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8番ライト  作者: ローボールヒッター鈴木
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初日

ここまでが一話という予定でしたが、長くなったので分けました。

藤崎シニアに入団して初めての練習が始まった。


上級生はアップを開始し、俺たち一年生のみ集められ、最初の挨拶が始まった。


50歳後半ほどでユニフォーム姿の男が言った


『監督の島田だ、これからよろしく』


次に若そうなユニフォーム姿の男が


『林圭だ、よろしくな』


最後に圭コーチと歳が変わらなそうな男が言った


『山崎真司だ、よろしく』


他に2人のコーチがいるが、首脳陣は主にこの3人なのがこの藤崎シニアだった。


『山里野球少年団出身!小島悠輝です!』


『春日リトル出身!浜田信彦です!』


自己紹介が始まり、そんな中


『佐藤拓哉です!サッカーをしていました!』


という完全に浮いた挨拶をした。

それでも俺は、俺ならいける!と強く思っていた。


同期の人数は12人で、少なくともこの中で最低でも3人はスターティングメンバーからは外れる。

残酷なスタメン争いが始まるのはまだ先の話。


初日の練習は一年生が別メニューでキャッチボールと軽いノック、数球フリーバッティングをさせてもらうという、とりあえず一年生達がどんなものか見るための練習メニューだった。


『あいつヤバくね?』


『シニアでやっていけるのかよ?』


『マジな素人じゃん』


聞こえてくる自分への言葉、それにより打ち砕かれる薄い根拠の自信。


初日の練習が終わった頃には俺が一番下手くそだと、このままだと3年間ベンチにいるだけで終わる、そう感じた。


ここから俺の死に物狂いの努力の日々がスタートするのだった。

一番好きな野球選手は小久保裕紀です。

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