヨコーンに促されマサンヒトンは口火を切った。


遥か神代の時より伝わりし話しである。


偉大なる神は繁栄を約束する時、「黒の女王様」を降臨させるだろう!

最初に「黒の女王様」は正しき話しか、試されるだろう!

誤りし時、「黒の女王様」は無言で天界へ帰るだろう!

許されし時、奇跡を「黒の女王様」はお見せになるだろう!

そして、会った者達を繁栄に導くだろう!

最初は小さく、次第に大きくなるだろう!

最後に世界は「黒の女王様」の元、繁栄に包まれるだろう!

アーベン、ソーラン、ソーラン、アーベン、ソーラン

ハイ、ハイ


マサンヒトンとトヨコーンは直立不動のまま、固まってしまった。


サワット チュアム

えっ?・・終わったのかな?終わった?

最後の方、なにあれ?

まぁ、何と無く分かった、伝説の女王様と間違えてるんだ。

取り敢えず、話しはわかった事を伝えないとね。


「はい、わかりました。」と二人に告げる。


二人は歓喜の声を上げる!

無言では無い!最初の正しき話しをクリアーした!「黒の女王様」からOK出たぁー!っと

その瞬間、多くの人々が雪崩れ込んで来る。


口々に皆、大声で、アーベン、ソーラン、ソーラン、アーベン、ソーラン、ハイ、ハイと言いながら。


サワット チュアムは慌てて言うが人々の耳には届かない。


えっ、いや、ちがっ、アノっ!

アーベン、ソーランを歌いながら椅子ごと担ぎ出される。


ちょ、何コレー


そして、広場の祭壇に祀り上げられ、神事(しんじ)が始まる。


サワット チュアム

何コレモウ手に負えない。


そこにマサンヒトンとトヨコーンを先頭に沢山のご馳走や工芸品、美術品を持った人々が来た。


たこ焼きしか食べてなかったので、お腹ぐーだった。


アオーン・モーリンのグルメを勧められるがまま、手を付けていく。

鮪のトロの刺身を食べる、ウマー!美味しい!なんなんですか?コレ、奇跡!

バラ焼きと言う炒めものを食べる!あー、ご飯止まらないですー。

続いては、麺類、味噌カレー牛乳ラーメンをチュルンと口に運ぶと、何ですか?一口目にしてやみつきに!

平目漬け、ウマー!ご飯止まんない。

煎餅汁の煎餅のゴマの香りがいけますー、いちご煮?苺?、あっ、アワビにウニの煮物なんだ、これも、旨味が!、良い

ホタテの刺身も絶品ですー!

あっと言う間に、お腹いっぱいになっちゃった。


デザートをお出し致します。とマサンヒトンが言うと、トヨコーンがアップルパイやリンゴジュース、ぶどうにコーンプリンが目の前に・・・大丈夫、別腹だからと言い聞かせて、完食!


食べ終えると、代表してマサンヒトンが祝詞(のりと)の様な何かを言い終える。

そして、申し訳無さそうな顔をして喋りだす。


本来なら総出で祀り上げるべきですが、何人か、背や腰等、体を痛めて寝たきりの者が居るのを謝罪致します。と


サワット チュアムは、いえ、いえ、と寝たきりなら安静にしていいですよーと伝える。と、人々はホッとした表情を見せた。

R2.5.6一部、修正しました。

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