部活~二日目 No2~
開いてくださりありがとうございます。
前回結局部活しませんでした。
今回はがんばって部活風景を出したいと思います。
気づいたらランキングに載っていました。
みなさん応援ありがとうございます。
期待に添えるようがんばります。
旅館に戻ってきた。
時間としては大体12時くらいである。
「お帰りなさいませ、三浦様。」
女将が俺が旅館に入るなりすぐ顔を出してきた。帰ってくるまで待機してたのではないかと言うほど、早く顔を出してきた。
「ただいま戻りました。」
「お昼の準備が出来ております。大食堂で召し上がりますか、お部屋で召し上がりますか?」
女将がニコニコとして言って来た。今回断ったら泣かれそうだ。よく考えたら今日はまだ一度も飯を食っていない。外で食べようと思っていたが不細工トリオに絡まれてしまったので食べる時間が無かったのだ。
「大食堂でいただきます。部屋に持ってくるのも大変でしょう。5分後に大食堂に行きます。」
「承知いたしました。大食堂にいらっしゃったらお声かけていただければすぐにお出しさせていただきます。」
ありがとうございます、と言って自分の部屋に戻る。ベランダを開けるとテニスをしている様子が無い。
部屋で特にすることも無いので、財布とか持ってきたものを全て部屋の金庫に入れて大食堂に向かう。
俺の部屋の反対側にあるので、歩くのが正直少し面倒くさいが、お腹が空いているので早歩きで向かう。
大食堂に入ると俺が一番に来たようだ。
女将さんがいたので、声をかけて席に戻って待つ。
するとすぐに料理が来たので食べ始める。
料理はめちゃめちゃ量が多かった昨日とは違い、量は適切だ。
料理は山菜が乗っている鴨南蛮蕎麦に小さな海鮮丼になっている。
これぐらいの量であれば少し多いが、全部食べることは何の問題もない。
すると女将がトコトコとやってきて
「おかわりはたくさんありますので、どんどん召し上がってくださいね♪」
俺のこめかみから汗が1滴たれた。
なんだと・・・?食えんぞ・・・。
どうやってこの場をくぐりぬけようか考えていると旭丘のソフトテニス部のみんなが入ってきた。
「あれ?ホークやんか。部屋間違えたか?」
「ぃや、間違えてないから早く入って来い。」
俺を見つけるや否や神井が話しかけてきた。
「なんで午前部活来なかったん?」
「俺は部員じゃねぇよ。それにここに来れなかった友達のためにお土産買いに行ってたんだよ。」
「1回でも練習に混じったら仲間やんか。部員も大して変わらんわ。」
なぜか部員になっていたのは気になるが、仲間という言葉に若干うれしさを感じてしまう。
「まぁ、とりあえず座れよ。お昼はおかわり自由らしいぞ。」
ほんまか!?こうしちゃいられん、と言って女将に声をかけて席についた。みんなは料理が置かれた瞬間にがつがつと食べていった。みんなは育ち盛りだなーと、老けたじいさんを決め込んでいたら田口が寄って来て
「あんたはもう食べんの?」
「食べるかよ。もうお腹一杯だよ。」
俺は一足早く来てもう全部食べ終わっていた。これでタバコが吸えたら幸せなんだろなー、と窓の向こう側の外の景色を見ていたら田口が小声で話しかけてきた。
「タバコはあかんからな。」
と釘を刺してきた。
心臓が跳ね上がるかと思った。なんで飯の後のタバコが旨いことを知っているんだよと思う。
もしかして・・・・
「お前経験者だな。」
「また今度な。」
一言だけ言って自分の席に戻ってしまった。
ていうことは俺が喫煙者だということを知っているんだな。
まぁいいや。それは今度聞くことにしよう。
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午後は俺も部活に参加することにした。
あー、男子は相変わらずだなー。
練習メニューは昨日と同じである。
乱打、前衛練習、後衛練習、サーブ&レシーブ練習、試合である。
乱打は数本行い交代する。交代した人は違うコースに行き再度乱打をする。自分はきっちり2本やって交代していた。ランダムに相手が交代するので女子男子関わらず乱打をすることになる。俺がやるときには相手の力に合わせて打ち合っていた。それで相手がミスをするまで続ける。
相手が強く打ったら俺も同じぐらいの力で返球する。
女子は力がそれほど無いためコースアウトすることは無いから結果的に長く打ち合ってしまう。
「ホークはやさしいなー」
内藤が乱打待ちしている時に話しかけてきた。
「んー?なんでだ?」
