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アイドルな男の娘!?  作者: 渡辺 結城
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~やばい・・・女の子になっちゃったw~

 .....男の娘という存在がいる・・・・。男の娘は、誰からにも愛される存在だ。男子や女子、おばあちゃんやおじいちゃん・・・。この話はそんな男の娘の話だ・・・男の娘がアイドルになる話・・・・。


「おかあさん、おとうさん!いってきまーす!」

 いつものように元気よく走っていく、女の子みたいな少年・・・そう、木村奏きむらかなでは、男の娘である。

「きをつけていくんだよ~!」

 僕を心配そうにして見ているのは奏の母、木村葉子きむらようこである。

「大丈夫だって!じゃ!いってきます~!」

 僕は母、葉子に手を振って学校へ行った。今日は、学校の入学式・・・そう、僕は今年から高校一年生になる。桜野高校、略してサクコーは、ここ桜ヶ丘の有名な学校だ。ここは成績のよいものしか入れない学校でとても難しいのだが、でもみんなここを目指す。なぜなら、サクコーにはある伝説があるからだ。

~桜の木伝説~というものがある。サクコーの校庭に植えられている桜の木の中に、1本だけ、桜の木に印がついてある。それを見つけると、願いがかなう・・・と言われている。僕もそれ目当てでサクコーに受験した。そして見事受かったのだ!

「よし!今日から桜の木さがすぞ~!」

 奏はガッツポーズをして学校へ向かった。


「....であるからしてー」

校長先生の長々とした話だ。このながさは.....きつい.....。

~放課後~

「よ~し!!さがすぞぉ~!・・・うわぁ!?」

 そこは人でいっぱいだった・・・。

「うわぁ・・・こんなにライバルが要るってことか・・・」

 こんなにたくさんいるのか願いをかなえたい人がいるのか・・・奏はふとそう思ってしまった。

「よし!僕の夢かなえられるようにがんばるぞ~!」

 僕の夢は----あの子みたいになりたい、ということだ。何であの子みたいになりたいかというと、1年前のことである。


 僕は、遅刻しそうになっていた。

(やばいやばい!!遅れる~!)

と思いつつ必死に走っていたとき、

  ズテーン!!

と大きく転んでしまった。

「いたたたた・・・」

「だ、だいじょうぶですか?」

といって、その子は手を差し伸べてくれた。可憐で美しい、清楚なかんじの子・・・だった。優しい清らかな瞳、困った表情の眉・・・まるで、妖精のようだった。かなではその子に一目ぼれだった。そしていつかその子と付き合ってみたい、その子の全部が知りたい!と思ってくるようになり、そして最後に、 その子みたいになりたい!と 思ってくるようになったのだ。

 なので、奏は必死に、探している。探して探して探しまくっている。

そうやって頑張って探していると、どこからか声が聞こえた。

「あら、新入生さん?あらあら、頑張っていますねぇ」

 どこかで聞いたことある声だった。

「せ、生徒会長!?」

 一人の生徒が驚きながらいった。

「そうよ!!」

 生徒会長が威張りながら言っている。

(こんな生徒会長で大丈夫なのか・・・・)

 僕はふとそう思ってしまった。

「こんにちは皆さん!私が生徒会長!小池宇佐美こいけうさみです!!」

 と言った瞬間、生徒会長が現れた。生徒会長は見たことのある人だった。可憐で美しい、清楚なかんじの子・・・。そう、僕が1年前にあったその子だった・・・。

「あああ・・・・!」

 僕は、うれしすぎて驚いてしまった。もう一度あの子にあえるなんて・・・。可憐で美しい、清楚なかんじそして妖精みたいなところ、何一つ変わらなかった。

(あぁ・・・・めちゃくちゃ嬉しい!!)

「そこの!女子!じゃなくって男子!」

「ふぁい!」

 僕は、緊張しすぎてかんでしまった。

「ちょっとこっち来て!」

(ん?これって・・・もしかして告白!?)

 と僕はふと思ってしまった。

「これ、みて?」

 生徒会長が指差したのは伝説の印のある桜だった。

「えええええ~!」

 僕は思わず叫んでしまった。まさか生徒会長が先に見つけていたなんて思ってもいなかったからだ。

「こらっ!しっ!」

 生徒会長は僕に向かって「しー」のポーズをしてきた。なんか可愛い。

「いまから私の願いをかなえたいと思うの。それにあなたの協力が必要なの!!だからお願い!!手伝って!」

「え・・・」

 生徒会長は僕に何度も何度もお願い!と手を合わせていっている。

「うんじゃ、条件付でもいい?」

「え、あ、うん」

「3かい回ってワン!したら協力してあげるよ!!」

 3かい回ってワン!はあの子に会ってからやってほしいことベスト3の中のナンバーワンのやつだ。あの子がワン!といってもらいたかったのだ。

「うんじゃあ・・・」

 生徒会長は3かい回った、そして・・・・。

「ワン!」

 といった。生徒会長のワン!は、ものすごく可愛かった。まるで子犬がご主人に会って嬉しいときに鳴くようなかんじくらい可愛かった。

「よし!協力してやろう!」

 僕はこれで満足なので、快く引き受けることにした。

「うんじゃあここにいて」

 僕は桜の木の前に立たされた。

(ここで何が行われるんだ・・・・?)

「じゃあ、いくわよ・・・・」

「え、うん」

「桜に宿る神様よ・・・我の願いをかなえし・・・!!」

 生徒会長の願いが終わると桜の木が光りだした。

「わぁっ!!な、なに!」

「つべこべいってないで、桜の木、見てて!」

「はい!」

 僕がずっと桜の木を見ていると、桜の木の中から、ピンくい渦が出てきた。僕はそれに目を奪われた。その中に吸い込まれるように・・・・・。


気づいたら僕は地面に寝ていた。周りから呼ぶ声が聞こえる・・・。

(誰だろう・・・・)

「・・・・ちょう・・・せい・・会長、生徒会長!!」

 生徒会長が呼ばれている。

(なんだ撲じゃないのか)

 僕じゃないと思ってまだ寝てようとしていた。だが、

「生徒会長!!あなたですよ~!おきろ~!」

といいながら体を揺さぶってくるのでおきた。

「ん~・・・・」

「生徒会長お目覚めですか!!」

 一人の女の子が僕を抱えていた。

(誰?)

「もう!おきたんなら早く生徒会の仕事してください!!」

 なんか女の子は怒っているっぽい。なぜだろう?

「え?なにそれ?」

「も~また、現実逃避しちゃって~その手には乗りませんよ?」

「いや、本当にわかんないよ!!何がおきているのか!」

「え~うそでしょ~!いくらねぼすけだってそこまでは・・・ていうか隣の男の子誰ですか?」

といって指差したのは、僕だった。

「え?は?僕生徒会長になっちゃったぁ~~!?」

 これが僕の厄介な生活の始まりだった。



 


 

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