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夜桜神楽  作者: 武神
第一章 京料理は愛を育むのかもしれない
15/18

拾伍ノ夜 孤独の言い訳

咲良にとってはターニングポイントとなる回

「咲良…………何がありましたの?」


「なんでもない。放っといてよ…………」



 私は関西支部から逃げるように西薗の屋敷へと戻ってきた後、いつもの西薗彩乃との修行に入った。だけど、攻撃においても防御においても、挙げ句は身体捌きにおいても終始精細を欠き、最後は霊力切れで倒れてしまっていた。


 あの男に植え付けられた恐怖心が私の手を、脚を止める。

 残り2日しか時間が無いというのに、私はもはや、祈祷師としても鬼闘師としても死んでいた。



 今は、力無くベッドに横たわる私を心配して、西薗彩乃がわざわざ私の部屋に来たところだ。今までで最悪の内容の修行だったのだから、気になって私のところに来たとしても不思議じゃない。



「そんな事出来るわけがありませんわ。貴女、帰ってきてからずっと様子がおかしいんですもの」


「そんな事…………ない…………」


「嘘おっしゃい。いきなり私に電話をかけてきたかと思ったら、関西支部に行きたいなどと言い出し、帰って来たと思ったら真っ青な顔をしているんですもの。これで気が付かない方がバカですわ」



 それはそうだ。

 自分でも、今の自分の顔が酷いだろう事はわかっていた。

 本当は誰かを頼りたかった。

 今すぐ怖いと叫んで誰かにすがり付き、人目も気にせずに無様に泣け叫び、子供の様に慰められたい。



「うるさい…………っ」



 だけどそれはできない。

 それだけは出来ない。

 それは私が北神咲良だから。

 良くも悪くも素直になれなくて、あの人の傍に居るために強くならないといけない女だから。



「いいから出ていきなさいよ…………っ! …………出てけ…………出てけえぇぇっ!!!!」



 これでは人の事を――――北神宗次の事を一方的に悪く言えない。

 私だって最低の醜い人間だ。





 西薗彩乃に八つ当たりの様な暴言を浴びせた後、私は気を失うかのようにベッドに倒れた。

 既に時刻は10時半過ぎ。



「あぁ、そうだ…………NOIR…………行かないと…………。店主さんと約束したから…………」



 着替えも適当に、転がっていたゴシックドレスを着、サイドテールを結うのも忘れる酷い惨状。

 私は自分の状態にも気がつく事無く、夢遊病者の様にフラフラとした足取りで部屋を出た。



「あ…………昨日は……ごめんなさい…………」



 部屋の外には西薗彩乃と、その執事である石動さんが居た。



「気にしてませんわ…………嘘、ちょっと気にしてますけど。今から例の店に行くのですわね?」


「ええ…………。約束…………だから」


「ふぅん…………。貴女が喋りたくないみたいですから? わたくしも静観する事にしますけど。あまり昨日みたいな無様を人様に見せたくないので、今日は下賀茂神社まで石動に送らせますわ」



 素直じゃないな、この女も。人の事言えないけど。


 さすがに2週間近く毎日顔を合わせてればわかってきた。この女は言うほど無慈悲でも意地悪でもない。むしろ結構心配性で、思い遣りがある。

 今だって、できるだけ私の精神的負担を減らそうとして、そう言ってくれているのだ。それが何となくわかるからこそ、私は昨日の事を余計に言い出せない。



「ありがとう…………お言葉に甘えさせて貰うわ……」


「そうしなさいな…………本当は行かせたくありませんけれど」





「いらっしゃい…………って、どうしたんです、咲良さん?!」



 石動さんに送ってもらった私がNOIRの扉を開いた瞬間、店主さんが血相を変えて私の方へと駆け寄ってきた。というより、霊って血相変わるのね。



「どうしたって……何のことよ?」


「いやいやいや! 咲良さん、自分で気づいてないんですか?! サイドテールになってなくて何かちょっと貞子みたいだし、顔色凄い悪いですし!」



 サイドテール……。

 あぁ、結局結うの忘れちゃってたな。



「とにかく座ってください! まずは暖かいコーヒー出しますから」



 店主さんは忙しなくキッチンに戻ると、棚に大事にしまっていたコーヒー豆を取り出し、手早く挽き始めた。たちまち店内に香ばしい香りが立ち込める。

 コーヒーポットにフィルターなどをセットしていき、タイミングを見計らってドリップを開始する。

 そうこうして10分が経つか経たないか位だろうか。私の目の前に一杯のコーヒーが置かれる。



「ちょっとありきたりですけど、ブルーマウンテンです。他の豆とブレンドするのがセオリーなんですけど、今日は特別です。落ち着きますよ」


「…………いただきます」



 私は少し間をおいて、一口コーヒーに口を付ける。

 瞬間、私の鼻腔に強い香りが満たされる。同時に口の中に広がるのは程よい苦みと酸味。

 途端、凍り付いた様な私の心がほんの少しだけ溶けた様な気がした。



「どうです?」


「おいしいわね…………コロンビアとはまた違った感じで」


「だからエチオピアですって。咲良さん、覚える気無いでしょ」



 店主さんは面白そうにクスクスと笑うと、今度は冷蔵庫を漁り始めた。



「ブルーマウンテンって有名ですけど、最近中々手に入らないんですよね。閉店セールって事で、プレゼントしちゃいます。それで、お昼はどうしましょう。リクエスト無ければ僕が元々用意していたメニューにしますけど」


