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第三十八話 宝の地図

暫くイルカに乗って遊んだ後、再び食料を釣り、人数分の魚を確保する頃には日が沈んでいた。

たいまつを持ったエギーが、薪に火をつけた場所に俺を誘導する。

なかなかキャンプっぽくなってきたな。

あれから魔物は出ないし……。


「ねぇ、今日この島でこんなの拾ったんだけど……」


愛が、古いぼろきれのような布を砂浜の上に広げる。

布には、丸く線が地図のように書かれている。

というか、地図だこれ。


「島の地図か。明日島を探索しようと思っていたから丁度いいな」

「それもそうだけど、ここ」


愛の指差す先には、赤くばってん印が書かれている。


「この印さ、宝がある場所じゃない?宝の地図じゃない?」


愛の期待満々の声。確かに宝の地図っぽいな。


「魔物のボスがいる場所かもしれないぜ」

「いや、絶対宝の場所だって!仮に魔物がいたとしても、宝箱があるかもしれないじゃん。魔物のボスだったら余計だよ。明日はここに行ってみようよ!」

「勿論だ」


何だか探検隊になった気分だな。

俺は昼間釣った魚を塩焼きにしたものを噛りながら、地図を見る。

ザブン島は、徒歩で一周できそうなくらい小さな島だ。


「血が欲しいのですー!」

「ああ、悪い悪い忘れていた。ほらよ、キュー」


エギーが魚を食べながら腕をキューに差し出す。随分慣れたもんだ。

慣れたといえば、キューも加減がわかってきたようで、エギーを貧血にさせることは無くなった。

しかしやはり食事はエギーの血なんだな。

他のものが食べられるようになればいいが。

一方、愛は地図に夢中になりながら大きな魚を頬張っている。

バサバサは、やはり俺の釣った魚をパクパク食べている。

そんな時。


『ハーミットクラブと遭遇しました』


砂浜から巨大ヤドカリが飛び出てきた。しかも何体もいる。

魔物だ。


「任せろ!」


俺が戦うより早く、エギーが弓ネギで攻撃する。

しかし、甲羅に阻まれてネギは刺さらない。

複数のハーミットクラブ達はエギーに纏わりつく。


「エギー!」

「エギー様!」


エギーに纏わりついたハーミットクラブに一線が入ったかと思うと、エギーはネギを持ち刀のようにハーミットクラブを切り倒していく。

つくづく思うが、そんなネギ有りか!と、傍観していた俺にもハーミットクラブは纏わりつく。


「わーっ!」

「ルテン!」


ハーミットクラブを取り除いたエギーが俺に纏わりついたハーミットクラブを倒していく。

ああ!折角の貴重な経験値が!


『12000バルス獲得。経験値獲得。貝を手に入れました。1レベルアップしました』


霧散するハーミットクラブ達。

愛とキューはエギーに駆け寄る。


「大丈夫でしたかエギー様!」

「大丈夫大丈夫!この通りだ!」

「まあエギーがそう簡単にやられる訳ないよね!」

「そのセリフ、アイにそのまんまお返しするぜ」


俺もハーミットクラブに襲われたんだが皆エギーの元に集まる。

俺は隣にいてくれているバサバサを撫でる。

ああ寂しくなんかないさ!というかエギー、ネギで魔物をぶった斬る手段でよくそんなにちやほやされるもんだな。


「ルテン、大丈夫?」


辛うじて愛が俺に声をかけてくれる。


「大丈夫だ。ありがとう」


全く、エギーの奴め!俺はエギーを睨むが、やはりエギーは気づいてないようだ。

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