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8番ライト  作者: ローボールヒッター鈴木
10/10

新人戦

このあたりで、先輩って長えよ!さん付けにしろ!と圭コーチに指摘されるという設定です。

佐々木優斗率いる新チームは実力だけ言えば、前チームを上回るほどのレベルだった。


真木航をエースに置き、前1番ショートの南と遜色のない守備力打撃力の浅田俊と佐々木優斗の鉄壁の二遊間、そしてガタイが良く強打者揃いの打線。


完璧だった、20年以上監督をやってる島田監督が保護者会で

『なかなかこんなうまい奴らが揃うことは無い、今までで1番強いかもしれない。』

と言わせるほどであった。


そんな新チームのデビュー、秋の新人戦の日がやってきた。


背番号20をもらい、ベンチには入っているが、一年生の大半はまだ戦力差がありすぎていて戦力外、せいぜい信彦と悠輝が外野で出るかどうかと言ったところだった。


ひたすら応援、声が出てないと圭コーチからゲキが飛ぶ。

はっきり言ってみてるだけの試合なんて退屈と思っていた。

その考えもこれから少しずつ変わっていく。

同じ練習を本気で頑張って乗り越えてきた仲間を応援することは自分のことのように本気になれることに気づくのは先の話。


秋季東北大会 一回戦

藤崎シニア(宮城)対能代シニア(秋田)

試合は圧巻だった。

初回の攻撃

2番の優斗さんがセーフティバントで出塁し、3番の航さんが三塁線への二塁打で一死二、三塁

4番レフト右投げ右打ち潮隆也さんの打席。


「タカさん!4番ですよ!頑張ってください」


二年生の外野手は投手が多い中、投手志望では無いためずっと外野手メニューにいる潮隆也。

巨体の割に反応が早く、脚も意外と早い。

そんな先輩に俺は憧れていたし、実際アドバイスもたくさんもらったりしていた。


「うっせえ、わかってるわ!緊張してんだ話しかけんな」


照れ隠しか緊張なのか冷たくあしらわれた俺。

もしくはからかってると思われたのかもしれない。


そんな試合前の緊張を感じさせないほど軽やかに低めのスライダーをショートの頭へとばし2点タイムリーで先制した。


その後、二回、三回と点を取り続け、5回終わって9-1のコールドゲームとなった。


毎イニング点が入りそうなほどの得点力、守っては航さんの130キロ付近のストレートに凡打の山。


俺は今すごいチームにいる。

そういう感覚に陥った。


だがまだこのチームの欠点に気づいているものは、監督コーチ含め誰もいなかった。

上村誠

新田少年団出身 同期

右投げ右打ち

ポジション 一通りどこでも メイン捕手

脚も早く、長打力もあり、肩も強い、バランスの取れた選手。

少年団では4番を打っていた。

普段もプレーも笑い話ですら真面目さがゆえに空回りすることが多く、チームメイトに色々いじられている。

成績はチームトップで学校でも上位の優等生

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