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吉崎瀬美No2

すみません、だいぶお待たせしてしまいました。

1ヶ月以上ぶりの更新です


ちなみに前回は吉崎が鷹士を下僕にしようとして断ったところです。


~鷹士side~


場所は教室。

自分の席に座りながら窓の向こう側、校庭を見ている。校庭では体育があったのだろう、体操服を着ているだろう生徒が喋りながら校舎に帰っていっている。


今は3時間目のチャイムが鳴り終わって休み時間になっている。


俺はその休み時間を満喫するはずだったのだが・・・


ガラッ!!!


また来た・・・


勢いよく教室の後ろ側のドアが開けられ、そこにはツーテール金髪の吉崎瀬美が立っていた。


「三浦鷹士!今度こそ下僕にして差し上げますわ。」


仁王立ちしながら俺を指差して言ってきた。堂々とその格好で言ってきたので言われている俺のほうが恥ずかしい。


クラスのみんなはまたかというような顔をしていた。どうやら吉崎は学校で有名らしく周りがあまり見えない子らしい、空気も読めないとか。同姓の友達いないんだろうなー、ていうか友達いなさそうである。

金髪なのは神井が言うにハーフらしい。



俺はもう相手するのも面倒くさいので無視をした。


「ちょっと聞いてますの!?」


ズカズカと窓際の俺の席に向かって歩いてきた。そこまでされたら無視するわけにはいかない。


「またですか。いい加減にしてくださいよ。そこまで執着する必要ないでしょう。」


「私の下僕になれるというのに何が不満ですの!?」


「あなたの下僕になったところでなんのメリットがあるんですか?」


「私の下僕になれて光栄ではありませんか。」


何を言ってんだこいつは・・・。頭沸いてんなー、これじゃあ友達もまともに出来ないなー。

俺はため息をついて言って。


「あのね、吉崎さん。あなたがどれだけすごいがわかりませんが、あなたの下僕になったところで光栄にも何も感じません。なので諦めてください。」


吉崎はあり得ないという表情をしている。どうやら本気で驚いているようだ。

なんでそんなに驚いているんだ?


「な、、、それでは下僕になった証にあなたには特別に毎日10万お支払い致しますわ。本来下僕に対してお金をお渡しするのは抵抗があるのですがここまできたらどうしてもなってほしいんですの。」


あっ?こいつ今なんて言った?

俺が反応したのに希望を見出したのか吉崎はさらに話し続ける。


「下僕になったメリットとして毎日10万支給いたします。悪い条件ではないでしょう?あなたは下僕になり、お金が手に入る。破格の条件ですのよ。もし今下僕になっていただけるんでしたら財布に入っているお金は全て差し上げますわ。多分20~30万ほど入っているはずですから。」


周りはギョッ!?ってビックリした顔をして固まっている。

少しざわつきだした。

神井なんてすげぇアホ面してる、元からか。


俺は疑問に思っていることを真っ先に聞いた。


「お金はアルバイトでもして溜めてるのか?」


俺が訪ねた所で吉崎は何を言ってるんだという顔をして答えた。


「そんなわけあるわけないじゃありませんか。私がなぜ働かなくてはなりませんの?私に不自由が無いようにと父上から毎月いただいてますわ。」


ようは小遣いなわけだ。

話の感じだとたくさんもらっているようだな。

俺がガキのころは小遣いなんか無かった、何か手伝いをしないともらえなかった。皿洗いを朝昼晩行って50円とかだったな。



「んで親父さんからもらった小遣いで俺を下僕にしようってことか?」


「父上が私にと言ったわけですがから私がどう使おうが問題ないのではありませんか。」



そうか・・・



「・・・・そうか」


毎日10万か・・・登校日20×10万=毎月200万か・・・。

何されるかわかったもんじゃないが割りとおいしいんじゃないか?


