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第55話 学院中に教える

 その後、数日経過すると、二年生が魔法を教わりたいと、どんどん来るようになった。


 俺が教えた二年女子生徒が、無詠唱魔法を二年生にだいぶ広めていったらしい。


 大勢の二年生が無詠唱魔法を習得したくらいの時期、三年生にも教わりたいというものが、徐々に現れるようになった。


 どうも色んな生徒が、無詠唱魔法を使い始めて、俺の知名度が上がり、現在では学院内で知らぬ者はいないほどになっているらしかった。


 それから、先生の中にも教わりに来るものが、何人か来たりもした。全員ではないが、生徒から教えてもらうというのに、抵抗のない先生もいるらしい。


 俺は無詠唱魔法だけではなく、フィジカルアップやリフレクトウォールなどの、この世界にはない魔法なども教え始めた。


俺が生徒たちに魔法を教えるのを、ルド会と呼ばれるようになっていた。別に俺が命名したんじゃない。クルツがそう命名したんだ。


 そして教え始めて、数週間後、このアルバレス魔法学院の魔法のレベルは大幅に進歩した。


 それこそ、百年分くらいの進歩があったはずだ。


 とにかくこれで、大魔法大会が開催されたら、高確率で一位を取れるくらいにはなった。



 ○



「そういえばさ、もうすぐ、メールズ祭が行われるらしいよ」


 寮でくつろいでいると、クルツがふとそんなことを言ってきた。


 メールズ祭とは、簡単に言うと大魔法大会の前哨戦のような大会である。


 五学院くらいが集まって、合宿で行われたような競技をやり、どこが一番かを競う。

 基本的に、学院の代表が行くことになるので、主に上級生が行くことになる。大魔法大会では一年の部や二年の部があるが、メールズ祭ではそれがないため、普通は一年生は行くことはない。


 しかし、今年に関しては分からない。

 俺が教えた魔法を上手く使えるのは、アリスとミナの二人である。

 アリスは、魔法の覚えが早く、既にリフレクトウォールとフィジカルアップを完全に使いこなしている。

 ミナは黒髪であるということの特徴を生かし、非常に無詠唱魔法が上手になっている。

 二人と、俺より上の生徒は、現状学院内にはいないだろう。


 まあ、決めるのは先生なので、どうなるかは分からない。


 メールズ祭は、大魔法大会に比べると、注目度はあまり高くない。

 それでも大勢の人が見にくるため、ここで活躍しておけば、知名度が高まるだろう。


 魔法革命を起こすには、力不足かもしれないが、メールズ祭でまずは活躍したいところだ。


 出来れば俺とアリス、ミナ辺りは選ばれて欲しいが、無詠唱魔法は現時点では殆どの生徒が、使用可能なので、誰が行っても注目度は高まるし、問題はないだろう。


「ルドー、僕もう眠いから寝るねー。おやすみー」


 考えていると、クルツがそう言ってきた。


「おやすみ」


 俺も眠いから寝るか。

 部屋の明かりを消して、俺は眠りについた。





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