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第二十四話 るてんのレベルアップ修行2

そうして順調に経験値を獲得していくうち、俺達は知らず知らずの間にホロホロ森の奥深くに入っていっていた。


「ちょっと村から離れすぎじゃない?」

「大丈夫だ。ルテンはレベル6になったし、俺はレベル11だ」


エギーはネギを差し出し、力を込める。

するとネギの先にぼっと火がついた。な、なんだそれ!


『スキル使用。ファイアーネギ』


エギーは何やら謎のスキルをどんどん取得している。俺も何か便利なスキルを取得せねば。

スライムの出現する頻度は低く、地道にだがレベルは上がっていっている。

しかしまだまだ愛には遠いが、少なくともすぐ死ぬ心配はなくなった。

レベル1だった時の心許のなさといえばもう、例えるならサファリパークの猛獣のいる道を全裸で歩くような気分だったもんだ。


「愛はそういやレベル何なんだ?」

「18だよ!」


と、遠い……!こんなにもパーティー内でレベルに差ができてしまったら、俺は結局お荷物じゃないか!


「誰もお前をお荷物だなんて思わないさ。少なくとも俺やアイは仲間だと思っているぜ」


エギーの励まし。

いいヤツなんだがな……ポジションが俺より主人公主人公してるのがいかんせん気になるんだな……。

そんな話をしながら森を歩く。

待てよ、愛の言う通り村から離れすぎなんじゃないか?森深くに入り込んだら、村に戻るのが大変だぞ。

辺りの茂みががさがさと音をたてる。

スライムが一体、二体……二十体ぐらいのスライムが俺達のまわりを取り囲んだ。

ほら、村から離れすぎだって!こんなに沢山のスライムに囲まれて大丈夫なのか俺達は!


「大丈夫さ、アイがいる」

「あんまり頼りにしないでよね!それよりももしかしてここ、スライムの巣窟なんじゃないの?」


愛が方位磁針を取り出す。

俺は地図を取り出す。

森の中の地図は魔術師に予知されたときに手書きで付け加えたものだ。

確かに、位置的にここがスライムの巣窟かもしれない。

俺は背中がひやりとした。

ここで俺が死ぬと予知された場所だ。

レベルも上がったし、大丈夫だよな?


「冗談だよ、アイ!ここはレベルアップした俺達が何とかする!見てろよ!」


エギーはネギを複数召喚すると、スライム達めがけて飛ばす。

穴ぼこになる複数のスライム達。


『スキル使用。ネギラッシュ』


何かと便利なスキルを取得してるなエギー!俺は地道にスライムを一体一体攻撃しながら、エギーの攻撃を羨んだ。

ネギなのに威力抜群だ。

ネギなのに!しかし、俺が数体のスライムに囲まれると、エギーがそのネギラッシュで援護してくれる。

いい奴なんだけどな、本当に!エギーは愛を背中に派手にネギを飛ばす。


「エギー凄い!強くなったね!」

「まあこんなもんだ。アイに比べたらまだまだだ。アイが無双すればこいつらあっと言う間にいなくなるだろ?」

「それは分かんないよ!これだけの頭数があったら何かドジするかもしれないもん」


エギーは背中の愛と会話しながら、鮮やかに数体のスライムを一気に倒していく。

喋ってないで集中しろよな。

それだけエギーには余裕があるらしい。

スライムの雷攻撃も鮮やかに避けていく。

これがレベルの差ってやつか……!


『15000バルス獲得。経験値獲得。3レベルアップしました』


一気に攻撃するエギーはどんどんレベルアップする。

待て待て、俺は一体一体にまごまご戦うスタイルのせいでなかなかレベルが上がらない。

畜生!何か便利なスキルがあれば……!


『3000バルス獲得。経験値獲得。2レベルアップしました。スキル“線香花火”獲得しました』


おや?俺に何かスキルが付与された。

試してみたいところだが次々と現れるスライムで手一杯だ!せっかく待ちわびたスキルが使えないのがもどかしい。というか、スライムの量多すぎないか?


「次から次へとスライムが現れてきりがないな。ここは一旦退却するか。魔術師の占い通りになったら大変だ」


エギーが戦う俺にストップをかけた。魔術師の占いでは一分で俺はスライムに囲まれて死んでいたが、かれこれ三十分はもっている。

なかなか強くなったんじゃないか?俺。

エギーと俺はスライムとの戦闘を止め、愛と共に来た道をダッシュで逃げることにした。一旦退避だ!






村に戻った俺達はへとへとで宿場に戻った。

愛が宿場までにある菓子屋でパンを購入したものをもぐもぐと食べている。

エギーは水をごくごく飲んでいる。

さて、俺はどんなスキルを手に入れたのかな。

さっそく使ってみよう。


『スキル使用。線香花火』


すると、指先に線香花火の火の玉の部分が出現した。

時折、パチパチ、パチパチ、と花火がはじける。

以上。

っておい。これだけ……?俺はもう一度スキルを使ってみる。


『スキル使用。線香花火』


指先に小さな火の玉が宿る。

おい、マジでこれだけなのか。マジか……!!俺は指先に線香花火のぽとって落ちるあれを出せるようになったのだ。

どんだけしょぼい火魔法だ!

それにこれ、パチパチ弾けたら指先が熱いんだが。


「助かるぞルテン、これで野宿する時いちいち火を起こさなくてすむ」


ライターか俺は!それにエギーのネギに火のつくやつの下位互換じゃないか!エギーのフォローに、俺はがくりと項垂れた。

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