1/174
序 空を嫌うけもの
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
気がつくと、暁の空を翔んでいた。
驚きのまま両手を見れば、びっしりと覆う黄金の毛皮。
上を仰げば、真っ赤に燃える朝焼けの空が、はるか彼方まで続いている。
恐ろしさに身をよじり、低くとどろく咆哮をあげ、黄色い爪で、何度も何度も身体をかき毟った。
空のただなか溺れるようにもがき続け――やがて遠い地上へと、
――真っ逆さまに落ちてゆく。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
気がつくと、暁の空を翔んでいた。
驚きのまま両手を見れば、びっしりと覆う黄金の毛皮。
上を仰げば、真っ赤に燃える朝焼けの空が、はるか彼方まで続いている。
恐ろしさに身をよじり、低くとどろく咆哮をあげ、黄色い爪で、何度も何度も身体をかき毟った。
空のただなか溺れるようにもがき続け――やがて遠い地上へと、
――真っ逆さまに落ちてゆく。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。