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今日だけは...

私はその日から海斗の事も好きな自分の気持ちが周りにバレないように必死だった


時々バレたのかと思う時もあったけどそこは上手くごまかせてたと思う

そんな感じで気がつけばGWにみんなで遊園地に行く約束をした

その時も色々あって困惑したけど、一つだけ思った事がある...多分その日私はあの子に告白される...そんな気がした

あの子...天哉君もきっと私の事が好きな気がする...

もし告白されたら付き合おうそして海斗の事を無かったことにしよう。

大丈夫!元々そうする予定だったんだし何も迷うことは無い、それに私も天哉君が好きなんだ


そう心の中で自分に言い聞かせた


そしてGWに入った特に遊園地の日以外は特に予定もなく私は勉強したりノンビリしたりして過ごした

ただ...花音とは連絡を結構取ってた

彼女は初日から旅行に行ってるそれで何かあったと色々連絡してきた


その度に私は心の中でモヤモヤした気持ちが生まれていった。

なぜ?だって話のほとんどが海斗の事だったからだ


海斗とプレゼント交換したとか

海斗と同じ部屋になったどうしようとか

海斗と喧嘩したけど仲直りして呼び方も変えたとか


海斗海斗海斗海斗海斗海斗海斗海斗


彼女と話す度に私の心は黒くドロっとした物に塗りつぶされてた。私だって海斗と話したいし会いたいのに...


でも特に話すきっかけもなく連絡もしなかった。ただ話すきっかけを探してたけど...


その時私はある事を思いついた

そうだ!遊園地の時の服装を相談しよう

そうだよ!私は天哉君の好みが分からないんだ

それを海斗に聞こう!あっ..でも時間結構遅いや

まぁ明日起きたら連絡返してくれるか


そう思い私は海斗にメッセージを送ったそしたらすぐ既読になった

まさかすぐ返事が返ってくると思ってなかった私は正直嬉しさより驚きが勝ってた


暫く話してたら連絡が止まったので寝たのかなと思い少し寂しくなった

次の日海斗から連絡が来てた!なんかあの時色々あったみたいで今日の夜また連絡くれるって...嬉しい私の事考えてくれたんだ...


ただその喜びを感じてたら

ピロン♪

スマホに通知が来た彼女からだ

『海くんと今からデートなんだけど何着ていこう...』


え?今からデート?だから海斗は夜連絡するって言ったの?

私は昨日の事が気になりさりげなく探りを入れた


「デートまで日数や時間あったでしょ?なんでギリギリで悩んでるのよ?」

『だって昨日の夜寝る前に決まったんだもん...』


やっぱり...

海斗は彼女と昨日やり取りしてて私の連絡返してなかったんだ...

わかってる私より花音を優先させる事を...

花音は彼女なんだから当たり前の事よ...

それでも夜連絡してくれるって言ってくれた

私はそれだけで充分なのよ。


私はそう心に言い聞かせた気持ちを抑えた

ただ花音は私にまた色々報告してきた

服選んでもらったとかお昼一緒に食べたとか

ズルいよ私もしたいのに...

そう思ったら私はいつの間にか

海斗と花音にそれぞれ連絡を入れてた

海斗はもちろん未読のまま

花音には昨日海斗に服の相談で連絡した事

そして連絡送ったけど未読のまま放置されてると少し大袈裟に...


そして夕方頃花音が家に帰ってきたって連絡来たので

私は花音に電話した


「花音帰ってすぐなのにごめんね」

『大丈夫だよ♪どうしたの?』

「実は明日私も服買いに行きたくて...」

『ごめんね明日私少し用事があるの...』

「そ...そうなのね...だったら...」


私はずるい子だ...今から絶対断れない理由をつけて親友の彼氏と1日一緒にいようとしてるんだから


「清水君明日着いてきてもらってもいいかな?」

『え?...なんで海くんと行きたいの?』

「へんな意味は無いから安心して」

『それは...わかってるけど...』

「ほ...ほら里中君の好みとか清水君なら分かるだろうし」

『そっ...そうだね確かに分かるかも...』

「だからお願い花音!明日一日だけ清水君と買い物行かせて」

『うっ...うう....わかったよ...麗夏と里中君が上手くいくためだもんね!』

「ありがとう花音今度お礼するから」


そう言って清水君に連絡するからと電話を切った

その後私は清水君に明日買い物に付き合ってもらうため

海斗から連絡が来てたので返信しながら誘った


そして今日私はいつもより服に時間をかけて選んだ

化粧もしてあまり付けないけど香水も少しつけた

時間を見たらギリギリの時間だった、私は慌てて家を出て走りだした。そして待ち合わせ場所に向かった


着いたらもう海斗は来ていた高校から外ではつけてなかった

メガネをつけてた

私はどちらかと言うとメガネかけてる海斗の方が好きだ

だから私の為にメガネにしてくれたのかと、勘違いしそうだった


その後海斗の先輩にも偶然会い少し緊張した

だって彼女と間違われたんだもん..嬉しい...


だから私は今日だけ海斗君と呼ぶ事にした

彼は誤解を解くって言ってたけど

今だけは私だけの...


ごめんね花音...今日だけは...ちゃんとコレで終わりにするから...

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更新は遅めですがこちらも是非よろしくお願いします 痺れる刺激と甘い唇~独占欲強めな為毎日マーキングします!~ https://ncode.syosetu.com/n1511hb/
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