「えぇ、では私の下僕に「ふざけんなよ、バカタレが」」


え・・・?という表情をする吉崎。


「ふざけんなって言ったんだ、バカタレ。」


言葉の意味を理解したのか、顔を真っ赤にして怒りだした。


「なんなんですの!?いきなり馬鹿とは失礼ではありませんの!?」


「馬鹿に馬鹿って言って何が悪い。お前その10万円の価値わかっていってんのか?」


「もちろんわかった上でですわ!」


俺は敢えてこの質問をした。

そしてこの言葉をいう。


「わかってねぇから言ってんだ、バ・カ・タ・レ。」


俺はバカタレを強調して言った。

顔を真っ赤にして怒っている


「お前は大学卒新入社員の月給平均を知っているか?」


現大学生の俺が何にもわかっていない吉崎(青臭いガキ)に尋ねる。

俺が真剣な顔つきで聞いてきていることがわかると怒っていつつも質問に答えようとする。


「え?え、、、えと」


「平均20万円だ。まぁ理系や文系とか細かいことは抜いて全体の平均としてそのぐらいだ。週休二日、8時間労働、月20日間労働、、、でだ。」


俺は一呼吸入れて再度話し続ける。


「それをお前は自分で稼いでいない親父さんからもらった小遣いで2日で払おうとした。」


「私のお金でどうしようと勝手じゃなくって!」


なんか変な言葉遣いになっているがこの際どうでもいい。


「お前はバイトでそのお金を稼いだことがあるのか?」


吉崎はバイトをしたことがないのか、黙っている。

黙っていることを俺は肯定と思い、再び話す。


「一度バイトして、そのお金を稼ぐのにどれだけ大変か一度体験して来い。別に社会の仕組みを理解して来いとは思わん。」


すぅっと息を吸って最後に吉崎に言う。


「お金を稼ぐということを勉強してから来るんだな。お前がバイトで稼いだお金で毎日10万円くれると言うのならば考えんでもない。まぁ、親に養われている時点で自分だけで稼いだとは言わんがな。それまでくだらねぇ下僕の話なんかすんな。」


