表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/15

(14)

 俺達は、地下倉庫に入り、まずは、俺が、強化服を着装。

「よし、手動承認するぞ」

 まず、俺の強化服の制御コンピューターに有線LANで接続しているモバイルPCから隊長と庶務担の重松さんがパスワードを入力。

 ガコン。

 ヘルメットに付いているバイザーが俺の目を覆う。

 バイザーの裏側の両眼立体視式の小型モニタにも電源が入り、次々と制御コンピューターの起動ログが表示され……ん?

 何か、今、気になるメッセージが表示されたよ……う……な……。

「動くか?」

「え……ええ……」

 モニタの表示はバイザーの表に付いているカメラアイのものに切り替わる。

 ためしに、肩・膝・肘・腰を動かしてみるが……パワー増幅用のモーターは問題なく動いている……ようだ……。

「じゃあ、次は……新人さんのどっちかが……」

「ちょっと待って下さい、これ、マズいです」

「えっ?」

 画面の端の方に、とんでもないモノが表示されていた。

 ()()()()()()()だ。

 ()()()()()()()()()()()()()

 つまり、この強化服の制御コンピューターは、警察用の広域ネットワークに接続されている。

 と言う事は……。

「上のオフィスのルーターをクラッキングした誰かは、この強化服が起動された事に、遅かれ早かれ気付き……」

 次の瞬間、視界が真っ暗になった。

 そして、見えるのは……たった1行のコマンド……「shutdown -h now」。

「おい、何で、制御コンピューターが……って、まさか……もう……」

「気付かれたみたいです。この強化服が起動した事に……」

 今度、表示されたのは……制御コンピューターの電源OFF処理のログだった。

「あの〜」

 その時、妙に間延びした声がした。

「えっ?」

 声の主は……本部のIT技術屋さん。

「1つだけ、その強化服を起動させる方法が有りますけど……」

「な……何? どんな手?」

「いや、有ると言っても、完全な状態の起動じゃないですし、あと、下手したら、私らも始末書書かないといけなくなりますけど……」

「い……一応、どんな手か、言ってもらえます?」

「わざと、ぶっ壊して起動するんですよ」

「この強化服を?」

「ぶっ壊すと言っても、部品1つですけどね」

「何の部品?」

「無線通信用のユニットです」

 あ……たしかに、それなら、起動しても、警察用の広域ネットワークに接続出来なくなる以上、逆に、警察内に居るクラッカーも、強化服が起動した事を検知出来なくなるし、リモートで制御コンピューターに干渉する事も出来なくなるけど……でも……。

「ただし、他の強化服とのデータの送受信も出来なくなります。チーム内の連携は、大きな制限を受けます」

「ちょ……ちょっと待って下さい」

 庶務担の重松さんが何かに気付いたような表情で、そう言った。

「えっと……自機のカメラが撮影した映像を他の人にも見せるとか……それだけじゃなくて……ひょっとして単なる無線通話も……」

「はい、その通りです。会話は基本的に直接話す必要が……」

「あ……あの……隊長、こんなケースって、現場指揮官用のマニュアルなんかに……」

「無い、無い、無い。こんなケースを想定した訓練も座学も、現場指揮官向けの教育でやった覚え無い」

 やれやれ……冗談じゃない。

「ひょっとして、官給の強化服着て、手に銃持って、連絡は個人用の携帯電話(ブンコPhone)でやるんですか?」

「それしか無い(ねえ)な……」

「で、それやって不足の事態が起きたら、その場で解決策を考えろと」

「まぁ、そうだな……」

 何だ、こりゃ?

 こんな馬鹿馬鹿しい状況、昔、TVで放送されてた子供向けの戦隊モノでも聞いた事ねえよ。

「とりあえず、秋光さんと和田さん、先に、眞木達の応援に向って下さい」

「は……はぁ……」

「わ……わかり……ました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