あまーい学食
4時間目が終わって俺は花音と天哉と麗夏の4人で学食に行くことにした
「なんで私もついてかないといけないのよ...花音とは食べたいけど...」
「俺だけとか耐えれるはずないだろ...ここは旅は道連れって事で頼む..お前ぐらいしか俺の気持ち分からないだろうし..」
「ま...まぁ...そこまで頼まれたらついて行くわよ..ったく」
天哉と麗夏がなんか話してるな...
なんだかんだ仲良いじゃんあの2人
「そう言えば花音なに食べるか決めてるのか?」
「なにがあるの?」
「うどんやラーメンとか麺類に...あとは日替わり定食が2種類だな」
「へぇーなら日替わりの内容見て決めようかな♪」
「それがな...日替わりは...内容が出るまで分からないんだ」
そう...日替わり定食は何が出るかお楽しみのギャンブルメニュー
あたりの時もあればハズレの時もある...
まぁ好き嫌いに左右されるってだけなんだけどね
「なら..かー君と私別々にしたらいいんじゃない?」
「良いのか?」
「うん!その方がお互い助かるかもだしね♪」
「ならそうしようか お互い気になったらシェアしていいしな」
「うんうん♪」
よしコレで日替わり定食も問題ないな...それに..アレのチャンスも...
とメニューが決まった所で食堂に着いたな
俺の学校の食堂は数人ずつ座れるように別れてて
晴れてる日は外でも食べれるようになってる
「私お弁当だから席取っとくね」
麗夏は弁当だから並ぶ必要が無いらしく席の確保をしてくれるみたいだ
「なら俺達も並ぶか」
俺 花音 天哉の順で列に並んだ
天哉言わく2人が日替わり頼むからそれ見て考えるらしい
どうやら今日は当たりみたいで
俺の頼んだ日替わりのメインは煮込みハンバーグみたいだ
「おっ!今日は当たりだ花音の方はどうだ?」
何気なく聞いて見ると花音は嬉しそうに
「私は唐揚げだったよ♪」
「おぉー!どっちも当たりじゃんか」
2人ともおかずが当たりでよかった
ただ....そこで問題なのが...
「やべぇ!!どっちにするか選べねぇー!!」
そうなるよなぁ..
天哉はどっちにするか悩んでるみたいだから
俺と花音は先に席へ行く事にした
麗夏が確保した席は4人用で2:2の普通の席だった
さて...どこに座るのか..
俺は麗夏の斜め前の席に座った
花音は少し考えて何か思いついたのか
「かー君その席私座るから麗夏の前に座ってくれないかな?」
「え?..まぁ良いけどどうした?」
俺は訳が分からず席を譲る
それを見て気がついたのか麗夏がいきなり慌てだし
「ちょ!!なんで清水君が私の前になるのよ!?」
「ふふふ♪なんででしょうねぇ~♪」
何か考えがあるらしいが俺にはわからん
天哉もやっと決めたのか合流しに来た
「いやぁ~結局ハンバーグにしたわ...ってアレ?俺の前が岡崎さんでいいのか?」
天哉もなんでか分からないみたいだが空いてる席はそこしか無いからそこに座る
「俺もよくわからんがこれが良いらしい」
「ふーんまぁいっか」
俺と天哉が話してると麗夏が横をチラチラしながら顔を赤くしてた
そこで俺もやっと花音の考えを理解した
なるほど俺と天哉が話す時どうしても斜めになるから視線に映るのし花音と麗夏も話すから余計に....なるほどな
「とりあえず食べようぜ!」
天哉はお腹がすいてたみたいでそう言って食べ始めた
俺達もそれを見て各々食べる事にした
食べてたら花音がチラチラこちらを見ながら麗夏と話してるのを感じた
(さてはハンバーグが気になるんだな?...んー普通にあげても良いけど...恥ずかしいが俺がアレやるか....)
俺は1口サイズのハンバーグを箸でつまみ
「なぁ~花音」
「な....んぐっ...」
振り向いた花音に黙って食べさせてあげる事にしたのだ
花音は突然何をされたのかわからず目を大きく見開いていたが
その後把握したのか顔がみるみる赤くなりながらも口に入れられたハンバーグを食べた
アレ?なんか周りが静かなような...緊張してるからか
「おいしい?」
「ん...んっ...わかんない...」
どうやらまだ頭は追いついてないみたいで味がわからないのか...
俺はもう1回ハンバーグを食べさせようと花音の口元へ持ってく
「ほらあーん 今度は感想頼むぞ?」
「え...あ..うん...はむっ..」
「どう?」
「お...おいしい」
「なら良かった」
俺はそう言ってまた食べ始めた
(めっちゃ緊張しする!!てか俺頑張ったよく2回できた俺すげぇ俺頑張った俺よくやった)
そこでやっと周りを見渡したらなんかみんなこっちを見てるような...
み...見てたの!?え!?みんな暇なの?なんで見てるのかな!?
「うわぁぁぁぁハンバーグが甘くなったァァァ!!」
「甘くない卵焼きが甘い....ハハハッ.....」
前の2人もなんか変なこと言ってるな...
そんな事考えてたら横から唐揚げを持った花音がこっちに覗き込んできた
「お...おかえししたいな..きょ...拒否権はないんだからね」
「お..おぅ」
「ほらあーん」
「あーん」
ヤバい!!そんな潤んだ目で上目遣いであーんは反則すぎるだろ!?
てかこんな恥ずかしいの!?今までそんなこと思ったこと無かったのにコレはヤバい!!もう何がやばいかって全てがヤバい
「どう?おいしいかい?」
「あ...あぁ」
俺絶対顔赤い....耳鳴りみたいに俺の心臓めっちゃうるさい!!
「もう...やめてくれぇぇぇ」
「お茶があまいよ....勘弁してぇ...」
うん...もうあーんは封印しとこ...




