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マタギの孫をなめんなよ!【書籍化】  作者: ハーーナ殿下
【最期の森】の章

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184/204

152羽:始まりの場所へ

世界を狂わそうとする“魔素”中心地に向かう森の戦士『魔獣喰い』は青年騎士レオンハルトと“剣匠”の二人に、敵となった『流れる風』を任せついに目的地である森の最深部に辿り着こうとしていた。

自分が産まれた時の事は覚えていない。


 でも、それは当たり前の事だろう。


 だが自分は“現世”からこの“異世界”に転生して来たのだ。だから覚えていない事にずっと違和感があった。




平成の世を、特に勉強が出来た訳でもなく、運動が得意でもなく、クラスで人気者であった訳でもなかった・・・ただいあだ平凡な中学生だった自分がだ。


流行りのライトノベルの様に車にかれた訳でもなく、自称神様が現れてこの世界に転生した訳でもなかった。


ある日ある時・・・気付いたらこの異世界の大森林の辺境の村である“ケドの村”で過ごしていた。


早朝に目を覚ますと、自分の体が子供に変化していた事に驚いた。そして、目を覚ました場所が現代社会や文明から切り離された辺境の部族の村の一室だという事に驚愕した。


日が昇る前の早朝に大人たちに起こされ朝の準備を手伝わされた。客観的に見て自分の身体は3、4歳位の子供だろうか。鏡のないこの村だったが、歳の離れた甥っ子がその位の年齢でよく遊んであげたのでそう推測出来た。


だがその年齢の身体にしては自分の身体は力強く逞しい。重い物を運ぶのにしろ、会話などの言語力も現代の小学生以上の能力が備わっていた。しかもそれは自分だけではなく、この村に住む子供たちは全員がその年齢以上の身体能力を持ち合わせていたのだ。


ライトな小説のように“転生した自分だけ特殊能力を授かった”訳でないことに少し残念な気がしたが、それでも生きる為に全力で狩りをして、森の恵みの一部を採取して暮らしていたこの森の生活に、驚きと発見の連続で日々ワクワクしながら暮らしていた。


ちなにみに幼い自分には“名”は無い。それは自分だけではなくこの森の部族では幼い頃は“○○の何番目の子”という呼び名で皆呼ばれており、付き添いで狩りに出られるようになる年頃に親から“名”を授かるのだという。


そして最初の頃に気付いていた事だがここでは自分には親はいない。死別した訳でもなく、別の村で過ごしている訳でもなく最初からいないのだ。


そういうのに子供は敏感だ・・・どうやら自分は拾われてきた子供らしい。


大人の会話から、この大森林と呼ばれる広大な森の中の最深部にいた子供の自分を村の戦士が見つけ保護したらしい。“拾い子”や“孤児”は村全員で家族として育てるのがこの森のルールだ。特に差別もなく自分は育てられた。


その前の記憶が自分にはない。0歳から保護された3歳位までの期間だろうか。最初に言ったが普通なら幼い頃の記憶を忘れていてもおかしくはない。


だが自分は転生者だ。


転生前の中学生までの記憶とこちらの異世界の3歳位からの記憶はハッキリと覚えている。




(つまりアレだ・・・その記憶がない3年間位にこのオレに何かがあったのか・・・)


そんな事を思い出しながら、オレは今の目的地であり終着点でもあるその場所に近づく。




“魔穴”


この世界の悪い“魔素”が集まり溢れ出す穴


この穴を閉じ消さなければこの異世界が滅んでしまうと言われている空間


多くの仲間たちの支えや身代わりを糧にようやく自分一人が辿り着いた場所



そこはこの森の最深部であり自分が幼い頃に村の戦士“流れる風”のオッサンに拾われた

の始まりの場所であった。





ご無沙汰しておりました。


年末年始の繁忙期で更新が出来ずにおり失礼しました。


時間を作り必ず完結まで執筆いたしますので、今後とも何卒よろしくお願いします。



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