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豪邸の仲の悪い執事とメイド  作者: 喜多しぶん期
3/3

執事と料理人は海鮮丼が食べたい

「はー、そういや海産物が旬なんだよな」

「なんだよ急に」

俺の部屋で一緒にゲームをしていた料理人の将生がボソッと呟く。

「いや、冬と言えば海産物じゃん。蟹とか」

「まぁ、それは分かるけど」

「海鮮丼とか作りてぇな」

「いいな」

将生の次々と出てくる料理を想像すると、どんどん腹が減ってくる。

海鮮丼とかめっちゃ美味しそうだ。

「料理人としてやっぱ作りたいじゃん?」

「俺はお前に料理人としての矜持がある事に驚いてるがな」

普段から歩き回ってるくせにこういう時だけは料理人らしいんだよな。

というか、こいつ料理に関しては中々の腕を持っている。

流石四季グループの住み込み料理人というか。


「つーことで海産物関係を仕入れてきた」

「おー、すげー」

後日、将生に呼ばれて厨房に行ったらそこには最高の海産物が並んでいた。

「知り合いに頼んでいい業者紹介してもらったんだよ。鮮度もいいし申し分ないね」

「へぇ、そいつは美味しそうだ」

蟹やいくら、ウニまである。

こんな贅沢な海鮮丼見た事ない。

「多めに仕入れたからちゃんとお前らの分もあるよ」

「マジで?サンキュー」

それは嬉しいことを聞いた、今日の夕飯は楽しみだな。

「あらー、美味しそうね」

「あ、春菜様」

すると厨房に春菜様が現れる。

どこにでも出没するなこの人。

「磯の香りが漂ってきたからフラッと来たけど、これはすごいわね」

「でしょー?なので俺の賃上げ要求お願いしますね」

「それとこれは話が別ね」

「ケチ」

「あんた主人に向かって・・」

将生と春菜様が漫才をやってる間にふと気づいたことを伺う。

「そういやさ、米は?」

「あん?そんなの常備してる米が・・」

将生が振り向いたそこには常備されている米が、なかった。

「・・」

「・・」

「リア、走って買ってこい」

「お前マジ本当」

どうしようもなく抜けているが、まぁこれでも優秀な料理人なのだ。

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