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退屈な日常に飽きて非日常を求めた結果  作者: 白猫
第1章 出会い
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1, 《 休日 》

 見たことのある天井が見えた。

 ふと目が覚めた時、そこは自室のベットの上だった。

 頭を上げるとめまいと頭痛がした。


 「うぅ・・・頭いてー・・・。あれ俺確か下校してたはずだったんだけど・・・。夢か?昨日は22日だったはず ―――――――――― 今日は4月23日になってるからやっぱり・・・。う~ん・・・。」


 などとブツブツ言いながら階段を下りた。今日は土曜だから休みだからゆっくりしている。


 「あ、おはよう兄よ!今日もいい天気でせう?」


 「そうか。相変わらず変な言葉とテンションだな、お前は。」


 あくびをしながら返事した。

 テンションが学校と家では全く違うが、何かとすごいやつ。成績は学年でいつも上位、部活では1年の時からレギュラーで活躍中。そして何より『モテる』という最大の武器を持つ、非リアの敵ともいうべき存在である。

 俺もまあまあ頑張っているが、勝てたことがない。


 「はい、にぃ。朝ごはん。」


 「お~、サンキュ~。」


 今日の朝食はサンドイッチだ。父さんは単身赴任でイギリスのロンドンに行っており家にいないし、母さんはいつも昼頃まで寝ているから、朝食は妹が作る。


 「にぃ・・モグモグ・・今日は・・モニュモニュ・・何するの? ゴクン」


 「千菜、行儀悪いぞ。ちゃんと食ってからしゃべれ。 モグモグ」


 「質問の答えがほしいなぁ~。」


 「あっそ。」


 「兄が冷たいので、にぃを殺して私も死にます。」


 といった瞬間、どこからか包丁を取り出してきて俺に向けてきた。


 「おいやめろ。マジでお前死んだらシャレになんねーから。」


 「にぃ!私を求めてるんだね!!!」


 「朝飯を買いに行くのがめんどくさくてシャレにならん。」


 ――――― チーン ――――― とそんなSEが聞こえてきそうなリアクションだ。テレビに出ても案外売れそうだ。


 「あ、昇天した。」


 「なんでそんなに冷たいのよ!」

 

 と半泣きで聞いてきたので


 「からかってるだけだよ。いちいち真に受けなくていい。ハァ・・・お前がもっと普通だったら皆に写真でも見して 可愛い俺の妹だ~ って自慢できるレベルなんだけどな~。」


 「お兄ちゃん、今日は何するの?」


 「そうそう、そんな感じで普通にしてろ。あと今日は何もしないし、お兄ちゃんは外いからやめ―。」


 『休み』とは休むためにあるのだから、と思うが宿題と妹は俺を休ませてくれない。


 「じゃあさ、デートしよ、デート。」


 「やだしデートじゃないだろ。今度一緒に買い物行ってやるよ。あと朝飯うまかった。いつも・・・・・ありがと。」


 そういってそそくさとリビングを出て自室に戻った。下からは「デレたーーー。」と妹が叫んでいる。 くそ、聞こえたか。


 「んな~。なんで休みなのに宿題あんのかな~。これじゃあ休めないじゃん。」


  ボフッ とベットに倒れて愚痴っていると コトッ と音が聞こえた。


 「ん?これは昨日拾った小箱・・・?」

 

 そういえば、昨日外そうとしても外れなかった、はめていたはずのリングが指から消えていた。


 「どうすっかなぁ、これ。」


 といいながら箱を開けると、指にリングが現れて、箱からは例のオーラが俺にまとわりついてきた。


 そして俺は2度目のシャットダウンに襲われた。




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