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8番ライト  作者: ローボールヒッター鈴木
7/10

新チーム

三年生12人

二年生11人

一年生12人

の設定でやっています。

「今日から二年生主体で始まるわけだが、キャプテンは優斗、最初はお前がやれ。」


「!?はい!!」


「副キャプテンは大介とマサル、お前らが支えてやれ」


「はい!」


「いいか、新人戦はすぐやってくる、全国に行きたければお前ら一人一人がチームを引っ張る気で行け、一年もだ」


「はい!」


敗北から一週間が経ち、新チームとしての最初の出来事として、新キャプテンは仮だが佐々木優斗でスタート。

副キャプテンにはキャッチャーの川島大介先輩と、4番候補のファースト、本城勝先輩がついた。


「声が出てねえんだよ!!!!」


キャッチボール中に響く圭コーチの声、走らされる練習、7月中旬で気温は32度を超える暑さ。


「キツイ、死ぬ」


「ヤバイな、午後から何やるんだろ」


「バッティングだといいんだけどな」


笑い話なんて出来ず、昼食の時間もキツイしんどいそんな話しかできない俺たち一年生。


余談だが、シニアは土日の練習と平日の練習が二回ある程度。

だが、土日は9時からだいたい17時まで練習がある。

つまり昼食の時間は中間ポイント、まだ半分練習が残っていて、それが土曜日なら1/4しか練習が終わっていない、そう言った認識になる。


午後は内外野別れてのノック。


炎天下の中白球を追いかけ、取れなかったらポール間を走らされる。


倒れた先輩もいた、同期も2人倒れた。


そのうちの1人が俺、佐藤拓哉だった。


守備は経験則から打球を追うところがあるため、打った瞬間の角度やボールの勢いといったもので動き出し、打球を見ながら判断して落下点を予測する。


フライを見てきた経験が極端に少ない俺にとって一球一球神経をすり減らす練習だった。


人よりも使う集中力、そしてまだまだヘタクソなため走らされる。

体力が尽き、倒れてベンチ裏に運ばれた。


「拓哉、ちょっといいか」


倒れてた俺に監督がやってきた


俺がというよりあまり一年生自体監督コーチと接することが少なかったため、緊張した。


「はい!」


「お前、そんな調子でウチでやっていけるのか?」


「…」


「帰れとかやめろって言ってるんじゃねえんだ。うちの練習は厳しいし、これから一年生でも使えそうならガンガン使っていく。でも、お前は戦力とかそれ以前の問題だ。」


「はい…」


「手は抜くつもりはない、お前がウチのレベルで野球やりたいからウチに入っているんだ。これからもこういう練習が続くけど、入ったからには覚悟しておけよ。」


「はい」


まだ頭のクラクラする状態で監督から戦力外通告を受けた。


練習の途中で倒れた情けない自分、監督に心配されるほどの実力の無い自分、そんな自分に嫌気がさし、新チームの練習が終わった。

羽賀一真

一宮少年団出身 同期

右投げ右打ち

ポジション サード セカンド

同期の中で2番目に小柄だが脚がはやく、素早いゴロさばきながら肩も強い。

小学校の頃は3番を打っていた。

チームメイトの中では積極的にボケたり目立ちたがりなところがあるが、大会や試合となると上がってしまうあがり症なところがある。

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