表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

1を削ることの違い

近年では特に企業でも国策でもコストダウンが叫ばれ、色々な予算が削られていっています。

その中で心配なのが、3を2にすることと、2を1にすることの違いを分かっていないような人間がコストダウンを叫んでいることです。

3を2にするのであれば、2のうちの片方が駄目になっても、1で耐えている間にもう片方を復旧することができるでしょう。

しかし、元から1しかないのであれば、それが駄目になったとき、復旧までそれが関わる作業すべてがストップしてしまいます。

確かに無駄を省くことは必要ですし、場合によっては2を1にするようなやり方を取らざるを得ないときもあると思います。

ですが、重要な部分ではなかったとしても、2を1に減らすようなやり方は絶対に避けるべきです。

そもそもそういった無駄の中には、安全を確保したり、安定して物事を進めるための余裕も含まれていることがあります。

最低限仕事が回る、ということと、安定して仕事が回る、ということとは微妙に違います。

最低限の人員を確保しただけでは、イレギュラーな事態に対応仕切れません。

安定して仕事が回るだけの人員をしっかり確保しきっているのであれば、イレギュラーな事態にも対応できるでしょう。

コストダウンとは、安定を確保しきるために必要な最低限のコストよりも大きなコストを使っているときにのみ行えるのであって、決して最低限仕事が回るというレベルまで予算を削る、ということではないと思います。

そういった勘違いから今の企業の黒さは生まれているのではないでしょうか。

人間は機械ではありません、余裕を持たせておかなければ、とっさの事態への対応が遅れたり、危険を見過ごしてしまうようなことが多々あります。

余裕なんて持たせておけば怠ける人間が出る、という意見があるかも知れませんが、そういった人間にもやる気を出させる、あるいはクビにする、というような対応をしっかりすることも企業経営なのではないでしょうか。

利益を多く上げるための手段は、決してコストダウンだけではありません。

コストを削る前に、まずその仕事のコストを本当に削ってもいいのかをしっかりと見極めるべきではないでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