プリエール
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ぼちぼち更新していきます0(:3 )〜 _('、3」 ∠ )_
「ねぇ君、こんな悲しい世界なんて捨ててさ、新しい世界に行きたいとは思わないかい?」
弱肉強食のこの世界。
この宇宙に在るヒトは皆、他のエイリアン達の食い物と見なされ、ある種の危機に陥っていた。
私の星は、非常食として他のエイリアン共に管理される状況にあり、私は今まさにそ奴らに食われようとしている状況。
彼らにはヒトような知性はない。
ただ生きるために食う。それだけだ。
迫る異様に尖った爪。
気味の悪い体をくねらせながら、それは私に巻き付くと、じわじわと締め付けてくる。
なんだろう、遊ばれているのか..?
エイリアンに遊ばれるなんて、それに勝る屈辱的なことはあるだろうか!やめてくれ..殺すなら殺せ!
そんな絶望的な状態に思わず目を瞑った..その時。
軽い金属音がしたと共に何か重いものがドサッと地に落ちた感覚がし、私はおもわず目を開ける。
...するとそこにあったのは迫っていた爪ではなく、あのエイリアンたちの切り落とされた頭部と、それをやったと思わしき少女の姿。
エイリアン達を斬り殺したやつは、こちらを振り向くと行いとは裏腹に優しげな笑みを浮かべて話しかけてきた。
「大丈夫かい?」
絶望をうつしていた瞳に、突如現れた希望の光。
心配し、手を差し伸べてくる彼女の瞳には一片の曇りもない。
「こんな世界間違ってるよ。そしてその世界の理に君がとらわれる必要も無い。」
希望なんてあるはずのない世界に現れたヒト。けれどもそれは、そんなものを知らないかのように真っ直ぐにこちらを見据えてこういうのだ。
ーーさぁゆこう、この出会いもまた運命。さぁ一緒に幸せな世界を見つけよう。
...こうしてまた一つの命が、絶望から救われた。
ーーーー
光の速さで広がり続ける宇宙。そこには7つの選ばれたモノがそれぞれの座につきこの宇宙の均衡を保っていた。
1人は慈悲、1人は安寧、1人は秩序..そんな風に夫々肩書きの元、個々の種族を守護している..のだが、別に不可侵条約的な何かを結んでいるわけでもなく、弱いものが強者に従わされる。そんな弱肉強食な関係にいた。
その中の一人が私。
エイリアン達の食い物と見なされたヒト達を守るために立ち上がったちょっと特殊だっただけの人間である。
ヒトは弱いながらに、謎に高い知性を持ち、食いごたえもある..的な理由で、地球はもちろん、たくさんのヒトの住む惑星がエイリアンに侵略されていった。
まぁ、それが嫌で何やかんやでこの座までで上り付いて、ヒトを守って言っている状況。
ちなみに地球の人類はかなり前に食い尽くされてしまった、私を除いてだけど。
避難させたヒトは皆地球に避難させている。
地球は私の領土的な存在だから、侵略されることはほぼないであろう。
そんなふうにして私は人々を守っていた。
避難させる以外に策はないのか!と思って、ほかの座についてる奴らを倒すために偵察したこともあったけど、あいつらは..ヒト型の私とはもはや規模が違う。
1人は完全に闇に溶けてるし、1人は翼バサバサしてるし、機械とか怪物とかなんでもありだ。倒せないわけじゃないと思うけど、チョット勇気ガイル..。
そういう、かなり防戦一方の状態で、私はとある惑星を見つけた。
そこはまだエイリアンの目にも止まらないほどの辺境の地にあり、何も知らないヒト共がのどかに暮らしている星。
「むむむ??」
地球とは全く違う何かを感じる星に、私はすごく興味を持ってしまった。
科学が発達している様子も見受けられないそこ。だが、不便そうにはしていない彼ら。
しばらく考えた後、地球の二の舞に、手遅れにさせる前に、ここは私が直々に出向いて、潜入(という名の暇つぶし)をしてやるのが1番ではないか..??
そういう考えが頭に浮かんだ。
たしかに最近は大抵のヒトは避難させたし、たまに何もすることがない日もあり暇だ。
それに避難所の地球にあいつらが攻めてこないってことは、なんか私を敵に回しちゃ行けないっていう何かがあるのかもしれない。
「うん。なら..決まったら行動に移すのみだ。さて、潜入(遊び)だ..!」
めんどくさい..そう思ってしまう前に行動に移すのが1番早い。剣で空間を撫でるようにして空間を斬り、なんかワープできるなにかを創ると私はその星へと向かう。
エイリアンの魔の手から、その星を救うために。
(毎日同じすぎて飽きる作業の暇つぶしをする為に。)
ーーそして今度こそ...私の夢を叶えるために。
読んでいただき、ありがとうございます。(*_ _)