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「まぁ、気にすんな、俺と眞木が童貞捨てたのも、今の、お前ぐらいの頃だ。つ〜ても、2〜3年前だけどな。警察官(サツカン)つ〜ても、俺達は(おれたちゃ)荒事部隊だ。いつかは人を殺す時も来るさ」

「あ……あの……隊長……それ……慰めてるつもり……?」

「一応……」

「『はじめての人殺し』を『童貞を捨てる』なんて呼ばないで下さい……。大体、眞木さんはどうなるんですか?」

「どうなるって、何が?」

「あの人、女……」

「いや、あいつの心には、並の男よりデケえ@#$が有るに決ってるだろ」

「すいません、精神安定剤と水、持って来ました」

 その時、庶務担の重松(しげまつ)さんの声。

「あ、どうも……おい、飲め」

「はい……」

 とりあえず、K−SAT達は仲間の死体を2つ置きっぱなしにして撤収した。

 まぁ、K−SATの死体の1つは原型を止めてないが……。

 俺と隊長と庶務担の重松さん、そして県本部のIT屋さん2人は無事だった。

「ん?」

 隊長がそう言って、携帯電話(ブンコPhone)を取り出し……。

「わかった、すまん、こっちも色々と有ってな……なるべく早く行く……」

「眞木さんからですか?」

「ああ、眞木と大石の装甲服(スーツ)と武器を運べ。秋光さん達も到着して、全員無事だけど……まだ、かなりエラい事になってるみたいだ」

「え……えっと……隊長の装甲服(スーツ)は……?」

「それが問題なんだよ……俺と重松さんが承認するとなると……俺のだけ装着出来ねえし……眞木に承認してもらうにしても」

 たしかにそうだ。困った。

 今は指紋認証で起動するしか無いが……指紋認証しようとすると、一度、スーツを脱がないと……誰だ、こんな阿呆な設計にしやがったのは?

「通信機能をブッ壊さないと起動出来ない以上……今の状況じゃ隊長機(レッド)汎用型(グリーン)と大して変りません」

 IT屋さんの女の方が、そう説明する。

「戦力は減る……でも、元から手枷足枷がかかってるから……仮に起動しても……」

 まぁ、たしかに汎用型(グリーン)隊長機(レッド)副隊長機(ブルー)の主な違いは制御用のコンピューターの機能や通信機能なんで、通信に制限が有る状態じゃあ、汎用型(グリーン)隊長機(レッド)は大して変らない。

「眞木さんのパワー型(イエロー)の方が、まだ、戦力になるって事ですか……」

「すいません、皆さん、俺が、何とか残業代とか代休は上と交渉しますので……」

「わかりました……とことん付き合いますよ……」

「了解です……」

 IT屋さん達は、疲れたような声で、そう言ったけど……。

「じゃあ、私、最悪は『隊長に脅されて従った』って事に……」

 重松さんは、平然とそう言った。

「ま、それが賢いかも知れないっすね……じゃ、ちょっと芝居するから動画撮って」

 隊長も、平然と、そう答える。

「は?」

「いや、だから、ここまで無茶苦茶な事が置きてんだぜ。最悪の場合は、もう、全部、俺に責任押し付けろ。その時の為の証拠映像を、今から捏造すんだよ。よし……携帯電話(ブンコPhone)の準備は?」

「えっと……まあいいや……はい……」

「じゃあ、3、2、1、0で撮影スタート。俺が天井に向けて拳銃(チャカ)発射(ぶっぱな)したら、カットね」

「了解です」

「じゃ、3、2、1、0……おい、お前ら、ガタガタ言わずに、とっとと装甲服(スーツ)を車まで運べッ‼ 言う事聞かねえ奴は……」

 そして、銃声……。

「あの……隊長、1つ言っていいですか?」

「何すか、重松さん?」

「芝居下手ですよ」

俺達は(おれたちゃ)荒事部隊なんで、いつも被疑者(マルヒ)の取調べやってる連中より芝居っ気が無いんすよ、残念ながら……」

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