「お任せするわ……」


「了解です」



 店主さんは随分と食材の少なくなった冷蔵庫から牛肉の塊と人参と玉ねぎ、ジャガイモを取り出した。

 まさかとは思うけど――――カレー?



「今、カレーかよって思いました? 残念! 違います」


「……私、何も言ってないけど」


「……それこそ残念! なんてね」



 残り日数が少なくなってテンションがおかしくなっているのか、店主さんはやたらとテンションが高い。だけど私には、そのテンションの高さがむしろ痛ましく感じてしまう。



「ねえ……」


「なんです?」



 私は手際よく野菜をカットしている店主さんに話しかける。

 店主さんは手を止める事無く野菜をカットしながら私に返事をした。

 そのまま話せという事だろう。



「貴女、怖い物ってある?」



 私はコーヒーを少しずつ啜りながら、そんな事を聞いていた。

 北神宗次への恐怖感と嫌悪感を店主さんとの会話で拭えるとは思えないが、それでも、少しだけ話したいと思ったから。



「それ、今の僕に聞きます?」


「いいから答えて」


「はぁ…………。なんにも無いですよ」



 話の出鼻を挫かれ、私は唖然とする。



「え、どうして……? 貴女は――――」


「『自分が消えてしまうかもしれないのに、怖くないのか』、ですか?」


「そ、そうよ…………っ! 明日が無いかもしれないのに…………」


「僕、助けてくださいなんて一言でも言いましたっけ?」


「え…………?」



 その前提を覆す言葉に、私は開いた口が塞がらない。

 何を言っているのか理解ができない。

 店主さんの顔は真剣そのものだ。とても冗談で言っている様には聞こえない。

 そんな事を言うんだったら、私も、伊吹さんも、ノアちゃんも一体何の為に。

 私があの男にもう一度会う必要なんて無かった筈なのに。


 だけど、私が抗議の言葉を口にする前に店主さんは突然表情を和らげた。



「冗談です」


「…………え」


「あるに決まってるじゃないですか、怖いもの。僕は明日が怖い。その次の日が怖い。だって僕、貴女か誰かわからない人に殺されそうになってるんですよ。まあ僕はもう死んじゃってるので、その表現は適切じゃないかもしれませんけど」


「そう……そうよね。ごめんなさい……」


「あ、いえ、ごめんなさい。別に僕は貴女を責めるつもりは無くって…………。何て言うのかな。僕にはよくわかりませんけど、僕が僕の大切な人に再会したいと思ってこの世に留まる事になって、そしてこのお店を開いて。あ、下げますね」



 店主さんは飲み終わった私のコーヒーカップを即刻回収して流しに持っていく。



「僕自身はこの店は趣味でやってましたけど、それでも、ここに来てくれた人に美味しい食事と美味しいお酒と、少しばかりの会話と音楽が届けられたら良いなって思ってたんです。でもその結果が皆に迷惑をかけているんだから、咲良さん達の判断は別に間違ってないと思います。優しい貴女にお祓いしてもらって、それで僕が皆に迷惑をかけなくて済むんだったら受け入れるのもアリかなって」


「貴女……」


「あ、今のは伊吹さんには内緒にしておいてくださいね。多分怒られちゃうんで。でも、それでも。それでも僕はギリギリまで生きていたいんです。あ、幽霊のクセに生きてるって可笑しいって思ったでしょ、酷いなあ」


「思ってないわよ?! いちいち茶々入れてんじゃないわよ!!」


「アハハ。やっと調子戻ってきましたか、咲良さん?」



 全く笑えないジョークをちょくちょく入れて来る事に思わずツッコミを入れてしまった私に、店主さんは一瞬だけ私の方に顔を向けると愉しげにニッコリと微笑んで、カットした野菜を全てボウルに移した。そして今度は流れるように牛肉の塊を手に取りまな板に載せ、分厚目にスライスする。



