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出よう
放課後。
今日はカオリが忙しいというので、ヒロミと待ち合わせた。
「お待たせ!」
「行こ」
二人で街をぶらぶら…。
「なんか飲もうか?」
しばらくして、僕らはファストフードに入った。
ジュースを飲む。
「いい加減、うんざりなんじゃないの?」
「何が?」
「カオリよ」
…。
「全然会ってくれないんでしょ?」
「まあ…」
実際、僕の心は揺れ始めていた。思ったように全然会えないカオリ。そして、ヒロミの綺麗な瞳…。
「出よう」
僕らはキスしていた。
カオリ、さよなら。僕はその後、ケータイでメールした。