(12)
とりあえず、俺達3人は車が置いてある駐車場に向かい……。
俺達が車に乗り込もうとした時、別の車が一台、駐車場入って来た。
よく見掛ける車種のワゴン車。
そこからサラリーマン風の4人の男が出て来る。
地味な色の背広。
白いワイシャツに地味な柄のネクタイ。
揃いも揃って、5分後には特徴なんて忘れてそうな顔立ちと髪型。
全員、何故か、同じフレームの眼鏡。眼鏡のフレームの色まで統一されてて……。
「あ……あの……何を……?」
新人が、そこ声をかけたが……俺は、気にせずに、4人組の足下が見える位置に移動し……。
また、このパターンかよ。
一応は革靴だが、ウォーキング向きの奴だ。
あと、背広に不自然な膨らみ……。
「どうも、その節は御世話になりました」
俺は、わざとらしく……どんな馬鹿でも「芝居をしてる」ってのが判るほどに、わざとらしく……そう声をかけた。
「えっ?」
「まだ、公安でしたっけ?」
全員が背広の懐に手を突っ込み……それも両手だ。
慌てて取り出した消音器を拳銃に取り付け始め……。
「阿呆の集団か、てめえらはッ‼」
俺は一気にダッシュして、一番手近に居た奴の顔を殴り付ける。
「ほげっ‼」
奴は思わず拳銃を落しかけ……俺は、それを奪い……。
「仲間の命が惜しいんなら……」
銃声。
更に銃声。
もう1つ銃声。
「ごえっ?」
非致死性弾だったらしいけど……かなりのダメージは……えっと……。
俺は、盾になってくれた親切な誰かさんを、そこに放り出し……。
またしても、銃声。
俺は地面に伏せて……自分の拳銃で相手の足を狙う。
「ぎゃあッ‼」
血が飛び散り……。
バンっ‼
プシュ〜。
どうも、弾が骨か何かに当たって弾の軌道が変に曲ったらしく、おかしな角度で飛び出し、近くに有った車のタイヤに命中。
「おい、見ろッ‼」
その時、和田さんの声。
「え?」
和田さんは、新人のズボンを背後から下し……。
あ……何か……妙に色気のある下着……。でも……。
敵も味方も……俺も……今時、ヘボが描いたマンガや予算が無いアニメでもよ〜やらんよ〜な意味不明な事態に、頭が真っ白……に……なった……次の……瞬間……何か重いモノで頭を殴られたよ……う……な……か…んか……く……。