「なっ!?あなたは・・・」



キーンコーンカーンコーン



休憩のチャイムが教室に鳴り響く。静まり返っていた生徒はそれが合図だったかのように自分の席に戻って次の授業の準備をはじめた。


「ほら、チャイム鳴ったぞ。帰った帰った。」


吉崎にそう言って俺は次の授業の準備を始める、とは言っても机から教科書とノートを出すだけだが。

吉崎は顔を真っ赤にして教室を出て行った。



俺は教員が来るまで校庭の風景を見ながら待っていようとしたら前に座っている神井が話しかけてきた。


「お前すごいな。10万蹴るどころか説教始めるとは思わんかったわ。」


俺は気だるそうに神井に返した。


「成績は優秀でも飛んだ箱入り娘だったからな、常識を学ぶべきだと思ってな。」


「そうか。」



そういったところで教室のドアが開き、教員が入ってきた。



あっ、そういえば吉崎に言うこと忘れてた・・・。

昼休みにでも声かけに行くか。




~昼休み~


4限目の授業も淡々としており、とんでもなく退屈であった。

ボーっとしながら校庭で行われている体育の授業を見ていた。


昼休み開始の合図が鳴ってから神井から吉崎のクラスを聞いて俺は現在Cクラスに来ていた。


授業中ではないのでガヤガヤとしており、席に座っている生徒がちらほらといるぐらいだ。どうやら、弁当より食堂や購買に行く生徒の方が多いようである。


教室を見渡してみても吉崎がいる様子はない。

ドアに一番近くで座って弁当を食べている女子に聞いてみた。


「ねぇ、吉崎さんってどこにいるの?」


声をかけられてビックリしているのか、え!?という顔をしてあたふたしながら答えてきた。


「えっ!えと、多分屋上かと思う・・・。」


ありがとう、と言って俺は教室から出た。


それから俺は階段を上って屋上に向かった。

屋上の重たいドアを開けて広がる景色は綺麗な青空と心地よい風が吹いていた。

ちらほらと弁等を食べている生徒がいる。


屋上を見回すと金髪ツーテールが一人座っているのを発見した。

こちらを見ていないので気づいていないので俺は近くまで行く。


声をかけようとしたら異常なことに気づいた変な声を上げてしまった。


「うぉ!」


その声に驚いたのかビクッとこちらを見る。


「すげぇ量だな、最近の女子は大食いなんだな。」


なぜこんなことを言ったかというと金髪ツーテールの目の前にある弁当は5段重箱が広げてあり、その1段を吉崎がもそもそと食べていたからである。


「そんなわけありませんの!これはいつも持たされていてお腹一杯になったら捨てておりますわ。」


ふーん、もったいねぇなと言いながら、重箱に入っている卵焼きを一つつまんで食べる。


「なっ、人のを勝手に食べないでいただけますか!?」


「いいじゃんかよ、どうせ全部食べられないんだろ?塩味の卵焼きか、うまいな。」


ドカッと俺は吉崎の目の前に座ってから揚げとかをつまんでいく。


「そいや、下僕とは昼は食わんのか?」


重箱からおかずをひょいひょいつまんでいく。


はぁっと息を吐き出して俺の質問に答える。


「昼は購買に行ってそのまま部活の練習とかそれぞれですわ。」


お腹一杯になったのかお弁当を片付けだした。


「おい、待てよ。俺まだ食ってんだろ。俺昼は食堂派だから昼無いんだわ。」


吉崎がため息をついて俺に対して疑いの目線で話しかけてくる。


「あなたって人は・・・、まぁいいですわ。どうせ捨てるだけですし。」


吉崎はツーテールの金髪をいじりながら退屈そうに俺に聞いてきた。


「それで下僕になるのを断ったあなたは私に何の用ですの?」


「まぁまぁその話はまた話すわ、とりあえず弁当を食べることことからな。」


俺はそう言い、携帯を取り出す。

携帯をいじくり、メールを送信する。メール送信完了画面が出てから携帯をポケットにしまい、弁当を食べ始める。


「携帯で何をしましたの?」


「まぁ、ちょっとな。しかし、毎日こんな量だと作るのも大変そうだな。」


俺はおかずを口に運びながら一つ一つ味をかみ締めながら聞いた。


「お母様が毎日気合を入れて作っているんですの。その光景を見たら断りづらいんですのよ。」


「そうか。おもしろそうなおばさ「鷹士はおるか!!」ってはええなオイ!!」


俺はギョッとなってあまりにも早い到着にビックリして突っ込んでしまった。

屋上にいたみんなが神井を見たところで俺は少し冷静になり、手を上げて神井を呼ぶ。


俺は神井を呼んで弁当を食べようと思ったのだ。

神井はどうせまだ食えるだろうし、全然問題なさそうだから携帯でメールを送ったのだが、余りにも早く来たのでビックリしてしまった。


「ほら、友人がいらっしゃいましたよ。一緒に昼食を取って来るといいですわ。」


吉崎もビックリしていたようだが俺のことを呼んでいることがわかると、神井のほうに行くことを促す。


「何言ってんだ、吉崎?おう、神井、まだ腹減ってんだろ?吉崎が弁当くれるらしいから一緒に食おうぜ。」


「マジか!?吉崎お前、ええやつやな。」


神井はポケットからコンビニで配られる割り箸を取り出した。

相変わらず俺は素手だったが、神井が割り箸をもう一本取り出し俺にくれた。


吉崎はというと、え?ちょ、とかわけのわからない発言をしている。


神井はいただきます、と言って重箱の1段を取って食べ始めたので、俺も1段取って食べ始めた。


「何をしているんですの?」


吉崎は少し冷静になったのかそう聞いてきたので俺は口の中に残っている食べ物を無くしてから答えた。ちなみに神井はウマウマとか言いながらガツガツ食べている。


「ん?もったいないから神井を呼んで飯食ってる。」


「いえ、そういうことじゃありませんの。」


「まぁ、細かいことはいいじゃねぇか。とりあえず食い終わるまで少し待っとけ。」


それから俺ら3人とも弁当が食べ終わるまで終始無言だった。神井はなんだこれ!?すげぇ!とかリアクションを取りながら食べていて、俺もこれ美味いなとか言いながら食べていた。

吉崎は現状に対して理解が出来ないのか、困っている顔をしていた。




「ふぅ~、美味かったな。ご馳走様。」


「お粗末さまです。」


お腹一杯になった俺はそういって神井を見た。神井も満足そうにしていて爪楊枝で歯を掃除していた、きたねぇな、おい。


「んで、吉崎。用って言うのはな。」


俺は吉崎に向かって少し真剣な顔をしていった。しかし、おなかが膨れているため少しこの体制がつらい。

吉崎もこちらの言うことを待っているのか俺を見てくる。


んで、俺の言い忘れていたことはこうだ。




「下僕にはならんが、吉崎の友達になることは出来るぞ。」


言われた吉崎はビックリしたのか、何を言われたのか理解できないのか固まっていた。

たっぷり固まって理解したのか顔を真っ赤にして重箱を片付けだす。


片付け終わったかと思ったらすぐに立って屋上から去ろうとしているから俺はすかさず声をかけた。


「あぁ、おばさんに言っといてくれ、弁当美味しかったって。それに作ってもらう量は考えてもらったほうが良いぞ、毎回残すのもったいないしな。」


俺はまだお腹が一杯で動きたくないので神井と一緒にボーっとすることにした。



~吉崎side~


「下僕にはならんが、吉崎の友達になることは出来るぞ。」


え?この方は今なんて????

私の下僕ではなく、友達??




同じことがぐるぐる回り、彼の言っていることがわかると顔が熱くなるのを感じ、片付けてその場から逃げるように去ってしまった。彼が何か言っていたと思うが聞こえなった。



吉崎はというと友達と言う友達が出来ずに困っていた。

友達になるっていう感覚がわからず、照れ隠しのために下僕になりなさいと周りに言っていた。

そのため空回りしてしまい、周りが避けてしまったのだ。


母親にも友達と一緒に弁当を一緒に食べていると嘘をついたら張り切って毎回お弁当をたくさん作ってしまうようになった。


嘘がバレるのが嫌でお弁当を残すときには残ったものは全て捨てていた。


重箱は空にも関わらず重さは中身が入っているときよりも重く感じていた。




吉崎の胸中は今までの昼休みの気分とは違い、スキップしたくなるほど嬉しかった。





いつも感じていた重箱の重さは無くなっていた。


稚拙な文章ですみません。

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