~1話の③~
~生徒会室にて~
「わわわ~~!!な、なんだ・・・??ここは?」
今、僕たちは生徒会室についた。はずだが・・・・なぜかそこは異世界だった。ゴージャスそーなイス、ゴージャスそうなテーブル、ゴージャスそうな照明!!なぜか豪華だった。
「ここ・・・ほんとに生徒会室??」
「そ、そうですよ?生徒会長!わすれたんですか?」
「う、うん・・・」
そうだった。僕は生徒会長だったんだ・・・。でも僕は生徒会のこと何も知らない。さぁこれからどうすればいいのだろう?どうやって聞こう?
「副会長!」
「何?」
「聞きたいことがあるのですが・・・」
僕は決心した。正直に聞こうということを。
「何?改まって~?」
「あの・・・生徒会のこと忘れてしまったので教えてくれませんか??」
「え・・・?」
副会長はポカーンと口を開けている。どうしよう・・・これからどう説明しよう・・・?
「えっと・・・」
僕は、思いっきり走ったら、とまらなくなって、なんかものにぶつかって、記憶喪失になった。という嘘の話を副会長にした。副会長はそう簡単にわかってはくれないと思ったら、すんなりわかってくれた。
「ふむふむ・・・そういうこと・・・!」
「だから教えてほしいんです!!」
「うん、じゃあ私の自己紹介から、だよね?」
「はい!」
「えっと、私は咲原 実流副会長をしています!そして、あなた、生徒会長の幼馴染です!」
「え・・・?」
生徒会長と副会長が幼馴染なんて・・・知らなかった。幼馴染ということはあだ名とかで呼ばなくちゃいけないのかな?
「えと・・・あだなとかって・・あった?」
「うんと呼び捨てかな?」
「えええええ~~~!!!」
実は僕は、しょうがい一度も女の子を名前で呼んだことがない。呼び捨ては僕にはハードルが高かった。
「苗字じゃあ・・・」
「だめっ!!」
副会長は頬を膨らませている。こんな副会長見るのは初めてだ。そんな副会長も可愛い・・・じゃなくて、呼び捨てで呼ぶという最大の難所がきているというのに・・・何を考えているんだ!!僕は!!
「えっと・・・実流・・・ちゃ」
「だめ~!!ちゃんと!実流!!」
「てかなんでそんなにこだわるの?苗字に・・・?」
「えっとそれは・・・・」
なぜか副会長は顔を赤くしている。いけないことを言ったのだろうか??
「はじめて・・・私を名前で呼んでくれた子だから・・・生徒会長は・・・」
「へぇ・・・」
「あれは・・・小学三年生のころ・・・・」
私はもともとこんなかんじで、まじめちゃんだった。いいことはいい、悪いことは注意をする子だった。自分ではいいと思ってやっているのになぜかみんなにぶーぶーいわれたりした。まじめすぎていやだとか、きっちりしすぎだとかいわれてた。
そんなときに生徒会長は転校してきた。生徒会長はいい子だった。みんなに優しくて、まさに人気者!!って感じだった。
そんなある日・・・男子が掃除をサボっていることに気づき、いつものとおり注意した。そしたらいつものとおりぶーぶーいわれた。あぁ、またか・・・とおもったら、
「やめなさい!!」
という大きな声が聞こえた。その声は生徒会長だった。生徒会長は私に向かってぶーぶー言わず、私と同じように一緒に叱ってくれた。嬉しかった。
「ありがとう!実流ちゃん!!私も注意したかったから・・・!さきにいってくれてありがとう!すんなり言葉が出たよ~!」
と生徒会長に言われた。しかも、苗字じゃなくて名前で実流ちゃんといわれた!私はずっと苗字で呼ばれたことしかなかったので嬉しかった。
「で・・・そこから私と生徒会長が仲良くなったのよ」
「へぇ・・」
副会長にこんな過去があったなんて・・・。
いきなり副会長の過去の話語り始めちゃいましたねw話がそれてしまった・・・。すいませんでしたー!