魔【術】使いと【盗賊】
我々が未だ、大海を知らず、小さな井を飛び回る蛙であった頃の話。
我々が抱く王国とは、ただ一つ。
我々の世界は、このただ一つの王国を中心にして回っていた。
その世界には、地動説も天動説も存在しない、ただ、国王が朝だと言えば、どんなに常闇の中であろうと民衆は仕事に取り掛かり、老鶏でさえも声を高らかに叫ぶ。
小さきこの世は、まさに圧政。
狭きこの世は、常に暴政。
しかし、そんな小国エルドラド王国からの支配を逃れた小さな山が一つあった。
正式には「支配を逃れた」というより、「煙たがられ」「手放された」。
その山では特に希少な資源が採取できるわけでもなく、山頂から良い景色が【拝める】程度の価値しかないようなボロ山であったからだ。
そして、もうひとつ原因はあった。
そこに住む「どうもう」な生物。俗にいう【盗賊】の群れ。
この物語は、盗賊の頭であるフリークスと魔【術】使いのアリアの死闘を描いた物語である。
我々が抱く王国とは、ただ一つ。
我々の世界は、このただ一つの王国を中心にして回っていた。
その世界には、地動説も天動説も存在しない、ただ、国王が朝だと言えば、どんなに常闇の中であろうと民衆は仕事に取り掛かり、老鶏でさえも声を高らかに叫ぶ。
小さきこの世は、まさに圧政。
狭きこの世は、常に暴政。
しかし、そんな小国エルドラド王国からの支配を逃れた小さな山が一つあった。
正式には「支配を逃れた」というより、「煙たがられ」「手放された」。
その山では特に希少な資源が採取できるわけでもなく、山頂から良い景色が【拝める】程度の価値しかないようなボロ山であったからだ。
そして、もうひとつ原因はあった。
そこに住む「どうもう」な生物。俗にいう【盗賊】の群れ。
この物語は、盗賊の頭であるフリークスと魔【術】使いのアリアの死闘を描いた物語である。
序章
2016/01/08 20:00