幼馴染みと勉強会①
海斗と1週間ぶりの2人っきり……めちゃくちゃ緊張してるよ私!
海斗から、テスト終わるまでは一旦中止しようと言われた時はすごく辛かったけど、海斗の言ってる事も正しいと思ったからあの時は、渋々承諾した。 そして……この一週間不安で押しつぶされそうになってた。
だって……恋人としての契約は中止してても、元々家が近い花音とは登下校一緒になってるのは必然だし、テスト勉強にしても、もしかしたら一緒にしてるんじゃないかもとか、暇になるとそんなネガティブな事ばかり頭の中を埋め尽くされてた……それに4人で一緒に勉強会とか色々と考えてたけど、それを言ってもし、海斗に断られたら……そんな事で嫌われないって分かってても、怖くてそれすら私は言えなかった。
だから……今日花音から送られてきたメッセージに私は飛びつく勢いで同意した。 これで勉強を理由に、海斗と2人っきりになれる……でも……私が怖くて言えなかった事を花音はあっさりと言えてしまう……その事実が私の心に、まるで鋭利な刃物で刺されたような鋭い痛みと共に突き付けられてた……
(まったく……なんで素直に一緒に居たいから勉強しよ? っていえないのかなぁ)
うるさい……簡単に言わないで……
(そんなんだから、花音に先を越されるのよ。 あ~あ、今回の事で海斗の中で花音の評価が上がっちゃってるかもねぇ~)
そんな事ない……きっと花音は……
(その場の勢いで押し切ったと思ってるの? それこそ有り得ないって私がいちばんよく知ってるはずよ? じゃないと1週間も間が開くはずないじゃない? 花音も悩んで、ずっと考えて……そして1歩踏み出して聞いたってぐらい理解出来てるはずだよ?)
わかってる! ……そんな事ぐらいわかってるわよ……
(だったら、今この瞬間でも二人でいるこの状況を上手く使いなさいよ? じゃないと……また取られちゃうよ?)
「わかってる!」
「えっ? 麗夏なんか怒ってない?」
「えっ……あぁ! 少し考え事しちゃってて……」
私は心の中の叫びが口から出ていた。 私は心配そうにしてる海斗に慌てて言い訳をして、そのまま俯いた。 また……失敗した……海斗にめんどくさいとか思われてないかな……
「なにか悩みあるなら聞くよ? ……その……一応俺達ってそういう関係でもあるし……さ?」
その言葉が私の耳に入った瞬間、勢いよく顔を上げ海斗の方を見たら……照れてる? そう、見上げた先にある海斗の顔は、少し赤くなってて、私と目線が会った瞬間顔だけ横を向いて、恥ずかしそうに頬をかいていた。
「悩みと言うか……あっ、あのね海斗……あれ……雨?」
私は、今なら思ってる事を全部話せそうな気がして、勇気をだして話しかけたが……突然ポツポツと雨が降り出したのだ。
「雨降ってきちゃったから、急いで私の家行こ!」
「えっ!? ……そ、そうだな!」
それだけ言って、私達は家まで走った。
……ただ、どっちからとかじゃなくて、お互いに手を出して繋いで走ってだけどね。