「咲良さん、死人みたいな顔してましたから」


「死人みたいって…………そこまで酷くないわよ」


「いえいえ。そこまで酷かったんですよ」



 確かに私の気持ちはこの2週間で間違いなく最悪だったけど。

 髪型のセットすら忘れて出てきてしまう程に取り乱してはいたけれど。

 意外と自分の事は自分でわからないという事だろうか。


 でも、そんな人間に護られる方は不安だろう。

 私だって死んだ顔と目の人間に護ると言われたって不安しか感じない。



「僕にとっては希望なんです」


「え?」



 唐突に始まった希望発言に私は話の流れを読み取れなくて困惑する。

 だけど、それがさっきの話の続きだという事はすぐに分かった。

 店主さんは何だか優しい眼をしていた。



「ここで過ごす日々が希望なんです。ここで。この場所で一人静かに暮らして、たまに来るお客さんに僕の料理を食べてもらって、お話を楽しんで。そうして過ごしながら、再会できる日を待つのが僕の希望なんです。もう僕には誰と逢いたいのか、その人と逢って何を伝えたいのかはわからないけど」


「貴女…………」


「僕は確かに自分が消えてしまうかもしれない事が怖い。だけど…………人は怖いから。恐怖心を持っているからこそ、希望を持てるんじゃないですか?」



 恐怖があるからこそ、希望がある――――



「多分、怖いものが無かったとしたら、何をしたいとか、何をどうしたいとか、誰かを好きになったりとか、しないんじゃないかって思うんです。ただ生きているだけでも死に向かっていくのが怖いから食事がしたくなる。自分の世界が壊されるのが怖いから他者を排除しようとする。一人になってしまうのが怖いから誰かを好きになって、愛する。これは小さい事かもしれないですけど、そういった小さな小さな願いが集って希望になるんじゃないかなって」


「それはそうかもしれないけど…………。だったらどうしようもない時、目の前に立ちはだかる恐怖が大きすぎる時、貴女だったらどうするの?」


「咲良さん、やっぱり昨日何かあったんですね。昨日も別人みたいでしたけど、咲良さん、今日はもっと別人みたいです」



 近からず遠からずの店主さんの推測に、私はゆっくりと首を振る。

 私がこんなにも恐怖に心を凍らされているのは、何もかもあの男のせいだ。

 私はあの男の顔を見る度、眼を見る度、首を絞められたかのように息が苦しくなる。

 私はあの男の声を聞く度、手で触れられる度、自分の身体が自分の物で無くなってしまう様な気になってしまう。



「よければ、話してくれませんか。解決できるかは保証しませんけど」



 これは完全に私の問題。

 諦めたくはないけど。諦めるつもりは無いけど。

 でも、突破口が見えない。

 次、北神宗次に負けてあんな男の玩具にされる事を考えると、怖くて仕方がない。



「…………私は、貴女を――――この店を護れないかもしれない」


「やっぱり、咲良さんの居る『国家組織』の方と折り合いがつかなかったんですか?」


「まあ…………そんなところね……」



 私は店長さんの言葉を曖昧に肯定する。

 昨日、皆の前で何とかすると発言した矢先のこの私の状態なんだから、想像がつくのは致し方ない事だろう。


 それにしても私、店長さんに祈祷師だって事は言ったけど、それが国家組織だなんて事言ったかしら。

 昨日来た時に感情的になり過ぎて言っちゃった様な気もするけれど…………。

 対策院の事をベラベラと喋っていない事だけ祈っときましょう。



「もしかして、今晩にでも来ちゃう感じです?」


「いいえ。アイツは2日後の晩、下賀茂神社で答えを聞くって言ってた。少なくとも今晩は安全な筈よ」


「今晩は…………ですか」


「そう、今晩は。明日の夜にはアイツが…………あのクズがやって来る…………」



 あの男の事を思い出して再び鬱屈した感情が蘇ってきた私の様子に気が付いたのか。

 店主さんは黙って私の隣へと近寄ってきた。



「咲良さんはその人が怖い……?」


「ええ、怖いわ。とてつもなく恐ろしい」


「祈祷師さんで戦うってよくわからないですけど…………その人、強いんですか?」


「強い…………多分、戦ってもすぐに敗けてしまうわ」



 祈祷師としての実力差はもちろん、私がこのまま恐怖に足を竦ませている限り、あの男には決して勝てない。そしてあの男に勝てない限り、NOIRが2日後の朝を迎える事はない。

