久々に鮮明(でもない?)に覚えている夢を見た。
だからどうしたって話なんですが、ある程度の年齢になってから、前日見た夢を全然思い出せなくなったので印象的だったのと、内容が厨2全開だったので、設定だけでも上げてみようかなと。
夢ってどんなに荒唐無稽でも、見ている最中は本人(私)からすると、
「こういうモノなんだ」と疑問にも思わないし、漠然と設定のようなものを理解していることってありませんか?
本当は明確な設定なんてモノはないし、登場人物の名前もないのですが、夢の雰囲気から感じた、本人であるにも拘わらず自覚なしの脳内設定を推察してみました。
まぁ、こんなことするくらいなら物語書いて投稿しろって話なんですが、形にできる気がしなかったので設定だけ……(笑)
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【世界観】
朧気ですが世界設定は、局地的に発展した機械都市がポツラポツラと点在するのみの、荒廃したSFチックな感じ。
都市郊外は獰猛な野生動物や、バイオモンスターが跋扈する危険地帯で、そこかしこに過去の機械文明の名残りとおぼしき遺跡が存在している。
この世界の人々の中には、異能を発現させる者もいるが、大半は普通の人間と変わらない。
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【登場人物】
・ケンゾー
多分主人公。
出で立ちは、30代半ばのおっさんで、旅に適した近未来的なアーマーと、外套でも着ているんじゃないかな?(夢なので、ここらへんは曖昧)
名前から連想される通り、日本からの転移者。
命名由来は、陰のある主人公として、なんとなく漫画『モンスター』のケンゾーや、映画『オーロラの下で』のゲンゾウが思い浮かんだから。
異能持ちで、その能力名は『不老』。不死なわけではない。
元々住んでいた日本には妻子がおり、娘の12際の誕生日には休暇を取って必ず帰ると約束していたが、運命の悪戯か、誕生日前日の帰宅途中に異世界転移してしまい、約束は果たせなかった。
「異世界に来れたのだから、日本にも必ず帰る方法がある」
という考えのもと、故郷に戻る方法を探すために、現代の科学を凌駕したと言われる過去文明のテクノロジーを求め、遺跡を巡る旅を100年以上続けている。
そう、100年というと、家族が老衰で亡くなっているであろう時間の経過なのは百も承知ではあるが、転移した直後の時間軸に戻れるかもしれないという淡い希望と、そうでなくとも、せめて家族が幸せに生きた痕跡を確認したいという想いがある。
ある日、旅の途中で、バイオモンスターの群れに襲われている少女を助けるケンゾー。
彼女はある理由で家族から捨てられ、行くアテもない身の上だというのだが、普段ならば気の毒だと思いつつも、安全な場所に送るのみで、それ以上関わろうとは思わなかっただろう。
ところがその少女は、故郷に残してきた娘の生き写しと見紛う程に瓜二つの姿であり、少女に娘を重ねたケンゾーは、彼女に行動を共にすることを提案し、彼女もそれを受け入れるのだった。
次第に実の親子のように少女と心を通わせたケンゾーは、故郷に帰ることは、こちらでできた大切な存在──つまり少女との別れを意味すると分かりつつも、捨てきれない家族への思いとの板挟みで葛藤していくこととなる。
・リイン
多分ヒロイン。
出で立ちは、目にかからない程度に揃った前髪のボブカットで、ダッフルコート着込んだ12歳の少女。(こちらは鮮明に覚えていた)
命名由来は、漫画『ダーウィズゲーム』のレインと似ていたから。
異能持ちで、その能力名は『死線』。
目が合った相手を殺害することができる能力で、使用時はフェイスペインティングしたかのように、顔に血管が奔り、目が皿のように見開かれる。
リアルだったら悍しい見た目のはずだけど、夢の中はアニメ調だったので、なんか可愛いかった。
余談だが、『ダーウィズゲーム』のレインは、そんな物騒な能力ではなく、『世界関数』という、近未来視の異能を使う。
リインはこのような異能が発現してしまったため、それを恐れた両親に捨てられ、貧民街でも爪弾き者の扱いを強いられていた。
エスカレートする差別に耐え兼ね、半ば自棄気味に、自身の素性が知られていない都市へ移住を試みるも、旅の途中でバイオモンスターの群れに襲われてしまうのだった。
一見すると強力に思える彼女の異能だが、相手と視線を合わせる必要があるので、複数同時には効果が発揮できず、多数対1の戦いや、視線を逸らして戦う技術を持つ者には、すこぶる弱いことに加え、そもそもが、異能以外は年相応の身体能力なので、危険がひしめく、都市郊外への一人旅など、無謀以外何者ではなかったのである。
絶体絶命の危機をケンゾーに助けられたリインは、彼からある提案を受ける。
「一緒に来ないか?」
というケンゾーの申し出に、不遇な経験から人間不信に陥っていたリインは、戸惑いを隠せなかっが、同時に人の愛情に飢えていた彼女は、自身の忌まわしい異能を目の当たりにしても、態度を変えないケンゾーを一先ず信じてみることにする。
そして行動を共にするうちに、ケンゾーの中に安息を覚えるようになるのであった。
しばしの時が流れ、成行きで傭兵を名乗る二人組と共に遺跡を探索することとなる、リインとケンゾー。
傭兵の片割れのサードマンにかけられた、
「行動を共にするうちは、必ず守ってやるよ」
という言葉に対し、
「信じたつもりではいてあげる」
と、話半分で受け取った気持ちとは裏腹に、無意識に期待していまうリインであったが……
・サードマン
明るく面倒見の良い、兄貴キャラ。
出で立ちは筋肉質で背が高いくらいしか思い出せない。
装備は多分、ケンゾーと似た感じ?