「だって女の子相手でも強く返したりしないやんか。」
「当たり前じゃん。強く打ったら返せない子とかいるだろ。まだ全員の実力とかわからんから同じぐらいの力で返すのが無難かなーとか思ってな。」
ふーん、そうかー、と言って少し考えるようにして言った。
「あたしとか田口とかは気ぃ遣う必要はあらへんからな。まぁあたしとホークが同じコートだから打ち合うことはないけどな。」
「そうかそうか、それだったらそうさせてもらうよ。」
確かに内藤と田口は上手かった、正直神井と仲城により上手いと思う。
けど、思いっきり打つわけにはいかねえよ、とか思ってたりしたが。
「あっ、次たーさんやで。がんばってなー。」
そう言われて反対側のコートを見たら田口がこっちを見てにやりとした。
そういえば田口と打ち合うのは初めてである。
試合とか見たが普通に打ち合うことは出来るようだ。
「よっしゃ。じゃー、行くぞー、たーさーん。」
俺はそう言ってボールをポーンとクロスにロブを打つ。
特に回転をかけるわけでもなく、相手の打ち易い球を渡す。
すると田口はラケットを構え、左足を大きく前に出し、腰をひねり、ボールがちょうど良いところに田口の目の前にバウンドする。
ひねっていた腰を戻し、その反動で腕をしならせて全体重をラケットに乗せ、全力で振る。
完璧すぎるフォームだった。
俺は思わず、見惚れてしまった。
というか女子の打つフォームとはかけ離れていた。
俺は焦ってしまい、ロブでしか返すことが出来ない。
田口は再び先ほどと同じ構えでボールをフルスイングで打ち返してくる。
今度は油断しないと思いながら俺もラケットを構え、相手と同じぐらいのスピードで返そうと思い、予想以上にするどいボールに驚きつつもボールを返球する。
田口も先ほどよりフォームが崩れているが、しっかりと返球をしてくる。
最初のボールに比べ、少しゆっくりボールが返ってきたので、ここで俺は少しボールに変化をつける。
ボールを打つ際に相手にわからないくらいに少し上からこする。
内藤があっ、と言ったのが聞こえた。
うそ、今の気づいたのか。田口は気づいていないようだが。
ネットを越えて先ほどと同じスピードで田口の元へと行く。
田口はフォームを整えて先ほどと同じようにボールを打とうとする。
しかし、田口はバウンドしたボールが予想以上にそれほどバウンドしなかったことに焦ってしまってフォームが崩れ、ボールを上手く打てずラケットのフレームの部分に当たってしまい明後日の方向にボールが飛んでいった。
バウンドして一番高いところで打つ田口は予想よりバウンドが低かったため反応できないのだろう。
俺は田口を見る。
田口は俺が見ていることに気づいて俺を見てくる。
ここで俺はやってやった。
ドヤッ(キリ
カッチーンと音が聞こえるくらい田口が頭にきたことがわかった。
田口は無言で自分の立ち居地に戻る。
俺はもう一度優しくロブを打ってやった。
田口は先ほどと同様のフォームで本気で打って来た、今回は頭に来ていることもあり力が目一杯こめられている。
俺はやばいと思ってすぐに前に出る。
周りはえっ?という反応をしたが、俺はそんなの気にせずネットまで急いで出る。
するとボールがネットにはじかれて俺のコートに落ちる。
そこで俺はバウンドしたボールを田口側のコートに返す。
すると田口はなぜか前に出てきていてニヤリとした。田口は返球されたボールをノーバウンドで思いっきり叩いてきた。俗にいうハイボレーである。
こんな近距離で打たれたら普通は返せないだろう。
ただ、俺は飛んできたボールを冷静に田口が取れない位置にボールを落とす。
田口はまだフォームを整えられていないため反応できない。
俺はツーバウンドしたボールを見届けて田口を見る、もちろんドヤ顔で。
すると田口は頭にきたのか
「卑怯やんか!!人の取れんボールを打って!!」
「知ってるか?卑怯って言うのは負けたやつしか言わないんだぜ。」
「なっ!?」
「それにな!俺が目の前にいるのにハイボレーなんかするんじゃねぇ!あぶねえだろうが!」
「うっさいな!当たってへんのやから文句言うなや!」
「人の眉間狙っておいてよく言うぜ。視線が完璧に眉間だったぞ。」
正直あれは俺じゃなくて他の部員だったら間違いなく眉間コースだった。
「たまたまや!それになあんたは丈夫なんやから大丈夫やと思ったんや!昨日やって大丈夫やったろうが!」
「え?昨日?何のことだよ。」
「あんたの部屋行った時殴ってしもうたやんか!」
ん?これって大声で言っちゃまずくね?
