表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/59

第34話 再会

「いやーすげーな」

「60ってどうやったら取れるんだそんなに!」

「俺達なんて、6だったぜ」

「私たちなんて2ポイントよ! まともに探知魔法使える人がいなかったから、勘で探すしかなかったのよ!」


 結果発表後、俺達はアルバレスの生徒達から取り囲まれ称賛されていた。


「僕なにもやってないのに皆に褒められて、なんか申し訳ないような気が……」

「まあ、ルドの凄さはみんなが知っていますから、だいたいわかっていると思いますわ」


 その後、数秒取り囲まれどうやったかなどを説明した。


「へー、やっぱすげーなルドは」「なー」「見たかよルドが1位って言われたときの、ほかの学院の連中の顔、傑作だったぜ」


 しばらくそうしてアルバレスの生徒たちと話した。

 まあ、負けるとは思っていなかったが、とりあえずレミエスに勝てて良かった。あれだけ言って負けたらかなり恥ずかしかったからな。ちなみに、レミエスは「よくも俺に恥をかかせたな! マグレだろどうせ! 次の競技では覚悟していろ!」とかなり激高した様子で言ってきた。


 勝ちを確信してかなりいい気になっていたからなー。結果発表で俺たちに負けたと知ったときはかなり恥ずかしかっただろう。ただ、奴の様子から見て懲りてはいなかったみたいだが。次の競技で負かしたら、懲りるだろうか。


 その後、俺たちは男女に分かれて寮に帰った。


「あー歩き回って疲れたねー」

「そうだなー」


 自室に入って、クルツと一緒にベットに倒れこむ。勝てたはいいがかなり疲れた。夕食は合宿所にある、食堂で食べる。宿舎とは別の場所に食堂はあり、全学院の生徒が集まって食べるようになっているみたいだ。

 あまり融和ムードではない合宿だが、食事だけは一緒に取るらしい。微妙に変な気がするけど、特に問題はないか。クリスタル探索で、目立ってしまったから、面倒なことにならないといいけどなー。

 まあ、考えても仕方ないか、しばらく疲れを癒すため寝よう。


 しばらく睡眠を取る。そして、夕食の時間になった。


「ルド、一緒に食べましょう」


 食堂に着いたらアリスに一緒に食べるよう誘われる。もちろん返事はオッケーだ。毎回アリスから誘われている気がするので、今度は男らしく俺の方から誘わないといけないな。


 食事は結構質素な感じで、あんまりうまくなかった。そこまで合宿の食べものに期待していたわけじゃあないから、別にいいけど。

 あと、食堂で注目はされたけど、特に何かやってくる生徒はいなかった。若干1名親の仇のように俺をにらんでくる奴はいたが。


 ご飯を食べ終え帰り道、大勢の生徒が食堂にごった返しており歩きにくい。


 がっ。


 ついに誰かとぶつかってしまった。


「あ、ごめん」

「きゃ」


 ぶつかったのは青髪の髪の短いミルドレスの女生徒だ。ぶつかったあと女生徒はこけてしまう。

 うわやっちゃった。俺は慌てて、


「大丈夫!?」


 と言って手を差し伸べた。


「あ、大丈夫です」


 女生徒は俺の手を取り立ち上がる。

 そして、俺の顔を見て、


「え?」


 見覚えのある顔だった。

 ミルドレスにいた時は何度も見た、唯一の友達だった生徒の顔。


「ルド君……」


 俺がぶつかった女生徒は間違いなく、ミナだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