命名由来は特になし。異能も多分なし。
二人組の傭兵の片割れで、都市の城門を警備したり、旅人の護衛を請け負うフリーの傭兵を自称してはいるが、実はある組織に所属している。
と、ある成行きで(どんな成行きか思いつかない)、ケンゾー達と共に遺跡を探索することとなる。
人当たりの良い性格で、一見すると信頼できそうに思える。
リインに、
「行動を共にするうちは、必ず守ってやるよ」
という台詞をかけるが、ケンゾーからは訝しげな目で見られる。
・クロー
厨2病を拗らせたようなクールなイケメン。
出で立ちは、銀髪のアシンメトリで、蛇腹状の手甲が特徴的な半身鎧を身に付けている。
命名由来は、武器格闘ゲーム『ソウルキャリバー』屈指の厨2キャラ、グローに雰囲気が似ていたから。
異能持ちで、その能力名は『凶化』。
時間限定で、自身の身体能力の全てを底上げする能力。
また、蛇腹状の手甲が伸縮自在になったりと、半身鎧に隠されたギミックを使用できるようになる。
異能使用時は、髪の毛が逆立ちメッシュを入れたように部分的に赤く光るようになる。数多ある手甲の間接部や目も同様に、赤く光る。
実は半身鎧を身に付けている左半身は、殆どが機械でできており、失われた肉体の機能を補っている。
漫画『魍魎戦記マダラ』のカオスみたいな感じ(あちらはバイオギミックだけど)。
傭兵を自称してはいるが、サードマンと同様にある組織に所属している。どんな組織か思いつかないけど、遺跡のオーパーツの運用等に携わる組織じゃないかな?(適当)
と、ある成行きで、ケンゾー達と共に遺跡を探索することとなる。
・バイオモンスター
所謂雑魚敵。
様々な種類がいるが、皆同様に動物の生皮を剥いだような悍しい見た目で、体色は緑。
体表には蛙のようなヌメリがある。
命名由来は特にないが強いて言うなら、機械文明だけど機械生命体じゃなくて、生体兵器が作られているという意外性を表現したかったんじゃないかな?
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【夢の内容】
肝心の夢の内容ですが、断片的すぎて意味不明なので、先に設定を説明しました。
それを踏まえた上でお読み下さい。
恐らくお約束とも言える、遺跡のピタゴラ装置が発動して、ケンゾーとクロー、リインとサードマンという形で分断されたと思われます。
──まずはリインサイドから。
夢は、遺跡の侵入者迎撃装置に触れたのか、わらわらと至るところから、バイオモンスターが沸いて出るシーンから始まりました。
サードマンは、リインを囮にして一目散に逃走を謀ります(……こいつ)。
異能を発動して、必死に抵抗を試みるリインですが、いくらなんでも多勢に無勢。
3~4体のバイオモンスターを倒したところで、バイオモンスターの一体にうつぶせの態勢で取り押さえられてしまいます。
「守ってくれるんじゃなかったの?」
異能を使用しているため、顔に血管が奔り、皿のように目が見開かれた形相ながらも、哀しげな表情で背を向けるサードマンに訴えかけるリイン。
このシーンが悲しくて滅茶苦茶印象的でした。
「嬢ちゃん、すまねえ」
そう言って、サードマンは走り去っていきます。
夢ですが、映画を見ているような俯瞰的視点なので、その後リインがバイオモンスターの大群に埋もれていく様を、フェードアウトするように場面は移り変わります。
字面だけで見ると完全にリイン死亡ですが、夢の中の感覚だと、彼女は助かるはずです。
パターンとしては、
1、サードマンはリインを見捨てたのではなく、大量のバイオモンスターに対抗するのは分が悪いと判断したため、遺跡の至るところに打ち捨てられた、作業用パワードスーツを起動して装着するために一旦現場を離れ、再び戻るつもりであった。
2、サードマンは普通にとんずらしただけだが、リインが自分で何とかした。
3、サードマンは普通にとんずらしただけだが、間一髪のところで、ケンゾーが間に合った。
の、3通り。
2、3のパターンならサードマンはざまぁ確定でしょうね。くたばれ!
──次はケンゾーサイド。
リイン達と合流するために、先を急ぐケンゾーとクローですが、突然クローがケンゾーに不意討ちを仕掛けます。
その攻撃を躱し、立ち止まるとケンゾーは言います。
「やっぱりそんなことだろうと思っていたよ」
それに対し、クローはこう返します。
「これも任務だ、悪く思うな」
そう言いながら異能を発動したクローの蛇腹状の腕が、鞭のようにケンゾーに襲いかかったところで、夢は終わりというか、全然違う夢に移行してしまいました。
何故か会社の敷地内にあるサーキットの使用権を巡り(実際そんなものはない)、会社とは何の関わりもない、ヒステリックな義姉と口論している夢です。
よく分かりませんが義姉は、
「だって知らなかったんだもん」(何が?)
とか言って、小学生のように泣き喚いています。
……なにこの内容のギャップ!?
こんなカオスな夢より、ケンゾー達の続きが見たかったけど、その希望は叶わずに目覚し時計が鳴ってしまったとさ。
おしまい。
読んでいただきありがとうございました。
ないとは思いますが、こんなありきたりな設定でも、使ってみたいという奇特な方が居りましたら、ご自由にどうぞ。