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変わる心境...④

コンビニに着いた時俺は晩御飯をちゃんと食べてなかったことを思い出しパンとアメリカンドックもついでに買った


そのまま家に帰ろうとも思ったが多分まだ花音が居るだろうなと思い少し外で時間を潰すことにした近くの公園のベンチに座りおもむろにスマホを見たら麗夏からメッセがきてた


『今日はありがとう』


短文で短いその文を見て色々考えてしまう

俺は気がついたらそのまま確認も取らず麗夏に電話をかけた

『もしもし!』


「出るの早くね!?」


ワンコールすらさせずに出るとかどんだけ早いんだよ..


『いや..さっきまで少しメッセしてたから』


「忙しいなら切ろうか?」


『大丈夫!!ところでどうしたの?』


「返事を言おうと思ってさ」


『そ..そう..』


「麗夏、俺と契約してくれないか?」


『...え?...いい...の?』


俺が話したら麗夏は少し黙った後掠れるような声で確認してきた


「あぁ...俺もちゃんと麗夏と向き合ってみて答えを出そうと思う...花音の事もあるから中途半端なのは変わらないが...」


『そんなのどうでもいい!!...海斗がちゃんと私を見ようとしてくれるだけで...私は..』


そう言った麗夏が泣き出したのを電話越しからでも確認できた

俺は泣き止むまで待つことにした


『ごめんね..断られると思ってずっと不安だったから...あまりに嬉しくてつい泣いちゃった..』


「不安にさせてごめん...」


なんか俺今日謝ってばかりだよな..

どんだけ周りに迷惑かけてるんだよ...


『もう大丈夫だから♪...でも良いの?』


「良いとは?」


『私...幼馴染でも無いし...花音の事もあるでしょ?』


麗夏はやっぱり何処かで幼馴染みとかそう言うのを気にしてるみたいだ...

だから俺はさっき天哉に言われ気がついた事を麗夏に話した


「俺は特に幼馴染みとか気にしないが麗夏がそこまで気にしてるなら言ってやるよ」


『何を?...』


「俺と花音は確かに幼馴染だが天哉も麗夏も幼馴染みなんだぞ?」


『え?そんな事...』


俺は麗夏に説明する


「幼馴染みって漢字の意味を理解したら納得してくれると思うんだけど幼い頃から馴染みのある間柄って事だ」


『幼い頃から...』


「俺も麗夏も小一の頃からの付き合いなんだから充分幼馴染みじゃないのか?」


『私と海斗が...幼馴染み...』


麗夏はその言葉の意味を噛み締めるように呟いてた


「だから麗夏がそんなに気にしなくても良いんだぞ?」


『でも親とか知り合いじゃないし家だってそんなに近くないのに...』


「あのな?そもそもそんなのは固定概念であってちゃんと砕いて意味を理解したらそんなの関係ないんだよ」


まぁ実際幼馴染みの定義はと気がれたら実に曖昧なのは確かなのだ

小説とかにも幼馴染みは色々出るが全てが同じでは無い

生まれた時からもあれば、小さい頃もある、他にも言えばまだ出てくる、つまり言いたいのはそこまではっきりとした定義がないって事だ

たまたま俺と麗夏の始まりが小一だっただけの事だ


「だから麗夏も何時までもそんな事に囚われないでくれ」


『ありがとう...私..不安だったの...』


「そんなよく分からない事で不安になるなら俺も考えでやるから」


『うん...ずっと前に聞いたことがあったの...幼馴染みは勝ちヒロインって』


「まぁ確かにそう言われてたこともあったけどあれはあくまで小説とかのフィクションな部分が強いからな?」


『それでも実際結婚してる人もいるわけだし...』


「なんなら最近なんか幼馴染みは負けヒロインとか言われてるぞ?」


『それは...あれ?それじゃ私と花音はどうなるの?』


「はいそこ!全てを幼馴染みってだけでまとめようとしない!そんなこと言ってたらキリがないだろ?」


危なそんなこと聞かれても俺もわかんねぇよ!

矛盾してるのはわかってるしだからと言ってこの場合どっちかと付き合ったら片方が勝ちヒロインもう片方が負けヒロインってなる訳で..つまり幼馴染みとかそんなのでまとめるのがそもそも間違いだってこと!


『だよね...よし!そうと決まれば早速明日会えないかな?』


「明日ってまた急だな?」


『いいじゃない..今週の分早速使いたいし...明後日から来週になるから明日しか使えないしね』


確かに今週と言われたらそうなるけど...一昨日のアレは別ってことか?


「わかった明日とりあえず会う時間だけ決めるか実は俺今外でそろそろ戻らないとだし」


『なんでもっと早く言わないのよ!』


「言うタイミング無かったや」


『とりあえず朝起きたら連絡して!風邪ひいたらダメなんだから早く帰らないと』


「わかった明日起きたらすぐ連絡するよ」


『その..これからよろしくね!おやすみなさい』


「あぁおやすみ」


『あっ!言い忘れてた!夏休み前日までには必ず海斗を惚れさせるから!』


そう言って一方的に何故か電話を切られた

時間を見るとまぁまぁな時間話しててスマホの充電も少なくなってた

俺は食べてなかった冷えたアメリカンドックを食べながら家に帰った

ゴミ?もちろんちゃんと家まで持って帰ったさ


感想や評価よろしくお願いします!!


続きが気になった方はブクマよろしくお願い致します!!

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更新は遅めですがこちらも是非よろしくお願いします 痺れる刺激と甘い唇~独占欲強めな為毎日マーキングします!~ https://ncode.syosetu.com/n1511hb/
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