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第四十一話 トラップ

俺達はどんどん森の奥へと進んでいく。

すると、また水辺に出た。泉の奥には宝箱が二つある。


「ここの泉、回復するよ!」

「ほんとですか!キューも浴びるのです!」

「私も……!」


愛、キュー、マメイ、そしてバサバサは、泉の水を浴び始める。

回復しなくちゃいけない程のダメージは受けていないのだが、回復の泉の水は気持ちいいからな。

アイ達は水遊びをしている。

一方エギーは、宝箱の方へ歩み寄る。


「今度は何が入っているかな?」


エギーが宝箱を開けようと箱に手を付けた瞬間、宝箱がエギーの腕に噛み付いた。


「うわっ!」

「エギー!」


噛み付いた宝箱は中々エギーの腕を離さない。

俺は剣で宝箱をガンガン切りつけると、やっと宝箱がエギーの腕から離れた。

一連を見ていた愛が、腕から血を流すエギーの元に駆け寄ってくる。


「エギー、大丈夫!?」

「泉の水を持ってきたのです!」


愛達が泉の水をエギーの腕にかけると、傷はみるみるうちに治っていく。

しかし、それよりもまた噛みつこうとしている宝箱が、箱の中から鋭い歯をちらつかせている。

もう一つの宝箱も、いつの間にかこちらに近寄ってきて舌をだらりと箱の中から垂らしていた。


「こいつ、まさか!」

『ミミックと遭遇しました』


やはり魔物だ。

こんな罠があるなんて思わなかったぞ。

エギーは、治ったばかりの腕で弓ネギを構える。


「仕返しだ!それっ!」


エギーがネギを放つと、箱がばくんと閉じ、硬い箱にネギは当たって跳ね返される。

箱が開いている時じゃないとダメージに期待はできなさそうだ。

マメイが水刃を放つが、硬い箱に跳ね返される。


「どうやって口を開かせようか」

「危ないけど、攻撃してきた時がチャンスじゃない?」

「噛みつこうとしたら、口は開くのです!」

「こちらのダメージ無しに……ダメージを与えるのは難しい」


なるほど。噛みつく瞬間に剣で刺せばいい感じだな。

しかし、タイミングを間違えると最悪腕をもってかれそうで随分危険だ。


「それとも力でゴリ押してみる?」


愛が紫色のオーラをまとう。いや、やっぱり危険だが攻撃の瞬間を狙おう。

そうしよう。

その力は大事な時にとっておかないとな。

俺は背中をさすりながら首を横に振る。


「このネギを噛ませよう」


エギーはネギを取り出し、ミミックをつつく。

ミミックは口をがばりと開け、ネギに何度も噛みつく。

何だか犬みたいだな。


「よし、今だ!」

『スキル使用。ファイアーネギ』


エギーが噛み付いたネギに火をともす。

ミミックは舌に火がつき、ばかばかと口を何度も開閉させている。

エギーはそんなミミックに弓ネギでネギを飛ばし、ミミックを一体仕留めた。


『5000バルス獲得。経験値獲得。牙を手に入れました』


もう一体のミミックは警戒しており、差し出すネギには噛みつかない。


「流石に同じ手は通用しないな」

「どうするですか?」


ここは俺の出番だろう。

ミミックのだらりと垂れた舌めがけて、呪文を唱える。


「“カース!”」


辛くなった舌に、ミミックはやはりばかばかと口を何度も開閉させる。

俺は箱を上下に閉じないように強引に開かせると、剣で突き刺した。


『5000バルス獲得。経験値獲得』

「やったのです!倒したのです!」

「……無事で良かった」

「全く、心配させないでよね!」


少女達がエギーの周りに集まる。

今倒したのは俺なんだが。

すっかりエギーハーレムになっている。

俺の側にいるのはバサバサだ。

全く、お前だけだよ俺の心を解ってくれるのは……!バサバサに干し肉をやると、喜んで丸呑みにする。

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