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第九話 アリワリアとの戦闘

“カラカラ草原”南側は小高い丘になっており、登ると今まで歩いてきた草原を一望できる場所だ。

先ゆくエギーと愛を追いかけ、何とか追いつく。

少し登るだけで、小さなハムスターが草原の至る所に沢山群生しているのが見える。

俺とエギー、愛はさらに丘に向かって歩いて行くと、大きな影が見えた。


「あれがアリワリアか?随分でかいぞ」

「静かにエギー、見つかるよ」


アリワリア、とは一体なんだろうか。

名前から姿が全く検討がつかない。

近づくとどんどん大きくなっていく影。

ずん、ずんと低く響く足音と軽く揺れる大地。

頭が見える、とその目玉がぎょろりと動いた。


「恐竜……!」

「しっ、静かに!後ろから狙って一気に決めるよ」


愛が驚いた俺に口に人差し指を当てて警告する。

その巨体は鱗に覆われ、長い尻尾を引きずりどっしどっしと重々しく歩いている恐竜だった。

巨体だからスピードは遅いだろうか?俺達は本当に勝てるのか?


「もし危なくなったら皆で逃げような」


エギーが俺達と肩を組む。

素早く草原の端まで逃げたら大丈夫だろうか……?


「せーのでいくぞ。せーの!」


俺とエギーと愛、一斉に飛び出し、攻撃する!


『アリワリアと遭遇しました』


エギーがネギを放ち、愛が回し蹴りを放ち、俺は剣で切りつける。

が、アリワリアの硬い鱗に阻まれ、傷跡一つつかなかった。

アリワリアがぎょろりとこちらを見る。

やはり全然効いてないぞ。


「もう一度だ!ぐわぁ!」


叫ぶエギーが足で蹴り飛ばされ、地面を転がる。

勝ち目が無いと知った俺は即座に逃げる決断を下した。

アリワリアの足は逃げる俺の方へと向かうと、巨体とは思えない跳ねを見せ、俺の頭上から振り下ろされた。


「ゔっ」

「ルテン君!」

「ルテン!」


アリワリアに踏み潰される俺。

遠くに吹っ飛ぶ剣。

あぁこんな転生の仕方は嫌だったな。

せめて愛の前でもうちょっとカッコつけたかった。

ハムスターと戦えば良かっただろうか……。


「待ってろよルテン、今助けるからな」


エギーが弓を構えて放つ。

鋭く打ち出されたネギはアリワリアの足にコツンと当たり跳ね返る。


「ちっ、硬いやつだ」


アリワリアが硬いんじゃなくてネギの殺傷力が無いんだぞとツッコミを入れる間もなく、愛がアリワリアの足に蹴りを入れる。

ありがとよ愛。

でも明らかにダメージのケタ数が違うんだ。

最初から無茶なクエストだったんだ。

止めなかった俺にも責任がある。

すまないな、愛。

あとエギーはちょっと反省しろ。

そのネギ捨てろ。


「俺の事は諦めて逃げてくれ、早く!」

「駄目だ!仲間を置いて逃げはできない!」


カッコのいい台詞はそのネギを捨ててから言え!


「そんな訳にはいかないよ!きゃ……!」


愛の体が宙に浮く。鋭い歯で服を掴まれたようだ。

愛!


「アイ!」


エギーがネギを放つが、アリワリアの頭の横を通り抜ける。

アリワリアは愛の体を放り上げるとばくりと口の中に入れる。


「愛ーっ!!!」

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