 昨日から何度も悩み、考え、打ちのめされてきた事実。

 諦められない。諦めたくないから思考の放棄も出来ない。

 だけど考えたところで、その思考の行く末は結局あの男に弄ばれる悍ましい未来だけ。


 思わず頭を抱えた私に、店主さんはチョコレートの盛られた小皿を差し出した。



「ご飯の前にお菓子ってのも良くないですけど、どうぞ。落ち着きますから」


「あ、ありがとう…………」



 すっかり弱気の私は、店主さんの好意が嬉しくて縋る様にチョコレートに手を伸ばす。

 口に広がるほろ苦い甘み。

 チョコレートの甘さが私の心に少しだけ平静を取り戻してくれた。


 店主さんは私の顔を見て満足そうな笑みを浮かべると、またキッチンに戻った。

 今度は圧力鍋を取り出し、圧力鍋の中にバター、そして牛肉を入れて炒めていく。



「僕からの提案なんですけど、援軍呼んでみたら良いんじゃないですか?」


「え…………?」



 圧力鍋に今度は野菜を投入して、引き続き炒める店主さんに、私は間抜けな声を返す事しかできなかった。

 そんな事、私は考えた事も無かった。

 そもそも管轄侵害している私に手を貸してくれる人がいる訳が――――



「だって僕から言わせれば、強い敵と戦うのに一対一で戦わないといけないなんて、おかしな話ですもん。咲良さん、お友達ぐらい居るでしょ?」


「お友達…………」



 そう言われて浮かんできたのは――――西薗彩乃の顔。

 私のお母様の又従姉で、私に鬼闘師の戦い方を教えてくれる女。

 別に友達では無いんだけど――――



「でも…………こんな事、受けてくれるかどうか…………」


「だけど言ってないんでしょ?」



 躊躇う私に、店主さんは優しい微笑みを向けてそう言った。



「ホラ、昔から言うじゃないですか、『三人寄れば文殊の知恵』とか『三本の矢』とか。咲良さん一人で出来ないんだったら、お友達頼っちゃいましょう。断られるかもしれない、嫌な顔されるかもしれない、って躊躇ってるぐらいなら、一回相談してみましょ」


「あ…………」


「僕だって咲良さんの力になりたいって気持ちだけは本当ですよ。まあ、僕の場合は護ってもらう立場な上に、何の役にも立たないですけど。それでも怖いんだったら、咲良さんの大切な人の事、思い出してみてください。次に会ったら何しようとか、何を話そうとかそういう事考えましょ」



 そんな事、今まで考えもしなかった。

 いや、きっと考え自体は浮かんだ事もあると思うけど、すぐに否定してきた。

 誰も頼れない、私自身がやらなきゃいけないって。

 祈祷師になる前から、何の根拠も無くそう思い続けてた。


 だから2年前のあの時だって――――



 私の罪は2年前のあの日に生まれた。

 2年前のあの日、北神神社に舞い込んできた依頼は「廃墟から帰ってきた娘の様子がおかしいので、何とかしてほしい」というものだった。その娘さんは、常に心ここに在らずといった雰囲気だったのに、突然狂った様に笑って暴れ出す、そんな状態だった。症状は典型的な悪霊の「呪い」による魂の浸食。


 しかし、「呪い」の浸食深度が深すぎて、解呪しても娘さんは廃人になってしまう。

 本来はすぐに解呪すれば大きな問題は無い案件の筈だった。

 だけど、ご両親は私が解呪の儀式を執り行うのを徹底的に阻止しようとした。


 ――――娘を元に戻せ。廃人では意味が無い、と


 そんな事は不可能だと説明する私だったけど、二人ともまるで聞く耳を持ってくれない。

 そうこうしているうちに、娘さんの「呪い」の浸食はもはや手遅れなレベルまで進んでしまい、どう転んでも助けられなくなってしまった。

 しかも最悪なのは、「呪い」が伝搬するタイプの質の悪いものだった事だ。

 そして数日の内にご両親共に「呪い」に感染し、マトモな意思疎通すらできなくなってしまう。


 私の罪は終わらない。

 せめて娘さんの解呪だけでもしていれば、ご両親の命は救えたのに。

 私は人の命をこの手で摘み取るのが怖くて、人の命を終わらせる覚悟が無くて、結局は3人共を見殺しにしてしまったのだ。



 あの時、誰かに相談していれば。

 最初の段階の説得を、誰かと一緒にしていれば。

 決断を渋る私を諫めてくれる誰かといれば。

 今でこそそう思うけど、かつての私はそうじゃなかった。

 一哉兄ぃに見捨てられたと勝手に思い込んで、誰も信じなくなっていた。

 私は私だけの力で強くならなければ、私だけの力で生きていかなければ、そんな風に思っていた。

 だから――――



「いいのかな……弱音吐いても……頼っても……」


「当然です。それが仲間って奴でしょ?」


「そっか…………そうなんだ……」



 私は全てを西薗彩乃に打ち明ける事を決めた。

 その結果がどうなるかはわからないけど。

 でも、店主さんの言う通り、やってもいない内から孤独に震えてちゃいけない。


 その日、NOIRで店主さんが作っていたのはビーフシチューだった。

 相変わらずどの辺が京風なのかよくわからなかったけれど。

 相変わらず味は抜群においしかった。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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次話、第16話は5/1 22:00掲載です。

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