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私、降りる
カオリからメールが何度も来た。けれども僕は無視した。
ヒロミと会った。
「カオリとは会ってないよ」
「知ってる」
「これでいいんだろ?」
「うん」
僕らはしばらく無言で歩いた。
「ホントにいいの?」
ヒロミが言った。
「もちろん」
「…でも」
「でも、なに?」
「なんだかユウジ、カオリのこと、好きなような気がするのよね…」
「そんなこと言われても…」
「やっぱり、私、降りるわ。じゃあ」
ヒロミはどこかへ走っていってしまった。
…。
どうしよう。
僕は、仕方なく、家に戻ることにした。




