遊園地⑻
なんで...?ここに..麗夏がいるんだ?
あれ?観覧車を降りて天哉と話したのは覚えてるけど...
2人はどうなったんだ?話したはずなのに...
俺は飛び込み乗車して息を切らしてる麗夏をただ見つめ状況がよく分からずその場で立ち尽くし困惑してた
麗夏は息を切らしながらも俺を見つけると近づいてきた
「あ...あれ?なんで麗夏がここに居るんだ?天哉達は?」
「....」
「お..おい麗夏なんか怒ってる?」
俺が話しかけても麗夏は何も言わず近づいてくる
なにこれ!?めっちゃ怖いんだけど...
目の前まで来た麗夏は俺の顔を睨みつけてた..
「な..なぁ麗夏さん?」
パチィン!!
突然の事に理解が追いつかず気がついたら左頬から痛みが走り視界も右側を見ていた
「痛った!!いきなり何するんだ!...よ?」
俺はいきなり叩かれた事に苛立ち麗夏に怒鳴りつけようとしたら何故か叩いた本人が泣いてて俺の胸に飛び込んできた
「バカ...なんで...なんでよ...」
麗夏はひたすらバカとか色々言いながら右手で俺の胸を叩いきた
なんで俺が責められてるの?
俺はなんでこうなってるのかわからないままただ黙って麗夏に叩かれてた...
暫く叩いてた麗夏も疲れたのかだんだん叩く力も弱くなり最終的に叩かなくなった。それでもずっと何かを喋ってるのだけはわかった
「あ..あのぉ麗夏さん?」
「ねぇ海斗君」
「な..なんだよ?」
「花音どうするの?」
「どうするって...その前に麗夏座らないか?その...周りが...」
「周り...?」
そう言って麗夏が俺の胸から顔を離し周りを見た
周りは何が起きてるのか気になってコチラを見ていた
それを確認した瞬間に麗夏は顔を真っ赤にさせた
「と..とりあえず他の車両に移動して座らないか?」
「う...うん..ごめん周り見えたなかった...」
「それはいいよ..それより行こう」
俺はとりあえずその場から早く移動したかったから
麗夏の手を掴み歩いた
1つ車両を移動して空いてる場所をみつけ俺達は座った
「それで...どうして麗夏がここまで来たんだ?」
「...あの後..花音から何があったか聞いた...」
「な..なるほどな..なら..」
「これからどうするの?別れるの?」
「どうするって...振られたからな..」
「その事なんだけどさ...」
「ん?どうした?」
何故か麗夏は言いづらそうにこちらを見ていた
「その...ちゃんと話した?」
「え?..そう言えば何かを言おうとしてたな...何か聞いてるのか?」
「え?..まぁ..」
そう言った麗夏は唇を噛み締め何か考えてた...
「どうしたの?」
「...ねぇ..海斗君は花音の事好きなの?」
「そうだな...」
「もし..やり直せるかもってなったらどうする?」
「なにそれ?冗談でもそんな事..「勘違いだって..」え?」
「海斗君が言った意味をあの子..間違えて解釈したのよ..ずっと彼女のままで居てくれって..」
「はぁ?なんだよそれ...なんでそうなるのかなぁ~」
なんか気が抜けてしまって思わず笑みがこぼれてしまった
「だから..ちゃ..ちゃんとは..話し合えば...仲直りできるんだよ?」
麗夏は俺にそう言いながらまた泣き始めた...
「お..おい麗夏?」
「なんで?...なんで何時もあの子ばかり...」
「おーい麗夏?どうしたんだ?天哉と何かあったのか?」
俺のその一言に反応したのか瞳に涙を溜めながら俺を睨みつけてきた
「そうよ!告白されたけどふったわよ!」
「なんで!?昨日あんなに頑張ってたじゃん!」
意味がわからん!昨日までは確かに天哉の為にって準備してたはずなのになんでふってんだよ!?
「なんで?そんなの...海斗君のせいじゃん!」
「俺!?何かやったか?」
「ええ!海斗君花音の事ばかり!私がこんなに...こんなに...」
「えっと...」
「ずっと好きだったのに!なんで気づいてくれないの!」
「ちょ..ちょっと待って麗夏が俺を?」
「そうよ!小学校の頃から好きだったけど海斗君ずっと花音ばかり見てたし私も2人とも好きなんだなって思ってずっと我慢してたし!高校に入ったら2人とも凄く変わっててそれなのに2人とも距離置いてたからもしかしてって思って少し期待したら、いきなり付き合いだしたし!!き..昨日だって私ずっとドキドキしたけど我慢してたのに..今回はコレでしょ?なんで私の心をかき乱すのよ!!我慢できなくなるじゃん...」
「も..もしかして天哉の事好きじゃなかったのか?」
「好きになろうとしたわよ!それも中学生の頃から..でも!わかっちゃったの...海斗君と一緒にいた時のドキドキ感が里中君とは無い事が!」
麗夏は早口で捲し立てる様に話してきた
俺は麗夏が俺に好意があった事に気づいてなかった..
「でも..もう無理!私あの子に貴方を...海斗をもう渡したくない!」
「麗夏一旦落ち着こう...な?」
「もう私我慢するの嫌なの!無理なのよ!ねぇ海斗私と付き合ってよ...」
そう言って麗夏は俺の両頬を抑え顔を近づけてきた
そして唇に柔らかい感覚があった...
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