表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/59

第42話 陣取り

 その後、俺たちは陣取りの説明を聞いた。


・学院対抗戦。30人選抜する。30対30対30で行う。


・特殊なフィールドに移動して行う。そのフィールドの床は特殊な白い床が張り巡らされている。とある特殊な魔法を床にかければ変色するようになっている。その特殊な魔法は3種類ありそれぞれ変わる色が違う。各学院ごとに魔法を1種類ずつ覚える。魔法の習得自体は簡単なので1時間ほど練習すれば簡単に習得が可能。


・魔法を床にかけて変色させ、最終的に一番変色させた面積の多い学院が勝利となる。なおほかの色に変色した床に、それ以外の色に変色させる魔法をかけた場合、後からかけたほうの色に変色する。


・妨害は可能。ただし、この競技中つかっていい魔法は、その特殊な魔法と特殊な魔法障壁のみ。その特殊な魔法には他人を傷つけるような効力はないが、競技をするものは胸の辺りに小さな球をつけてもらい、その球に、相手の学院が放った魔法が当たれば、一定時間動けなくなってしまう。


 ・特殊な魔法の名前は、赤化レッド青化ブルー緑化グリーンの三種類、それぞれ、「赤になれ!」「青になれ!」「緑になれ!」と非常に単純な呪文で発動する事が可能だ。魔法障壁は、普通の魔法障壁では確実に魔法をガードできるため、赤化や青化の魔法でも壊れそうになる特別もろい魔法障壁をつかう事になる。


・1位の学院には200点、2に150点、3位に100点、点数が入る。


・競技時間は2時間。


 説明を聞いて思った事は、これは勝つのは難しそうだ、だ。使える魔法の種類が1種類しかないので、俺のアドバンテージが生かしづらい。

 アルバレスでほかより優れているという生徒はアリスくらいだ、ミョーちゃんは決闘では結果を残したが、今回の陣取りでは少し活躍は難しそうである。


 今は1位であるが、一個でも順位がミルドレスに負けていると、二位になってしまうので、ミルドレスには負けてしまう可能性が濃厚である。

 ハルレーンにはどういう順位になっても点数が抜かれる可能性はゼロだが。


 まあ、学院対抗での勝負で勝てなくても、フォルスとの戦いに勝って、ミナの事情を聞く事はできるようになっているので、別にいいか。


 その後、魔法を覚えた。

 俺たちが覚えたのは赤化レッドの魔法。

 撃つと、赤い光が前方に発射される。

 競技用の魔法は俺は知らなかったのだが、簡単に1時間といわず1分で習得する事が出来た。

 アリスも簡単に習得していた。


 ただほかの皆は結構苦戦している。使えるようには簡単になるが。使いこなせるようになるには、簡単にはいかないようだ。


 少しばかり発動が遅かったり、狙った所に行かなかったりしている。


 1時間練習して、完璧に使いこなせるようになっているものは、そこまで多くいなかった。

 選抜に必要な30人に少し足りないかもしれない。


 その後、アルバレスの先生が中心となり、選考を開始した。

 俺とアリスとクルツは選ばれた。ミョーちゃんは落ちた。彼女は何と言うか、まったく出来ていなかった。パープルマジック以外の魔法は、どうもだめみたいらしい。


 試合開始は明日になる。

 1時間練習したら今日はお開きとなった。

 ここから寮に行って休む。


「明日は勝てるといいねー」


 クルツが寮の中でそう言ってきた。


 俺の頭の中に明日の競技の事はあまり無かった。


 夕食後にフォルスから聞こうとしているミナの事情が気になって仕方なかったからだ。

 ミナの事ばかりを気にするのも良くは無いのかもしれないが、今は仕方がない。俺の大事な友人が何か良くない目にあっている可能性があるのだ。気が気でないのも当たり前と言うものだろう。


 とにかく夕食後フォルスから事情を聞き、聞いた事情の内容によってはミナとも話をする。そうしようじゃないか。


 そして、しばらく時間が経ち、夕食の時間になった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