変わる心境...③
『もしもしどうした?』
「悪い今大丈夫か?」
『あぁ今平気だ』
「いきなり悪いな天哉」
そう俺は麗夏との契約を結ぶ前にどうしても話しとかないといけないと思い天哉に電話した
『それでどうしたんだ?』
「麗夏の事だが...」
『あはは..バレた?俺振られちゃってさ』
「ごめん..」
『なんで海斗が謝るんだよ?』
「麗夏から聞いた...」
『アイツ戻ってこないと思ったら追いつけてたのか..』
「その時に天哉達の事も聞いたし..それに..」
『まぁ..元々諦め70%って感じだったからなぁ~』
「は?」
『誰が見てもわかるぞ?麗夏が海斗のこと好きだって事』
「いや..でも麗夏は確かに天哉のタメと色々してたんだぞ?」
『知ってる聞いたよ昨日2人で服買いに行ったんだろ?』
「あぁ...それに関してはその...ごめん..」
『それは別にいいんだよただ俺の運が無かっただけだ...ったく今思い出しても色々タイミング悪すぎだろったく』
「タイミング?」
『あっ!それで思い出した!!海斗お前いつの間に深風先輩と仲良くなってるんだよ?』
「なんだよ急に先輩の話持ち出して...確か去年の文化祭が最初でその後合格発表の時に場所分からなくてその時助けて貰ってそれで入学してからまた会ったからその時お礼言って...気がついたら?」
『なるほどな...』
「それがどうかしたのか?」
『いや別にこれと言ってないけどな...それでまぁ話を逸らしちゃったが麗夏の事どうするんだ?』
「正式な返事は夏休みの前日に決めてくれたらいいって...とりあえず週一一緒に居たいと言われた」
『なんだよそれ...麗夏のやつもっとバシッと言えばいいのに..てかなんで週一なんだ?』
俺は言うか一瞬躊躇ったが学校での事もあるから説明する事にした
「それはな、――――」
『つまり学校ではしばらくの間岡崎さんと恋人のフリを続けないといけないって事か?』
「そうだな...」
『それさ契約破棄とかしたらダメなのか?』
「俺も考えたが..麗夏は対等に勝負したいみたいだし...それに..」
『まぁ..俺が言うのもおかしいけど...麗夏の事真剣に向き合ってくれよな?アイツ今までずっと我慢してきてたし...』
「わかった..天哉本当にごめん...」
『そんなに謝るなよな?それにこれからも俺達親友だろ?』
「天哉...ありがとう..」
『てか思ったけどさ俺達もある意味幼馴染みだよな?幼馴染みで親友とかある意味最強だろ?』
「なんでそこで幼馴染みが出てくるんだよ?」
『お前なぁ言葉の意味を見てみろよ?』
「意味?」
『幼馴染みつまり幼い頃から馴染みのある間からって事だろ?俺達なんだかんだ小一からの付き合いだし9年ぐらいか...充分幼馴染みじゃないのか?』
「そう言われたら確かに...っ!天哉ありがとう!すごく助かった!」
俺は天哉の説明を聞いて麗夏が言った言葉を思い出した
『ねぇ..私が幼馴染じゃ無いからダメなのかな?』
そうだよ!天哉が言ってた通り俺と麗夏も幼馴染みじゃんか!
麗夏はずっとその事を気にしてたみたいだし教えてあげたら良いんじゃ?
『おーい海斗?聞こえてるか?もしもーし』
「あぁ悪い天哉お前天才だな!」
『なんだよ急に?おだてても何も出ないからな?』
「そんなつもりで言ってないって...でもマジで助かるこれで麗夏の不安1つ取り除けるかも」
『不安?あぁ~どうせ変に考え拗らせて幼馴染みじゃ無いからとか言い出してたんだろ?』
「よくわかったな..そうなんだ」
『まぁアイツなりに色々悩んでた部分もあるし俺は麗夏を応援させてもらうぜ!!』
「ありがとう...」
『だからさ...中途半端な答えは出すなよ?しっかり出した答えで麗夏が泣くのは良いけど中途半端な気持ちで麗夏を泣かしたら俺が許さないからな』
「わかった...ちゃんと俺の中で答えを見つけるから..たまには相談もさせてくれよ?」
『はっ!惚気以外ならちゃんと聞いてやるから安心しろって』
俺は天哉の真剣な想いを知り都合がいい事をしてるのはわかってただからこそちゃんと答えを見つけないといけないと思った
「それじゃ麗夏にも連絡するから切るな今日はありがとう」
『おう!!その...頑張れよ!』
そう言って俺は電話を切った
結構話したから喉が乾いてしまったが下に降りてまだ花音がいたら面倒だなと思い最悪外に買いに行くかと財布を取って部屋を出た
下に降りたら母さんはまだ落ち込んでた花音を慰めてた
何を話してるかは分からないが流石にその横を通り過ぎる勇気はなかった俺はコンビニに行くとだけ伝えて家を出た
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