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パンドラの箱~秘めた想い~

始まりはそんな特別なものじゃなかった。

小学校の時彼の優しさを知って胸が高鳴るのを感じた...ただそれだけだ、最初はそれが恋とはわからずなんでこんなに心臓が高鳴ったりふとした時に胸がしめつけられるのか、私は自分が病気になったのかと思ってお母さんに相談した。


お母さんは私の話を聞いて不安になってる私の頭を撫でながら教えてくれた


「麗夏、それは恋って言うのよ。心臓が高鳴る時は好きって気持ちと幸せで一杯になるの、胸がしめつけられるのは寂しく思ったりヤキモチ妬いたりしちゃう時なのよ♪そうか~麗夏も好きな男の子ができるお年頃なのね~♪」


でもねお母さん、私ねこの思いの事がわかった時ね気づいちゃったの...私が初めて抱いた想いは...もう終わってるって...


私が好きになった彼にはもう好きな人が居たの。

それも私の1番大切な親友なんだよ....


そうして私はその日から自分の想いに鍵をかけ心の隅に追いやった。決して再びこの想いを私が思い出さないように...


それからの私は今までと変わらず2人と接し続けた

3人ならたぶん私は辛かったかもしれないけど彼の友人もいつも一緒にいたから特に気にならなかった


そして中学2年の頃には彼への想いは完全に忘れてて私はいつも一緒の男の子に興味を持ち始めた


その子はいつも元気でグループのムードメーカーみたいに感じだった、私もそんな彼と話してて言い争いみたいな感じになる時が多いけどそれを含めて楽しいと感じてた


きっと私はその子が好きなんだ、そう...これは恋だ!

私は私にまるで暗示をかけるように何度も心の中でそれを呟いた。その甲斐あってか私はその子を好きになってた

これでこれからもずっと4人で仲良く過ごせるそう思えた


でも高校に入学してから変わってしまった...

今まで地味な格好だったのに入学式の日に見た彼は変わりすぎて最初誰かわからなかった。さらに驚いたのは親友まで見た目が変わってたのだ...


私は親友にすぐ話を聞いた


「私も本当は麗夏達みたいに中学からデビューしたかったんだけど親が高校まではダメだって言われたの...それを清水君に相談したら清水君も親に同じ事言われてたみたいで...それでね高校合格したのわかった時から私と清水君の両親が色々サポートしてくれたんだよ♪いつも行ってる美容院の人にも話してくれて2人とも色々教えて貰ったりしたの」


親友が教えてくれた内容は最初わけも分からなかった。だってなんでそんなことを親がしたのか、しかもまるで親同士が最初から2人にそうする予定だったからだ。

私は家に帰ってからその言葉の意味をゆっくり考えた。そして私はある一つの憶測にたどり着いた。


いや...憶測では無くほぼ確信に近い

親友と彼の両親は2人を付き合わせたいんだ。その為に今まで地味な格好をさせてたんだ...

ははっ...最初から彼にそんな感情を抱いたらダメなんじゃんずっと昔に鍵をかけておいてよかった


そんな事を考えてると私は心の隅に追いやった想いの箱から黒くドロっとした感情が滲み出てきた


ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!ズルい!!


私は自分にそんな感情があった事に驚いた

きっと今まで鍵をかけてて気が付かなかっただけで二人を見てずっと抱いていた感情なんだ...

そこでお母さんがあの時教えてくれたことを思い出した


『胸が高鳴る時は好きって気持ちと幸せな気持ちで一杯になるの』


もし今鍵を開けたらどうなるんだろ...

私の中でこの想いはもはやパンドラの箱に等しい

きっと開けてしまったら取り返しがつかなくなる...

でもパンドラの箱は負の遺産の後最後には希望が残ってる...

気になる...最後に何が残ってるのかもし...何も無ければそれはそれで私が彼を忘れれた証拠だ

そうよ私はあの子が好きなんだそれなのにこんな事でいつまでも考えたりするのは馬鹿らしい!


そう思い私は心の隅においた想いの鍵を開けた...開けてしまったのだ

その瞬間私は彼を...いや彼に抱いていた感情を知ってしまったのだ


愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!愛しい!!


あ...あぁ...いやぁぁぁぁぁ!!


私はあの子が好きなの!彼じゃないあの子なの!

これは昔の感情なの!今は違う!違うのー!!

お願いだから私の中のあの子への想いを塗り替えないで!!!


私は開けてしまった想いを振り払うのに必死だった

だけど長年積もりに積もった想いは膨大でそれはまるで大きな津波となって私の心を飲み込んでいった...


その想いの津波が落ち着いた頃私はどうにかあの子への想いが勝ってる事に安堵した...してしまった

最後に私はたった一つの残った彼への感情をまだ確認してなかったのに...


誰よりも私はあなたを愛してるから私を..私だけを見て...ねぇ海斗...


ハハッ...もうどっちが好きなのかわかんないや....

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更新は遅めですがこちらも是非よろしくお願いします 痺れる刺激と甘い唇~独占欲強めな為毎日マーキングします!~ https://ncode.syosetu.com/n1511hb/
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