セカイを創造したカミ
黒石物語を造ったヒトの話。
産まれたときから僕の運命は決まっていた。周りからは鬼才と言われ、恐れられていた。なぜ恐れるのだろう。良いじゃないか、頭がよくて何が悪い。運動ができて何が悪い。超能力を持っていて何が悪い。僕は神を憎んだ。この世に僕を産んだことに対して。
何度も死にたいと思った。しかしナイフは僕の体に突き刺さる前に壊れていく。足に重りをつけて海の中に入ったが、体が順応してしまう。息ができる。毒も飲んだ。すぐにその毒に対して抗体を作ってしまう。
憎い。神が憎い。殺したい。そして、殺してもらいたい。
僕はいじめられていた。外見は普通の周りのヒトと同じなのに、暴力をふられた。時には持ち物が壊されていた。目玉をくりぬかれたときもある。しかし、すぐに再生してしまう。
周りのヒトを憎んだ。
同級生を殺した。
学校のヒトを殺した。
親を殺した。
警察が僕に暴力を振るうから、警察も殺した。
ミサイルとかいう武器で軍隊のヒトが僕に向かって撃ってきた。痛くなかった。痛みすら感じられなくなってしまったのだろうか。ヒトを殺す時もなんも感じない。
飛行機が飛んでくる、どうせ僕を殺すためだろう。殺してくれないかな。でも身体は言うことがきかない。
「…助けてよ」
僕は世界の唯一のヒトになった。
周りの生き物が僕に襲いかかってくる。全て殺した。
もうなんも感じない。歩くのも疲れた。
そんなとき君が現れてくれた。
全知全能の神。嬉しかった、助けてくれるかと思った。そんな淡い考えはすぐ消えた。僕を神は消そうとした。何千年も前の憎しみが溢れてきた。殺してほしかった、ただそれだけだったのにこいつは今ごろ現れやがった。
こんな糞神は死ぬのが当たり前だ。
僕は神を殺した。
僕の力を使って作った世界
魔術や
宇宙や
ゲームや
恋や
協同や
数字や
惨殺や
どれもつまんない
どうせは
バッドエンドなんだから
君は何を見てる?
つまんないもの
それが答えさ
世界なんて壊そうよ
こんな失敗作な世界なんてさ
みんな何が楽しいんだろう
この先は決まっている
死
ただそれたけの事だ
次は成功するかな
次は楽しいかな
次はどんな
エンドになるのかな
いつものように
世界を見守ってあげよう
全ては揃った
駒は全て僕の手のひら
なんといえばいいか
チェックメイト?
王手?
どれでもいい
最後の運命が決まったのだから
抗えよ
最後まで悪足掻きをしてみろよ
まぁ無理だと思うけど
つまらない
なにもかもが順調すぎて
世界を造る仕事なんて
どうすれば終わるかな
死ねば良いのかな
不死身なのにどうすれば良いんだろう
これを読んだだけじゃつまらないと思います。ぜひ他の作品も見てくれたら嬉しいです。稚拙な文章力ですが頑張っていきたいです。