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じゃあ、私、帰るね
「カオリにフられちゃったんだ…」
「まあ、そんな感じ」
「私がなんとかしてあげようか?」
「えっ?」
ヒロミがケータイで話している。
しばらくして、カオリがやって来た。
僕がいるのを見て、カオリがビックリしている。
「座って」
しぶしぶカオリは座った。
「で、どーなの?」
ヒロミがカオリに聞いた。
「何が?」
「ユウジのこと、好きなの?」
「えっ…」
カオリがもじもじしている。
「はい、好きね。じゃあ、ユウジ」
「えっ?」
「あなたは、カオリのこと、好きなの?」
「うん。まあ…」
「じゃあ、両想いね。じゃあ、私、帰る」
「えっ?」
「二人で仲良くねー」
僕とカオリは、二人、残された。
…。
それから、…
僕とカオリがいつものようにデートしていると、ヒロミと出会った。彼氏と一緒だった。
「ユウジ、久しぶり!」
「久しぶり…」
笑顔で、ヒロミは街のどこかに消えた。
今日はカオリはバイト。一人で街をぶらぶら。
まあ、いっか。
僕は伸びをしたあと、歩くペースを上げた。




