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ぬくもりはマリ

作者: 穂住瑞穂

我が家にもそろそろこたつが欲しい。


この地域はとても寒い。

40の足には冷えが問題だ。


毛布で足を包んで温めているが寒い。


冷えている足に飼い犬のマリが寄り添う。


冷たいでしょ、おいで。


マリは私の腕の中で丸くなる。

ぬくもりの中にマリの匂いがした。


何年も一緒にいるとたまらなく好きになる。


マリの存在も匂いも。


小さくて踏んでしまいそうでおどおどしていた頃が

とても懐かしい。


育てるのはすごく大変だ。

好きだけでは苦しいときもある。


思い出に浸っているとマリがワンと吠えた。

いつもの寝言のようだ。


寝言も初めて聞いたときは痛いのか不安だった。

一緒に居る時間が増えた時に寝言と知った。


一緒に居ないとわからないことがある。

一緒に居すぎて見失うこともある。


マリと暮らして気づいた。


動物は人のように話せない。

話せたらどんなにいいだろう。


マリ、いつもありがとね。

私がふわりとする毛を撫でた。


寝てるはずのマリの尻尾が揺れる。


こたつが出来ればそっちに行くのは知ってる。

まだマリのぬくもりに頼らせてもらうね。


もう少しだけ。



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― 新着の感想 ―
[一言] ほのぼのしますね!
2022/10/29 17:16 退会済み
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