「お、おい。田口?いったん落ち着け。」
「ん?なんや。」
すると周りがひそひそと話している。
すると神井が空気を読まないことを言ってきた。
「ホークは昨日たーさん部屋に連れ込んだんか!?」
若干驚きつつも面白いネタを仕入れたと言わんばかりの感じで話してきた。
「はっ!?ちげぇよ!!」
俺は思わず焦って大声で言った。
「ちゃうわ、何でこいつの部屋に行かなあかんねん!」
速攻で神井に正中線五段突きをしていた。
神井が地面に横たわっていた。
本気で殴っていなければよかったんだがな。
しかし、これで変な噂が立ってしまったら田口に申し訳ない。
「ぃや!たぐt「おうおう!騒がしいのぉ!」」
俺と田口の関係について誤解を解こうとして言おうとしたときに割り込んできたやつがいた。
「旭丘高校ソフトテニス部のみんなやん。あんたらもここでテニスしとったんか。」
なんだよ、誰だよ、と思いつつ近くにいた後輩にあいつら誰?とやさしく聞く。
「えっと、私たちが通っている高校の近くにいる下重高校の人たちです。テニスもばか上手いんですよ。」
「そうなんだ。」
どういうやつなんだろうと思ってテニスコートの周りに立てられている金網ネットの向こう側を見る。
あっ
あいつらここの旅館だったのか。
「あの人たちっていつもうちらを発見するといつも馬鹿にするんですよ。一人がボクシング習っているらしくてみんな恐くて反抗できなくて・・・。」
後輩は心底嫌そうな顔をしていた。
うんうん、わかるよ。
だって
「不細工だしな。」
「そうなんですよ、ってあっ!」
この子も正直だな。
俺はクックッと笑って
「君面白いね、名前教えてもらっても良い?」
「あっ、そういえば。私は篠崎美月です。合宿中だけですがよろしくお願いします。」
「篠崎さんね、うん、覚えたよ。よろしくね♪」
手を出して握手しようとする。
初めは篠崎は何をしているのかわからなそうだったが、すぐに気づいたそうで少し恥ずかしそうに手を出してくれた。手は女の子らしく少し小さかった手だった。
握手し終わったあたりで不細工トリオが俺にまだ気づいていないようで声を荒げてこっちにやってきた。まぁ今は金網ネットに対して背中を向けているしな。
「おい!何やっとんじゃ!俺らという知り合いが遠方で会ったんじゃ!挨拶ぐらいしたらどうなんじゃ!」
金網ネットの入り口からズカズカと不細工トリオAがこっちにやってきて俺と握手をしていた篠崎に話しかけてきた。
「君かわええなぁ、俺と友達にならん?」
「・・・。」
恐がっているのか怯えているのかわからない。
「無視せんといてーな。この男と話してたんか。どけやお前。」
肩をグイッと横にやられて、ピキッと来たが、自分を必死に抑えた。
ブサトリオAは気づいていないようで篠崎に声をかけている。そうしているとブサトリオB、Cも一緒に来た。
「おい、いつまで絡んでるんやー。この子も嫌がっているやん。まるで俺らが悪いやつみたいやんか。」
まぁ、小物だしな。
そうしていると田口がやってきた。
「いつまでいるんや!早く自分たちのコートに行ったらどうなん!?」
「うっさいわ。んだよ、また田口かよ。お前タイプじゃないねんから下がっとれや。」
「なっ!」
頭に血が上ったようで顔が真っ赤になっている。あーこれはまずいな、いや良い機会か。
田口はすぐに構えて一人を背中から回し蹴りを放ち、相手の横腹に当てる。
「グッ!痛いやないかい!」
ブサトリオCは蹴られたもののボクシングをやっているため体は一番鍛えている。痛いとは思っただろうが体重の軽い田口では大したダメージは与えられていないのだろう。
ブサトリオCは頭に来たのか田口に対して殴りかかろうとする。
面倒くさいのでもうCと略す。
Cは右ストレートを全力で殴ろうとしている。
田口は反応できていない。
そこで俺は殴ろうとしている部分に手を出す。
この時点でCをぐしゃぐしゃにしてやろうかと思ったが、なんとか耐えた。
しかし殺気までは抑えることが出来ずに話してしまった。
「不細工トリオさん。また会ったねぇ。あなたたちもソフトテニスするんですね。よかったら一緒にいかがですか?」
「「「誰が不細工トリオじゃ・・・、あっ!!!!!!」」」
「よぉ、また会ったな。」
「「「ちゃーす!!!」」」
「おいお前・・・。」
Cに向かって話す。もちろん手はつかんだままだ。
「はい!」
「てめー、誰を殴ろうとしてんだよ。相手は女の子だぞ、しかも顔狙うたぁ、ボクサーの風上にもおけねぇな。また世間の厳しさを叩き込んでやろうか?」
俺は出来る限り相手を脅すように言った。Cの拳をつぶれる直前までつかむ。
「つっ!いぇ、すみませんでした。」
俺は手を離す。
完璧にブサトリオはもう心が折れている。先に世間の厳しさを教えといて正解だったようだ。
「じゃあ、早く去れ。馬鹿たれども、二度と顔見せんなって言ったろ。」
「「「さーせんした!!」」」
逃げるように金網ネットの出入り口に向かっていった、いや逃げていったのか。
「じゃあ、練習再開しようか。」
俺はニコニコ顔でみんなに声をかけた。
みんなは何が起きたのかわかっておらず、最初戸惑っていたものの切り替えが早く、すぐに練習に戻っていった。
ただ、田口だけ納得のいかないような顔をしていた。
はい。ありがとうございます。
結局不細工トリオがすぐ出てきてしまいました。
小物役として今後は出そうか迷っています。気が向いたら出します。
名前を造ってあげなければ。
誤字脱字等ございましたらご指摘願います。




