犯人はあなただ
母をさがして
父をさがして
兄さんをさがして
さがして
さがして
冷凍ピザを
食べた
一本道の向こうにある家で
家族が、さされた
みんな、さされた
一本道沿いにある家に
見てきた刑事さんがやってきて
ひとり住んでいる主人に言った
もしもしお話よろしいですか?
はい何でしょう刑事さん
実はね、この道先の家の住人がみんなさされていましてね
まあ何てこと、それはひどい
ええ、恐ろしいものでした、誰もひとり残らずです
犯人はどなたなの?
はい、あなたです
ええ? 私が何故?
あなたしかいないのです
どういう事なの? 説明してちょうだい!
この道は一本道、あなたのこの家までの道を通った人を見ていません
だから私以外ありえないっていうの?
そうです
そんな勝手な推理! 私じゃないわ
いいえあなたです
私じゃないってば!
あなたです
私じゃない!
いいえ
私じゃない!
犯人はハチさん、あなただ
あたまをようく、みてごらんなさい
はじめから
あなたが犯人だと書いている
一本道沿いにある家に
残されていたダイイングメッセージを見てきた刑事さんがやってきて
ひとり住んでいるハチさんに、言ったのでした
犯人は、あなただ
刑事が犯人(え?)。
金田一読んでいたら冬童話こんな事になりました。
読了ありがとうございました。
後書きはブログで。