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1話 ガイアス


私は今日王宮に来ていた。

え!?許可はあるのかって?そんなのフリーパスに決まってるじゃん。ていうか、王宮の警備って精霊王の私からみるとザルなんだよね。

まあ、警備なんて気にしなくても空間転移である程度の距離なら一瞬で生けちゃうんだけどね。




「久しぶり、ガイアス」

空間転移で私が来たのはこの、ガイアスの執務室だった。実は、ガイアスはフルネームでガイアス・シュバイツ・アルセクルと言って、私が今いるアルセクル王国の王だったりする。

「ああ、セシリアか」


これが私の名前。セシリア・ファナフィー。

突然現れた私に驚いていないみたいにしてるけど、これでもはじめの方は驚いて大声を出して近くに控えてた兵士が駆けつけてくる何て言う騒ぎになっていたりした。まあ、それはそれで見ていて面白かったんだけどね。

なんと言っても、駆けつけてきた兵士に事情を焦って説明している姿がねぇ。それでまたかと当時、王太子だったガイアスに説教をかます近衛団長とそれを聞いてるガイアスの表情はとっても面白かったよ。あの頃の一番の楽しみだったかな。

その頃の私はっていうと、もちろんとんずらだよ。こういうのは、見ているから楽しいんだからね。自分で試してみたいなんてこれっぽっちも思ってもないよ。それどころか願い下げだね。



まあそんな感じで騒ぎになっていたあの頃と違って今では落ち着いてるって感じかな。残念な感じに全くの面白みもない。

「今、何か凄く酷いこと考えていなかったか?」

何だか、国王になった辺りから妙に勘が良くなって私の思考を読んでる気がする。まあ、あれだけ昔にからかってたりしたから慣れたのかな。

「気のせいじゃないかな。これっぽっちも、そんな事は考えたりしていなかったよ」

「全くそうは見えないがな」


ガイアスははぁ、と溜め息をついた。

ガイアスが小さい頃から見てきたが、段々性格が変わってきている気がする。まあ、反応が変わってくるのは私としては面白いし構わない。同じおもちゃじゃあずっとは遊べないのだ。変わる事はいいことだ。

でも、ときどき小さい頃のガイアスの方がいいなと思うこともある。落ち着いてきたガイアスは反応がつまらない事があるのだ。

あの頃の無邪気なガイアスはどこへ言ったのやら。


「やっぱり何か酷いことを考えているんじゃあないか?」

微妙に勘がいいのはどうしようか。



まあ、そんな感じでなんだかんだ言ってもガイアスとの仲はいいように思える。なんと言っても、ガイアスがまだ小さい頃からの付き合いだ。切っても切れない縁がある。

そんな事を言うとガイアスは

「悲しいことにな」

なんて皮肉を言ってくる。そんな時はガイアスの黒歴史を暴露すれば一発だ。ばらす相手は、ガイアスの妻であるレシリア・シアス・アルセクルだ。つまり、アルセクル王国の王妃だ。

レシリアはガイアスには勿体ないくらいの美人なのだ。それはもう、同じ女性でも惚れかねないレベルなのだ。まあ、精霊の私には負けるけどね。

この二人の夫婦仲はとても良い。ときどき、レシリアが可愛く拗ねたりするが本当にかわいいものですぐ仲直りする。全ての夫婦の見本って感じかな。




「それで、何か用でもあるのか」

「無いに決まってるじゃん。強いて言うなら、暇潰し?」

むしろ、用が会った方が驚き?ていうか、今までで用があって来たことなんて一度もないじゃん。

「はぁ、頼むから邪魔はしてくれるなよ」

邪魔とはかつてしてきた、数々のイタズラの事だろうか。まあ確かに今までに、めちゃくちゃ忙しそうにしている時にお菓子という誘惑を置いてみたり、お手洗いに行こうとした時に扉が開かないようにしたかな。とはいっても、扉は事件にならない範囲で開けたけどね。

ちゃんと間に合ったのに、後でめちゃくちゃ怒られた。


でもまあ、今日は特に何かをする予定はない。いつもやる時は綿密な?計画を立ててやっているのだ。今日は特に何も準備していない。



そんなわけで直ぐに飽きた私は、別の場所へ向かった。


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