夢だけど夢じゃなかった
おっす。俺の名前は神野ユーシャ。
世界征服していた魔王を倒しただけのただの高校生さ。
成績普通。運動普通。見た目普通。(ただしチート能力があるからどんな問題だって楽勝だ)
そんな何のとりえもない俺だったが、今日から学校へ行くことになった。
だけど、その学校がなんと女子校で男が俺一人だけだって?
くそう、どうしてこんな目にあったんだろう。
「ヒャッハーッ! JO・SHI・KO、ktkr!」
勇者改めユーシャは歓喜のあまり人目をはばからずに雄たけびを上げてしまった。
これから何度もくぐることになる校門へ向かっていく生徒たちは全て女! 女! 女!
しかもそれが全員美人なら女好きにはたまらないはずだ。じゅるり
「おっと、思わずよだれが」
新調したばかりのハンカチで口元を拭いていると
校門の前でずっと立っていた人がユーシャに気付いて近づいてきた。
「おはようございます。神野ユーシャくんですね。
待っていました。私はソフィア。あなたを迎えにきたの」
すぐ前まで来て挨拶をしてくれたソフィアは(胸がデカい!)
とても優しそうではあるが目のやり場に困るというか(胸がデカい!)
目を見て話すことができない感じの女性だった。(もうとにかく胸がデカい! それしか見れない!)
しかし、第一印象は大事だ。
この日が来るまで一年間、大量の参考文献からそれを学んできた。
気取らずあくまで無個性に用意されたセリフを自然体で言うだけだ
「初めまして。あなたのような美人な方が迎えに来てくれるなんて感激です
ああ、でも僕恥ずかしがり屋だからなぁ。緊張しちゃいますよ(キリッ)」
どやっ。このいかにも根暗な主人公が言いそうなセリフは。
「ウフフ。もう神野くんって面白いのね。初対面の女性に
美人だなんてお世辞でも嬉しくなっちゃうじゃない」
思っていた以上に受けが良かったらしい。ソフィアは頬を赤らめて体を揺らしていた。
この反応にユーシャは見覚えがある。何度もプレイしたギャルゲーの女教師の反応だ。
ヒロインではなくいわば説明役なのでルートに関係なく登場し
百回は同じシチュエーションを見た覚えがある。しかし、
(これ、めっっっっっっちゃ楽しいいいいいいいいっ!)




